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 タカハ劇団第10回公演「帰還の虹」

 @下北沢 駅前劇場(2014/7/23-28 9ステージ)
 http://www.honda-geki.com/ekimae.html
 全指定 前売・当日共3900円

 脚本・演出:高羽彩 美術:稲田美智子 照明:吉村愛子 音響:角張正雄
 舞台監督:河野千鶴 宣伝美術:羽尾万里子 票券:荘司雅子(オフィス・REN)
 制作:藤野和美(オフィス・REN)
 出演:
 西條義将[モダンスイマーズ]:藤澤(軍部嘱託画家)
 藤森陽太    :貞本(画学生)
 内田亜希子   :キヨ子(藤澤の妻)
 鈴木利典    :内山(軍部嘱託画家)
 山口森広[ONEOR8]:熊本(軍部嘱託画家)
 かんのひとみ[劇団 道学先生]:ちづ(お手伝い)
 伊藤俊輔[ONEOR8]:孝則(ちづの息子)
 有馬自由(扉座] :近藤(陸軍大佐)

 2014/07/28(火)曇 2:03-4:15PM(2'12)前方中央 客席ほぼ満員(120人)
 客層:大人中心、女性過半数。
 客入れ:平床2列、通路、ひな壇6列にパイプ椅子。前方下手がエアコンの直撃を受け
 膝掛けを配布。それはいいけど、冷やしすぎではないかしらん。折り込みチラシそれ
 なり。パンフ A5 3ページ。長めの挨拶。物販。台本 1000円。カーテンコール1回。
 
 舞台。画家アトリエ。上下にリアル画材、収納棚と雑貨。部屋の廊下窓装置が移動
 して、場面と視点転換し。壁やらフレームだけの「想像の絵画」大小が置かれ。
 お話。太平洋戦争末期、国民の戦意高揚がため戦争画を描く画家達。現実が想像を
 越えた時代に、芸術と人間性、画家の業、犠牲となる庶民の嘆きらの群像劇。

 ガツンとくる、アクチャリティある過去、戦争が成したことをストレートに描く。
 様々な立場にある人々に光を当て、飾らない言葉で率直に葛藤、呑み込んだ思いを
 浮かばせる。端正な台詞が素敵だけど、役者を通してそこに生きた証を確かに残して
 胸に迫り。手練の役者陣が個々とアンサンブルで好演。イケメン画学生・藤森陽太君
 の染まらない透明感がとても活き。絵のない絵、最後に描かれた公演タイトルに
 繋がる色彩が強く印象。狂気の時代にどう生きていくのか、冷静に見通さなければ
 いけないとの問いかけ。もちろん今と二重写しで迫るメッセージに背筋が伸びるねこ。

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