＠下北沢 駅前劇場（2015/2/4-11 9ステージ）
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全指定 前売・当日3900円
脚本・演出:高羽彩 参考・引用文献 清水邦夫「楽屋 流れ去るものは、やがて
なつかしき」 美術:稲田美智子 照明:吉村愛子 音響:児島塁(Quantum Leap)
舞台監督:横川奈保子 振付:吉本由美 演出助手:中川智美(wgu)
宣伝美術:羽尾万里子 票券:荘司雅子(オフィス･REN)
制作:藤野和美(オフィス･REN) 企画協力:鳥津信勝(krei inc.)
企画・製作:タカハ劇団
出演：
千賀由紀子[劇団AUN]：藤吉綾(ふじよしあや）女優Ａ
異儀田夏葉[KAKUTA]：篠原理紗(しのはらりさ）女優Ｂ
江原由夏[扉座] ：山口美和(やまぐちみわ）女優Ｃ
水木桜子 ：冴月麻宵(さえづきまよい)女優Ｄ
神戸アキコ ：朝日啓子(あさ・けいこ) 演出家
眼鏡太郎[ナイロン100°C]：岡野智朗(おかのともろう)演出助手
結城洋平 ：鈴木大志(すずきたいし) 演出部スタッフ
高野ゆらこ ：海江田よしこ(かいえだよしこ) 衣装
後東ようこ[SNATCH]：田之倉花梨(たのくらかりん) 山口のマネージャー、麻宵の
現場マネも兼任。
古木知彦 ：木川信吾(みずかわしんご) 舞台『楽屋』のプロデューサー
久保貫太郎[クロムモリブデン」：吉田昭人(よしだあきと)女優死亡事件を追う刑事
山田悠介[D-BOYS] ：後藤純（ごとうじゅん) 吉田刑事の部下。新人。
2015/02/09(月)晴 7:35−9:34PM(1'59)前方上手 客席満員(110？人)
客層：20-30才代中心、おじさん結構。男女半々。
客入れ：張り出し△舞台、ハの字に2，3列と正面ひな壇に6列のパイプ椅子席。
折り込みチラシそれなり。パンフ B5 3ページ。次回公演未掲載。物販。台本あり？。
カーテンコール1回。
舞台。センター◇床に白線二重、上手下手に化粧道具をのせた白い机。後方、壁に
白線一本。
お話。女優の殺人事件、捜査の糸口に最後に関わった舞台が浮上。芸能プロが元人気
女優の復帰、元センター取りアイドルの初舞台を売りにした清水邦夫の名作「楽屋」
その稽古場は擦った揉んだで酷いありさまだったという。
人間(演劇人か)関係の泥沼万歳天国を面白コメディに仕立てあげ。サスペンスフルな
構成・展開、細かな心理描写に毒と笑いをまぶし、中身はしっとりも噛み応えは
カリッとスパイシー。高羽彩の底意地の悪さと作劇の巧さが素敵に冴える一編。
稽古場って大変ですねな、俳優、スタッフ、製作の面倒くさいしがらみ、やり取りを
覗き見る出歯亀な面白さ。女の上に女優である業が行きかう爆撃戦、俳優達の緩急
自在の巧さ、あと逞しさと儚さ。銭ゲバな製作と板挟みで軽く瀕死の現場スタッフ、
その健気健闘あるい割り切りぶりの妙。どこをとっても面白いねこ。
現実と舞台が重層するお約束も見事に嵌まって黒い快感を呼び。人間の達成欲求を
巡って、刑事らのＳＮＳ問答を入れ子の外側に置き。さらに演出・高野彩本人が
登場して駅前劇場まで拡げる構造。押し付けない彩りにして好感ねこ。
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