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 勅使川原三郎/KARAS アップデイトダンスNo.20 「ペレアスとメリザンド」

 @荻窪 アパラタス/B2ホール(2015/5/13-20 8ステージ)
 http://www.st-karas.com/karas_apparatus/
 全自由 一般 予約2000円 当日2200円 学生 予約1500円 当日1700円

 演出・振付:勅使川原三郎 出演:佐東利穂子

 2015/5/20(水)晴 8:09-9:11PM(60)後方上手 客席9割(35人)
 客層:20-30才代と中年層。女性過半数。
 客入れ:ベンチ4列。折り込みチラシ数枚。パンフなし。カーテンコール3回2分。
 終演後、佐東さん、後勅使川原さんともトーク15分。

 佐東利穂子ソロダンス。
 舞台。張り出し舞台の床前方に黒い毛皮一面。黒ワンピースのドレス衣装。アンバー
 の照明が秘やかな彩り。
 構成。・水音、水面のような明かり。崩れて横臥。身をもたげたち、周回。見上げる
  視線、バストアップの明かり。音楽につれ開いていく身体、ターンロール、
  緩急をつけたタメのない舞。
 ・1点をみつめ歩み出す。水音。ほこらのような空間照明。上方からスポット、
  浮かぶ顔。ゆっくりと前に、全体を落とし。水中を潜るような。下方を望み〜
  上方に延びて。
 ・影の良うに、超スロー。高揚する音楽。前に歩み。女性アリア。大きくS字に
  全身振り、スピードアップ黒い風になる。
 ・押しつぶされたように。翻弄される。男性アリア。前へ歩む。延びて、倒れ、横臥
  濁流音。ロール、延び。
 ・ストリングス高揚。上手端で屈託。手を延べ、S字振り。泳ぐよ。爆音。崩れる。
  仰向け。片膝をついてキリッと。

 悲運の王女をテーマに、濃厚なソロダンス。黒がもつ剛柔の質感、緩急のグルーブに
 うねり、さざめき、それがためなく続くダンスの半端ない充足感。ダンスを越えた
 表現、存在感も感じさせ。贅沢な1時間に感謝したいねこ。

 トーク 9:11-9:26PM(15)
 佐東 考えるのではなく感じたことに向き合う。終わっても身内に音楽や身体の
  流れが動いている。物語、音楽について。水底をみるように恐ろしいものなど、
  尽きず感じる。その力をかりて、人間の運命が描かれて。勅使河原さん呼ぶ。
 
 勅使河原 純粋なものを感じた。音楽の力。10年をかけて新しいものを生み出そうと
  した。錬金術に傾倒したのはみえないものを見ること、生と死を融合しようとした
  こと。求め続けることの意味、面白さについて。今後の活動。ノイジェクトプロ
  ジェクトをドイツで。

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