＠池袋 東京芸術劇場シアターイースト(2015/12/5-27 26ステージ)
http://www.geigeki.jp/
全指定 一般前売4800円 当日5300円 65歳以上4300円 25歳以下3800円
高校生割引1000円
作：寺山修司 上演台本・演出：藤田貴大[マームとジプシー]
衣装：ミナ ペルホネン 照明：南香織 音響：角田里枝 ヘアメイク：金野睦美
演出助手：吉中詩織 舞台監督：森山香緒梨 宣伝写真：江森康之
宣伝美術：名久井直子 プロデューサー：内藤美奈子 制作：吉田直美、林香菜
パンフレット アートディレクター：名久井直子
企画制作：東京芸術劇場 企画協力：テラヤマ・ワールド マームとジプシー
徳永京子 主催：東京芸術劇場（公益財団法人東京都歴史文化財団）
東京都、アーツカウンシル東京（公益財団法人東京都歴史文化財団）
平成27年度文化庁劇場・音楽堂等活性化事業
出演：
村上虹郎、青柳いづみ、川崎ゆり子 、斎藤章子、召田実子、吉田聡子、石井亮介、
尾野島慎太朗、中島広隆、波佐谷聡、船津健太
山本達久（ドラマー）
映像出演 穂村弘（歌人）、又吉直樹（芸人）
シーン：
prologue スクリーン
chapter1 わたし
chapter2 球体
chapter3 みどり
chapter4 冬田
chapter5 路上
chapter6 うさぎ
chapter7 夜明け
chapter8 ダンス
chapter9 人力飛行機
chapter10 化粧
epilogue ヒカリ
2015/12/06(日)晴 7:05-9:16PM(2'10)中段中央 客席満員(220人？）
客層：20-30才代中心、中年層結構。男性過半数。
客入れ:A-E、通路舞台、G-N列。通路舞台を結構使用、全体を観るために後方のが○。
折り込みチラシ厚め。パンフ A4両面。物販。パンフ A5 800円。たぶん青柳さん手製
のレース飾り付き。カーテンコール1回1分。
12/10で生誕80年という寺山修司記念公演。レミングとタイアップ、半券提示で
パンフレットが無料。
舞台。劇場含めてモノトーン、銀色に徹した装置一面。にカラフルな衣装をまとった
俳優が浮かび。その場で足場を組み、タワー立ち上げ。中盤からは３つのタワーを
組み合わせて場面転換。客席中通路も使い。
お話。「私」は万引常習の祖母、元ラーメン屋で現無職の父、ウサギだけを愛する
妹と暮らしている。サッカー部先輩に男にと、娼婦みどりを紹介されるが居たたま
れず、逃げてしまう。ウサギを疎ましく思うやからにウサギを殺された妹は、自失
して家出、迷い込んだサッカー部室で輪姦されてしまう。「私」はといえば、人力
飛行機で空飛ぶ現実逃避をして。
構成。という物語を軸にして、妄想混じりのドキュメンタリーとか、ダンスとか
今回の作劇全体をコラージュする。
寺山の猥雑な「スタイル」は除き、「言葉」と「骨子」をクリアに提示、潜む
「孤独」「血縁」の恐れを浮かばせる。ノイズ除去後、加工音を案配良く追加した
二次音楽作品みたいな。リフレインは必要最小限、替わり目まぐるしく転換。
コラージュをライブで繋ぐため、俳優自らで大回転作業。男子はスタッフ兼務でこき
使われて、酷い役どころ。女子が気高く別格の存在なのは以前以上で苦笑ねこ。
映像出演の2人は、潜み部分の拡張表現に寄与。持続するドラム音楽がかっこよく、
隙間風吹くことなく場を繋ぎ。変化する照明や種々趣向、カラフルな衣装とも
スタイリッシュで○。もう一回みたくなるねこ。「私」村上虹郎君の消え入りそうな
でも危うい存在感が印象。妹・青柳いづみさんの絶対零度な孤独に触れ、痺れるねこ。
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