＠下北沢 駅前劇場（2021/12/16-20 7ステージ）
全自由（整理番号付）前売4000円 当日4400円 U-25前売／当日共に2500円
U-18 無料
作・演出：高羽 彩
舞台手話通訳：田中結夏（TA-net） 手話監修：米内山陽子（チタキヨ）
舞台監督：櫻井健太郎 舞台美術：稲田美智子 照明：小林愛子（Fantasista?ish.）
音響：田中亮大 衣裳：千葉奏子 映像収録：松澤延拓 大竹正悟
字幕操作：都倉有加 演出助手：相田剛志 宣伝美術：羽尾万里子 写真：塚田史香
制作：半田桃子 村田紫音 助成：公益財団法人東京都歴史文化財団 アーツカウン
シル東京 企画・製作：タカハ劇団
出演：
町田水城[はえぎわ]：宗輔
柿丸美智恵：三好
福本伸一[ラッパ屋]：閣下、竹田秘書官
高羽彩：岡本
田中結夏：マル
丸山港都(声の出演)
2021/12/16(木）晴 7:08-9:15PM（2'07）最前方 客席9割？（90?人）
客層:2世代、男女半々。
客入れ:開場時20人ほど。感染対策。手指消毒、検温、セルフもぎり。パイプ椅子
7列びっしり。当日パンフ A4両面。物販。上演台本。カーテンコール1回後、
規制退場。小劇場演劇のバリアフリー化を目ざして、手話通訳、タブレット字幕、
専用窓口など設置。手話通訳を兼ね、出ずっぱりの田中さん、ご苦労様なり。
昨年コロナ過で中止になった公演。
舞台。紙屑集積場。新聞雑誌、単行本の一面。中央うずたかく、上下に小山。間に
椅子とテーブル。
お話。感染症で平均寿命が急落、せめて死に際に花と美談を買い求める人が多出。
歴然と貧富の差がでて拡大するディストピア。スラム街と化した歌舞伎町に
棄てられた本の忘れられた現金あさりで糊口を凌ぐ兄妹あり。美談作家を揶揄、
自分も創れると寄せ集めてやってみせたところ、声かけする怪しい婦人あり。
彼女こそ、巨万の富を得ていた大御所美談作家だった。
美談に嵌まる心理、存在意義の代替欲求を巡る、シニカルでブラックな物語。
折々で笑いながら、終盤はスケール感のある展開をして驚かされ。現代/近未来の
フィクションと過去の事件が重層、錯綜して見応えあり。福本さん二役で野心と
狂気が重なるのが滑稽も恐ろしい。大御所美談作家役・柿丸さんが利己的な
食わせものを快快と演じ。久々に柿丸節を堪能するねこ。
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