タカハ劇団 第19回公演「おわたり」
＠新宿 新宿シアタートップス（2023/07/01-09 12ステージ)
全指定 前売・当日共 一般5500円 前半割5000円 U-252500円
高校生1000円 障がい者割引4500円
作・演出：高羽彩 舞台監督：藤田有紀彦 舞台美術：稲田美智子
照明：小林愛子（Fantasista?ish.） 音響：田中亮大(Paddy Field)
衣裳：三田村帆乃香（藤衣裳） 演出助手：和田沙緒理 字幕操作：市原麻帆
宣伝美術：羽尾万里子 宣伝写真：金山フヒト 宣伝ヘアメイク：小林雄美、
鶴永チヒロ 制作：半田桃子 制作助手：佐藤恵泉 制作協力：momocan
鑑賞サポート：NPO法人シアター・アクセシビリティ・ネットワーク（TA-net）
Palabra 主催：タカハ劇団
助成：公益財団法人東京都歴史文化財団 アーツカウンシル東京
出演：
早織 ：四方田稔梨（小説家）
西尾友樹［劇団チョコレートケーキ］：蝦草紅雄(民俗学者 稔梨の友人）
宇野愛海：斑鳩亞記（紅雄の助手）
鈴政ゲン：堀口寿々子（亞記の従姉妹 町の新参者 妊婦）
土屋佑壱［pnish］：堀口光義（町議会議員 寿々子の夫 阿部家の分家筋）
神農直隆：常磐純（医師 阿部家の分家筋）
猪俣三四郎［ナイロン100℃］：柏野貞広（巡査）
かんのひとみ:阿部翡翠（阿部家主 霊能力者）
田中亨 ：阿部刹那（翡翠の孫）
声の出演 高羽彩、和田沙緒理、藤田有紀彦
2023/07/06(木)晴 7:01-9:14PM(2'13)前方中央 客席7割(100人)
客層：20-30才代中心、2世代、男女半々。
客入れ：感染対策。検温手指消毒任意。B列最前。当日パンフ A4 3ページ。
物販。上演台本1500円。カーテンコール1回。
舞台。時代がついた部屋。六角形を半カットの壁、中央に棚、雑多、ラジカセあり。
左右にドア、花のペイント画。下手側に小机、上手にロッキングチェアとチェスト。
床に段ボールいくつか置き。
お話。とある漁村、死者を海から山へ葬送する「おわたり」と呼ばれる奇祭の当日。
フィールドワークに訪れた民族学者は友人で小説家を伴っていた。亡き恋人が取り
憑いていると頻繁、霊能力者の当主に合わせれば、心も癒えると考えたからだ。
しかし、彼らと取り巻く周囲は思いがけない事態に見舞われることになる。
面白い。人間ドラマと本格ホラーがともに味わえ。愛憎、悔恨、欲望の念に駆られ、
わかっているけど止められない（＝呪い）人達の残酷劇。愚かで痛ましいありさまが
とても人間臭くて、ぐっとくる、ニヒルに楽しめ。さらに照明、音響らビジュアルが
冴えてて、後半の霊障シーンでは転換演出の巧さもあいまって、見応えある恐い絵面
シーンを見せてくれ。シンプルでキレのいいやつで。かんのさんの普段見たことが
ない荒くれ演技には驚かされ、緊迫感を一気に高めて素敵。
トーク 9:18-9:40PM(22)
かんのひとみ、鈴政ゲン、猪俣三四郎 司会：高羽彩
高羽 Twitterで受けた質問に答える形で。Q なぜ1995年。個人的な理由。小5の時で
震災やテロが起きて、ホントに世界は終わったなと感じた。震災とテロは引きずっ
て今に到る。現代の行き詰まりのスタート点だったと思う。
猪俣 俳優として掘り甲斐がある。作品以外に拡がる。歴史上戦争は引き受けるか、
終わらせたいの繰り返し。飛翠がマリに逃げるなという台詞は、ジェンダーの問題
から逃げた人のさまに重なる。飛翠は同時に背負わせるのは嫌だと言っている。
矛盾が人間臭い。
高羽 車中でベビーカーを畳むかどうか問題のこと。畳んで子供を背負うを負った
苦しみを、自分の次の世代が感じていないと嫌だと年配者は言う。呪われた意識だ。
かんの 50年間「おわたり」を先導してきた飛翠。恐くて嫌なのにやらねばならない
その辛さを出そうと演じている（高羽 日々の熱演に拍手したい。）
いつもほんわかした役なので、気を抜くと優しくなりそう。自分は意外と飛翠さん
、腹黒いところがある。いつもやらない役なので楽しい。
鈴政（Ｑ守護霊の設定ですか？）それはない。けど、寿々子の子供はどうなるの
だろうと思う。（高羽 それはないかも。霊も怒鳴るといなくなるらしい。）
高羽 亞記の裏設定について。
かんの（参考にしたもの）昔やっていたアングラ演劇で。アングラ演劇が好き。
鈴政 本番中の恐い体験について。
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