＠カラス・アパラタス B2ホール(2022/01/07-16 8ステージ)
全自由 一般 予約3500円 当日4000円 学生/予約・当日2500円
演出・照明・出演：勅使川原三郎 出演：佐東利穂子
2022/01/09（日）晴 4:08-5:10PM（62）後方より 客席ほぼ満員（21人）
客層：3世代、女性8割。
客入れ：感染対策。検温、手指消毒、足マット。カーテンコール3回後トーク。
勅使川原 初演（2020年2月）と変わって。構成は同じだが。佐藤利穂子から
でてきたオフィーリアが今回の特徴。佐藤利穂子にとって大事な時期、キャリアや
時代の要求上から、心して取り掛からないと、見定めていかないと。
佐東 私の中からでたものがダンスになる。何をどうしようと思ったのではなく、
作品の中にある体、考え思う以上の出会いがある。オフィーリアは謎、弱いもので
語られていないもの。語られていない処に豊かなものがある。
勅使川原 一番好きな演出家でもある翻訳家の言葉について。役者、ダンサーは
矛盾を抱えていて対立する。困った状況になるのは信頼感があるからこそ。
初演は観られなかったので嬉しい再演。結構変えているらしい。
構成。そよぐように舞う女、水底な鏡板を、光る床面を覗き込み、身を横たえる女。
背後に近くに影のように男はいる。互いに幻を求めるかのように近接するが、延べた
手は触れることはない。狂奔する女。ゆらりと男は行き過ぎる。男もまた恐れを
抱いているよう、壊れたように踊る。
オフィーリアの心象風景、恋情と恐怖のメタファーのように男・ハムレットが影と
いる舞台。月夜の中、湖水の輝き、水盤を鏡面または明かりで表し。ベールを纏い
激しく絡む等、近接してもふれ合わず、切ないこと。佐東さんは儚く幻のようで、
生々しい激情を感じさせることしばしば。一段踏み込んだ意欲作の印象。
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