＠日本大通り KAAT神奈川芸術劇場 大スタジオ(2022/1/12-16 5ステージ)
全指定 一般4000円 学生3000円
＠京都 京都芸術センター 講堂 1/19-22
原作：フョードル・ドストエフスキー「賭博者」 翻訳：亀山郁夫 演出：三浦基
音楽：空間現代 舞台美術：杉山至 衣裳：コレット・ウシャール
照明：藤原康弘 音響：西川文章 舞台監督：大鹿展明 宣伝美術：松本久木
制作：田嶋結菜、清水翼 提携：KAAT神奈川芸術劇場 主催：合同会社地点
助成：文化庁文化芸術振興費補助金（舞台芸術創造活動活性化事業）、
独立行政法人日本芸術文化振興会
出演：
安部聡子：おばあさん（アントニーダ・ワシリーエヴナ・タラセーヴィチュワ、ロシア人、将軍の叔母）
小河原康二：将軍（ロシア人）
窪田史恵：マドモワゼル・ブランシュ（フランス人）
石田大 ：デ・グリュー（フランス人公爵）
小林洋平：ミスター・アストリー（イギリス人実業家）
田中祐気：ぼく（アレクセイ、ロシア人、将軍家の家庭教師）
相生翠:ポリーナ（ロシア人、将軍の義理の娘、アレクセイが恋慕）
2022/01/12（水）7:03-8:14PM（1'10）中段上手 客席6割（60人）
客層：2世代、男女半々。
客入れ：感染対策。検温、手指消毒、セルフもぎり。両サイドブロックは通路際のみ
使用、10列。当日パンフ B5 4ページ。相関図付き。物販。空間現代とのCDほか。
カーテンコール2回。
舞台。ルーレットを模した装置、数字を記した盤面床に時計の針のように回転する
長テーブルと附属椅子。真上には光が回転するシャンデリア。島舞台の上手手前に
マイクスタンドのあるサブステージ。ほかは空間現代の3人。
お話。ドイツの架空の街。金欠の将軍は起死回生と賭博場、財産頼みのおばあさんが
九死に一生を得て（残念な）来訪。堅実懸命なところを博打に入れあげてしまう、
どうにも狂奔。男女の三角関係や、外国人へのロシア人のコンプレックスやら浮かば
せながら、賭博場の夜は更けていく。
派手やかに哀しげに祭の賑わい、不毛な顛末を面白くみるねこ。賭博の波間に
関係性がみえるもドラマ未満、テーマどうこうよらず、ビジュアルとして楽しみ。
空間現代が囃子方でリズムボックスに徹し、合間にクラシック楽曲が入って新味
あり。もっと空間現代をと思えど、劇伴奏には合ってて○。
アフタートーク 8:20-8:38PM（18）
三浦基、湯山玲子（著述家・プロデューサー／日本大学藝術学部文芸学科講師）
湯山（空間現代とは長い付き合い。地点も何回か。）光のない、坂本龍一の恵比寿
ガーデンプレイスでの出演で感動を受けたこと。「グッドバイ」ダウンビートの
音楽、盛り場、アーという絶望の声。戯曲からの抽出が見事だった。
三浦 今回はクラシックと空間現代のマッチングが新しい。
湯山 原作を読んで、金と遺産の話。40，50歳になって読むとヒリヒリする。原作を
読んで、誰にも感情移入できない。
三浦 関係を匂わせるが、暖簾に腕押しで誰も破滅しないのがポイント。そうすると
テキレジをどこをポイントにするか、できない、どうする。空間現代もそういう
テイストでないと悩んだ。
湯山 木魚をつかって（カウベル、時計を回る音が基調）あれは快楽的、しかも
3拍子で踊りに。ルーレットのふざけた感じとクラシックは新鮮。
三浦 もっと膨らませようかと今日思った。
三浦 アストリーが起承転結の結を最後に語る。地点では珍しいがお話っぽくやって
みた。（アストリーがパリに行く場面はカット）面白いけどあえて避けた。
散文的な面白さ。ギャンブラーはフランスで人気（あんなにフランス人バカに
してるのに）映画化されていて、ポリーナが脚色されていて、最後に自殺する。
こうしないとドラマにならないんだなと、反面教師にして。
三浦（ギャンブルをやったことがあるか）パチンコくらい。
湯山 舞台になったカジノへ実際行ったことがある、結果ゼロでしたよ。負けてる
人をみてる方が面白い（三浦 見せ物になるから）。
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