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　劇団東京乾電池「十二人の怒れる男」

　＠下北沢　ザ・スズナリ(2022/01/05-09 7ステージ)
　全指定　前売5000円　当日5500円　学生3000円

　作：レジナルド・ローズ　翻訳：額田やえ子　演出：柄本明
　演出助手：嶋田健太　舞台監督：川崎勇人　舞台監督助手：��田ワタリ、岡森建太
　照明：日高勝彦　音響：原島正治　舞台美術：血野滉修　宣伝美術：堀米真治
　衣装：宮本まさ江 タイトル画：柄本佑　企画：諫早幸作
　制作：鈴木美紀、中井優衣、河野柑奈　協力：(株)ノックアウト
　主催・制作：(株)劇団東京乾電池
　出演：
　岡部尚　：陪審員第一号(陪審員長)
　前田亮輔：陪審員第二号
　谷川昭一朗：陪審員第三号
　吉橋航也：陪審員第四号
　矢戸一平：陪審員第五号
　戸辺俊介：陪審員第六号
　伊東潤：陪審員第七号
　飯塚三の介：陪審員第八号(最初から唯一無罪を主張）
　杉山恵一：陪審員第九号(老人）
　西本竜樹：陪審員第十号
　柴田鷹雄：陪審員第十一号
　諫早幸作：陪審員第十二号
　井下宜久：守衛
　高田ワタリ：少年

　2023/01/06(金)晴　7:05-8:52PM(1'47）中段中央　客席満員(140人)
　客層：3世代、男女半々。
　客入れ：感染対策。検温、手指消毒。桟敷1,ミニ椅子1,通常椅子とベンチ10列と、
　ほぼコロナ禍前。上演1時間45分休憩無し、トイレは今のうちと柄本さんからも
　繰り返し注意。当日パンフ　A4 3ページ。物販。劇団グッズいろいろ。
　カーテンコール2回後、きっちり規制退場。
　
　久々の本公演、前売完売、当日券キャンセル待ちの模様。
　舞台。冒頭、下手椅子に少年と弁護士？、上手に説明を受ける陪審員達。部屋に
　移動後、役者達が長机を合わせて討議テーブル設置。上手より奥に摩天楼を望む
　窓。下手よりの柱に動かない扇風機。同手前にウォーターサーバー。

　お話。密室に集められた陪審員の男達。父親殺しの嫌疑が掛けられた少年の裁判が
　結審、有罪か無罪かの判断が彼らに委ねられている。全員一致で有罪かと思われたが
　ただ独り、疑いを抱いた男が無罪に手を挙げて。

　とても面白い、正攻法の密室会話劇。ブラックな笑いに振れがちとのねこ印象の東京
　乾電池のイメージ払拭。多彩な背景、性格の登場人物をそんな風にその人がいる演技
　で応える役者陣。尊さと愚かさが混交する人間臭さを加飾無く現す、ストロングスタ
　イル。冒頭、たちこむ紫煙（咳き込む人結構。なお安全）、時代がついたテーブル、
　故障した扇風機、本水の雨振る窓、と幕間のモダンジャズ♪。往時を渋く現して、
　カッコよく。ラスト、タブローとなる絵面も素敵。

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