＠下北沢 アトリエ乾電池(2023/06/30-07/07 10ステージ)
全自由 3500円
作：岸田國士(初演1932年
青空文庫) 演出：柄本明 音楽：鈴木光介［時々自動］
照明プラン：鈴木一希 照明OP：重田未来人 音響：岡幸太 演出助手：北澤響
美術：血野滉修 チラシ原画・宣伝美術：小室かりん 方言指導：諫早幸作
舞台監督：川崎勇人 衣装：鈴木千秋 企画：西本竜樹
制作：西本竜樹、小室かりん、荻野栞、宮地尚子 主催：(株)劇団東京乾電池
出演：
西村喜代子：牛山よね(ホテルの女将）
鈴木寛奈 ：牛山とみ(よねの養女）
佐々木春香：藤木さと(真壁の妾）
太田順子 ：石倉やす(仏蘭西人の妾）
鹿野祥平 ：真壁(Ｓ商会出張所旧主任）
杉山恵一 ：金田(金田洋行主）
土居正明 ：三谷(Ｓ商会出張所新主任）
重村真智子：三谷夫人
西本竜樹 ：鵜瀞うのとろ(Ｓ商会社員）
岡森建太 ：島内(Ｓ商会社員）
山肩重夫 ：岡(写真師）
綾田俊樹 ：納富(剣道教師）
竹内芳織 ：ロオラ(別居せる真壁の妻）
前田亮輔 ：ボーイ
矢戸一平 ：ボーイ、車夫（水兵）
鈴木美紀 ：女
本田彰秀 ：水兵
工藤和馬 ：水兵
2023/07/02(日)晴 6:04-7:40PM(95）後方中央 客席超満員(50人)
客層：2世代、20-30才代とベテラン、女性過半数。
客入れ：感染対策。検温なし手指消毒任意。開場時15人ほど、当日券ちらほら。
靴は靴棚へ置き入場。桟敷1、雛壇に椅子4列。通路に座蒲団席追加。
当日パンフ B5 3ページ。ヘタウマ似顔絵付きキャスト表。カーテンコール2回。
舞台。エンジの緞帳は今回用 舞台となる場所の説明文字入り。下手に畳の居間スペ
ース、化粧台あり。後ろへ上階への深緑色の階段、下手にドアから食堂への廊下が
見え。正面に港と水平線がみえる窓。上手手前に椅子とテーブル、壁に風景画。
短い幕間でホテル内の部屋を転換して流石。
お話。仏領インドシナのある港の日本人経営ホテル。貿易商の真壁はしくじりがもと
で町を去ることになるが、現地妻のさとの帰国が彼女の幸いかと悩んでいる。解決が
つかない中、離婚訴訟中の妻ロオラが頻繁に訪ねてきて、沙汰を迫る。
そんな人がそんな風にしてそこにいる、かっちりとした会話劇。それぞれの苦悩と
あきらめ、抗い、気づかいと反発らを濃厚に描く、群像心理劇として充足。中心と
なる、佐々木春香・藤木さとさんがクールで醒めきれない、そんな心中を装わない
演技でして魅力的。老教師役・綾田さんが熱くても抜けた感じでちょっとオアシス。
［月間一覧］