WAHAHA本舗「ラブストーリー11 日本特撮映画編」
＠下北沢 本多劇場(1999/11/26-12/1 6ステージ)
全指定前売り5000当日5800
１「サンダ対ガイラ」 作：飯島早苗 [じてキン] ナレーション：糸井重里[ＨＰ]
２「美女と液体人間」 作：木野花 [フラワーズカンパニー]
３「オール怪獣大進撃」作：Ｊ.Ｍ.ワイルダー（佐藤、柴田、喰の共作）
４「大魔人怒る」 作：すずまさ [WAHAHA本舗]
演出：喰始 舞台監督：猪俣孝之 照明：山際伝樹 音響：伊勢慎寿
衣装：柿本茄恵 スタイリング：福本小百合 特殊美術：江久保暢宏
スライド写真：加藤考 タイトル原画：久住昌之 演出助手：須田高章、清水ひとみ
制作：平間淳、新井富士夫 宣伝美術：高橋雅之 フォトグラフ：加藤考
ヘアメイク：光倉カオル ＣＧオペ：Studio Gumbo
出演：柴田理恵、佐藤正宏
1999/11/30(火)晴れ 7:35-10:00pm(2'30) 前方より 客席超満員(400人）
客層：老若男女。20代女性を最多、でもおばさん、おじさんも結構数。
客入れ：当日券開演１時間前から。子供つれもいれて８人ほど。前方と通路前に
補助椅子。座蒲団席も今回は一杯。折り込みパンフなし。物販。記念パンフ、
ハードカバー本など。
年１公演シリーズも１１回。映画タイトル、ハッピーエンドのラブストーリーを
基本に好きにしてねと、外部作家に依頼。今年は怪獣物、に合わせてか、会場も
シアタートップスから拡大、３倍サイズ。まるでシネマスコープ版。
楽しく、嬉しい。笑ってちょっとほろりな、後味よいお話し。本編の後日談してる
愉快なスライド。息があったり外したりな弾む凸凹やりとり。毒舌にも思いやり、
下ねたにも品性を添えるの忘れず。好感。とちったりもご愛敬。なにより
明るく、気さくなキャラ◎。物まねで遊んだり、楽しそな姿に客席もなんか幸せ。
客いじりされて嬉しそう。老若男女みな笑う、桃源郷な世界。
作風とりどり。「サンダ」語りもいれて、ちと昔話風のわかれと再開の物語。山田
洋次映画なほんわかさ。はしゃぐ柴田さんに、楽しそうにつっこみをいれる佐藤
さん。「美女」小津映画にも通じるよな、ほどよい品のよさ。丁寧に演じる２人は
ほのぼのとして○。「オール」箸休め、な美味しいスナック。怪獣映画のスチール
にイメージ、好色怪獣が迫る吹き替えに笑いねこ。好き。「大魔人」夫婦喧嘩の
頑なな心が、悲しみに融けてゆく。役者も客席も泪。でも笑いに心引きあげさせる
大人な配慮がまた○。
お話。
１サンダとガイラ
怪獣映画の怪獣は実は本物、人間と共存して映画造りをしてた。怪獣映画のブーム
もさり・サンダとガイラはいつのまにかばらばら。とある日、今はイケイケお姉さん
タレントしてるガイラ（柴田）が、ＴＶで見た浮浪者してるサンダ（佐藤）を
訪ねてくる。再会を大喜びの２人。往時のスター怪獣との思い出に花、喧しく咲き。
ぼろは着ても心は錦。映画作りの夢を捨てないサンダは、流行に流されてくガイラ
のことが心配。２人がいる処をフォーカスされ。スキャンダルを懸念したサンダは
自ら蒸発してしまい・・。書割な美術、四季折々の演出も楽し。スライドはサンダと
ガイラのソフトビニール人形が仲良くあちこちに編。
２美女と液体人間
宅急便を間違って配達した男。ちょとしたお屋敷に住む女主人に回収かたがた、
あやまりに。開けてしまった箱にはなぜか木魚。何でしょと、男は下手の横好きな
推理。それじゃ、貴方のこともと話の矛先。女主人のこと、趣味の鉄彫像のこと
とか。いつのまにか仲良しになる２人。とある日、男は転勤を告げに来て・・。
１のどたばた開放感から一転、ウィットとユーモアがいい味わい。スライド。
箱根 彫刻の森美術館でデートする２人。
３オール怪獣大進撃
レオタードやら全身黒のパフォーマ。おなじみの箸休め(佐藤）コーナー。今回は
スライドの怪獣の気持ちになって、二人アテレコ芝居。「ゴ○ラ、その愛」
男運がないゴ○ラ（メス、柴田）。その有為転変な男性（佐藤）遍歴。
「ガ○ラ、その愛欲」好色なガ○ラの千人切り女性遍歴。イエねイエね、奥さん、
やらせろよ〜と。エロ亀なだみ声が愉快。スライド。東武なんとかパークの
ミニチュアばかり集めた、東武ワールドスクウェアで遊ぶ２人。
４大魔人怒る
架空のものを造って街に置いたりの「ファンタジー保存協会」の活動に夢中の夫
(佐藤）。仕事もそっちのけ。こどもな夫に怒る妻（柴田）。こどもが嫌いという
妻に、こどもつくろうと夫はお願い。でも×。ひょんなことで、怪我をした夫の
替わりにサンタクロースする妻。本部（家）からの指示もらいながら、劇場客席
をうろうろ、お洒落なカップルにもうＳＥＸした？と直に聞いたり、ミイラ
（客）発見したり。帰宅した妻、今年逝ってしまったという子のこと。ドナーを
待ってる間に手遅れに。（夫の）サンタクロースを信じていた子は夢捨てず、
反対に嘆く両親を励ます健気。両親から感謝の言葉と共に、去年のプレゼント
（お守り代わりの）大魔人を受け取った妻。もう切なくて泪とまらず。
夫を見なおした、こどもをつくりたいと心変わり。子供の頃、偶然とわいえ、
行き違いで友達を亡くした苦痛が蘇るから、子供の事は避けていたという妻。
慰め、そして子造りに張り切るこどもな夫。スライド。こどもの城、青山学院
あたり、大魔人コスチュームで子供と遊んだりする2人。
カーテンコール
正装の２人。柴田、白のワンピドレス。佐藤、タキシード。作家の紹介。
スタッフは、衣装担当の方を代表として紹介。
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