＠新宿 THEATER/TOPS(2008/4/17-27 15ステージ)
http://theatertops.at.infoseek.co.jp/
全指定 一般前売3500円 当日3800円
作・演出：田村孝裕 舞台美術：中根聡子 照明：伊藤考 音響：今西工
演出助手：河口高志 舞台監督：村岡晋、藤林美樹 宣伝美術：美香
宣伝写真：山本圭二 制作：高田雅士ほか 企画製作：ONEOR8
出演：
田中直樹[ココリコ]：成木一郎(訳あってひきこもり)
和田ひろこ：美月(一郎の同棲相手)
関川太郎 ：照美(美月の弟)
冨田直美 ：りょう(美月のバイト先同僚)
恩田隆一 ：八雲(美月のバイト先同僚)
富塚智 ：オグリ(りょうの友人)
野本光一郎：内山田(照美の会社同僚)
平野圭 ：横山(照美の会社同僚)
伊藤俊輔 ：圭介(照美の会社同僚)
小林隆 ：幸三(一郎の父親)
2008/4/20(日)曇 6:35-8:26PM(1'50)最前方下手 客席満員(140人)
客層：20-30才代中心に中年層も結構。女性過半数。
客入れ：全椅子席 平床2 ひな壇11列。前後狭く、奥側に通路がないので注意。
ロビーは花で一杯。 折り込みチラシ 極厚輪ゴム止め。鉛筆付き。
パンフ A4縦折 3ページ。長めの挨拶、写真付き配役、スタッフ、予定。
次回公演掲載なし。 物販。過去公演台本。 カーテンコール1回1分。
観察眼に長け、細やかに日常のドラマを描く田村孝裕。大きめの劇場での外部作品
提供とオファーが続いた後のホームグラウンド公演。主人公にお笑いからココリコの
田中直樹、中堅・小林隆を起用したのも話題の今回。
舞台。コンクリート打ちっ放し壁のアパート一室。意外と天井高そう。正面奥に
シンクと磨りガラス窓、上手に玄関。2人掛けソファとテーブル。上手窓際に食器棚
、衣装小タンス、ＴＶの普通。下手に寝室への引き戸、その奥が浴室、トイレ設定。
お話。春ともなれば、戸外の桜が魅力のアパート。恋人と同棲している男は何年も
外へでたことがない。恋人と男の父親が、恐ろしい理由から彼を匿っているのだ。
たわいない日常会話と状況のギャップに耐えられなくなっていく恋人、無為に時期を待つ
だけの父親、男を追い詰めていく訪問者達。変わっていく周囲に取り残され、過去も
未来も失った男の孤独と闇は深まっていく。
緊密、繊細な(犯罪)心理劇。日常の闇、人の内面にズームイン、力強く描いて新境地
ひきこもり主人公役・田中さんが渾身の演技で牽引。恐れと憧れ、狂気と理性に
揺れるさまを身に刻むように演じて切迫感あり。どシリアスも、訪問者達の無自覚な
悪意、無責任な軽さが笑いを案配よく生み。劇団の空気感はそのままに深化した印象
ねこ。
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