＠駒場東大前 こまばアゴラ劇場(2008/10/16-19 6ステージ)
http://www.komaba-agora.com/
全自由 予約 一般3000円 学生2000円 高校生以下1000円 当日+300円
＠青森 アトリエ・グリーンパーク 9/28-10/5 7ステージ
＠広島 広島市南区民文化センター 2009/2/19-20
作・演出：畑澤聖悟
照明：浅沼昌弘 音響：藤平美保子 舞台美術：山下昇平 装置：萱森由介
舞台監督：三上晴佳 プロデュース：佐藤誠 ドラマターグ・演出助手：工藤千夏
宣伝美術：木村正幸 制作：渡辺源四郎商店 主催・企画制作：渡辺源四郎商店
提携：（有）アゴラ企画、こまばアゴラ劇場 協賛：こりっち株式会社
助成：芸術文化振興基金、アサヒビール芸術文化財団
出演：
工藤由佳子 ：青木しの(32 栗田和哉と獄中婚）
ささきまこと ：北林鋼太郎(48 青森拘置所・保安課長）
高坂明生（工藤良平）：栗田(青木)和哉(28 死刑囚 大崎繁之と子供を強盗殺人)
牧野慶一(田中耕一)[劇団雪の会]：大崎一郎(60 殺された大崎繁之の父親)
工藤静香 ：大崎咲子(32 殺された大崎繁之の妻）
畑澤聖悟 ：権藤明(45 スーパー店長)
2008/10/18(土)晴 2:00-3:22PM(1'22)中段中央 客席ほぼ満員(70?人)
客層：20-30歳代最多に幅広く。シニア世代も結構。男女半々。
客入れ：整理番号順に呼んで入場。次第埋まる客席。ベンチ1、雛壇に椅子席6列。
荷物預かりあり、場内誘導必要によりあり。こんにちはと挨拶、畑澤さんから
諸注意。折り込みチラシ結構。パンフ B5 3ページ。次回公演。5/2-6タイトル未定
＠ザ・スズナリ 物販。上演台本1000円、公演DVDほか カーテンコール1回。
広島上演も決まった、3都市ツアー公演。
舞台。歪んだ島舞台。賽の河原か、川辺な周囲には多量の白塗・日用品が取り巻き。
被害者達の失われた人生に思い至らせ。やや台形の平台の居間、畳の縁は放射状、
ちゃぶ台は台形。上手手前に観葉植物。上手奧角に弧を描く上り階段と壁の一部。
これら、背景に黒板、淡く窓枠十字、白の飛沫な絵画。
お話。青森・津軽地方。一人の死刑囚の青年と被害者家族が対面する。死刑囚の若妻
の自宅で、刑が執行されるのだ。執行者は家族本人という法律に習い、最後の願いや
食事が聞かれるが、被害者の妻は人道的処置が容認できない。
いつになくハードタッチで描く家族劇。法令化された私刑を背景、非道も道理な
「仇討」を描いて新古典の趣。愛するものを奪われた者の絶えない怨念、憎悪と殺意
から、逆説に生と死、人間の尊厳、そして家族とはなにかをあぶり出す。
強烈な辛口も、人間味あふれる登場人物達とエピソードの積み重ねが滋味、笑いの
和らぎを生み。屈託した癖も、それぞれに訳（理由）あり、味わい増し。
来年に迫った裁判員制度、考えることを奪うマニュアル行政、死をゲームのように
体感する者達 ら今な問題、社会性を取り込み。きれい事、重大事の一言で片づけ
ない、活きた問題意識がスパイシーで○。
役者。困り顔と停まる間合い上手のささきまこと。静かで確かな存在感、牧野慶一。
死とエロス、天使な悪魔の優しさ、工藤由佳子。今回のホラーなキャラでスピンアウ
ト物できそう。 荒ぶる岬に震えながら気丈に立つ、工藤静香。
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