＠下北沢 ザ・スズナリ（2012/5/3-6 5ステージ）
http://www.honda-geki.com/suzunari.html
全自由 予約 一般3000円 学生2000円 高校生以下500円 当日＋300円
＠青森 アトリエ・グリーンパーク 4/22-28 7ステージ
作・演出：畑澤聖悟 音響：藤平美保子 照明：浅沼昌弘
舞台美術・宣伝美術イラスト：山下昇平 衣裳(1号2号)：五十嵐手恵子
プロデュース：佐藤誠 ドラマターグ・演出助手：工藤千夏
舞台監督：工藤良平、三上晴佳 制作：西後知春、秋庭里美
出演：
牧野慶一 ；声
山田百次 ：エイスケ（チョーチョー）他
工藤由佳子 ：さくら他
三上晴佳 ：1号他
音喜多咲子 ：2号他
宮越昭司 ：父他
斉藤千恵子 ：母他
工藻良平 ：テツオ他
山上由美子 ：リカ他
北魚昭次郎 ：晶測他
高坂明生 ：神田他
柿崎彩香 ：女医他
2012/5/5(土)晴 7:05-8:31PM(1'25)中段中央 客席満員（100人）
客層：子供連れからじじばばまで大人よりに幅広く。男女半々。
客入れ：椅子席4列・通路・同4列のゆったり客席。折り込みチラシそれなり。
パンフ Ａ４ 3ページ。挨拶、配役、役者プロフィール、予定。
物販。上演台本1000円。1号2号フィギュア？円。カーテンコール1回1分
畑澤聖悟新作。大震災後、青森が描くべき「がれき」、脅威を描く。
舞台。パースが効いた構図でオブジェ置き。両端にハの字上に四角い縁石、
床に描いた□模様とも遠近法に奥で縮小。奥両翼にがれきな木材壁。
お話。原子力発電所の使用済み燃料の再処理で残る高放射性廃棄物。最終処分地が
決まらず増え続けること必死な現実。青森の再処理施設で中間貯蔵していることが
まじ背景。近未来、交付金による村再生がため、廃棄物受け入れ施設を誘致した
町長。処理技術が確立し、無害化するまで見届ける公約を果たすため、冷凍睡眠に
入り、未来に望みを託す。目覚めたのは1000年後の世界。そこではロボットむつが
処理全てを引き受け、郷土の財源は潤っていたのだが。
藤子・F・不二雄のＳＦのよう、風刺と毒が効いた一遍。エンタメ仕上げの糖衣が
ありがたいサービス。子孫に問題、貯蔵期間100年とも万年とも、を丸投げした罪が
いかほどかを、未来に託した男の悲劇として描く。山田百次の熱演もあり、
我がことのように出口のない絶望感が胸に響き。家族ら愛するものとの離別を重ねて
一層感。しかし、福島の放射能汚染、三陸のがれき残留と同じく、青森県民・のみ
ならず、日本にある目の前の脅威であることは確か。どうするよと、気づきがあった
のは収穫か。
ガツンと重量級の内容も、語り口はマンガめき。未来の青森が独立国で、リンゴやら
特産物にちなんだ名前やキャラ設定。ロボットとの会話などコミカルに仕立て。
前半中心に笑いをまぶして、さじ加減上々。
役者。山田百次の元恋人役、工藤由佳子。しっとり湿り、震える女ムーディ。
ロボット 三上晴佳・音喜多咲子が愛らしく萌えキャラ。工藤良平、山上由美子と、
高坂明生／柿崎彩香コンビのキャラ芝居が愉快。
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