＠下北沢 ザ・スズナリ（2023/05/02-05 8ステージ）
全自由 一般予約4000円 当日4500円 学生予約2500円 当日3000円
高校生以下 予約当日ともに500円 セット券予約7500円
＠青森 渡辺源四郎商店しんまち本店2階稽古場 5/28-6/1
作・演出：畑澤聖悟 音響:藤平美保子 照明:中島俊嗣
舞台美術・宣伝美術イラスト:山下昇平 舞台監督:中西隆雄
宣伝美術:グリフ(工藤規雄+渡辺佳奈子) プロデュース:佐藤誠
ドラマターグ・演出助手(「空に菜の花、地に鉞」):工藤千夏
監修(「千里眼」):畑澤聖悟 演出助手補:福嶋朋也 制作:渋井千佳子、秋庭里美、
木村知子、奈良岡真弓、福嶋朋也、齊藤碧彩 舞台監督助手:山上由美子、白石恭也
主催：渡辺源四郎商店 なべげんわーく合同会社 企画制作：なべげんわーく合同会社 出演：
松尾健司（ダブルキャスト工藤和嵯）：青年
工藤良平：将軍様
木村慧 ：ガイド
三津谷友香：テロ子
山上由美子、音喜多咲子、末安寛子、白石恭也、沼畑枝里：村の人々他
2023/05/02(火)晴 7:05-8:31PM(1'25)中段中央 客席ほぼ満員(70人)
客層：2世代、ベテラン男性と20-30才代女性中心。
客入れ：感染対策。検温、手指消毒、マスク着用(用意あり)。千鳥配置、間隔を
空けたパイプ椅子8列。開場やや押し、入場時20人ほど。当日パンフ A4 両面。
日替わり配役はＱＲコードにて。物販。上演台本1000円ほか。カーテンコール1回。
4年ぶり、劇団員＠青森での東京公演。工藤千夏作「千里眼」とも戦争を考える2作品
を連続上演。
舞台。3面壁は「モニタ」型で埋められ、作戦司令室然。引いて東北地方北部、
近く菜の花畑が見え。中央に両段雛壇。全体は蛍光色で染められてて異様。
お話。東北地方北部・まさかり形半島の付け根の村。国策施設の新人職員は村出身の
女性に一目惚れ。しかし、彼には独裁者から託された秘密任務があって。
「原子力ロボむつ」の前日譚とか。迫る戦争、暗雲立ちこめる原子力国策施設の
問題を戦隊ものＳＦの体で劇画化して描く。ならず者が牛耳る国家と会社、犠牲に
なる庶民と恋人達。底にある貧困がため、ままならぬ、逃げ場のない袋小路の現実。
目くらましの萌えブームへ向けたシニカルな視点と、ブラックな笑いをまじえての
批評眼鋭く。併せ、人として親としての、情愛とエゴの二面性もきちんと表し。
詰め込んだ末の無力、無常感と沸く怒りの念。エンタメ仕立てながら、気づきと
持ち帰りが少なくない舞台なり。劇団員が若手、中堅と幅がでてきて、それぞれに
健闘、瑞々しい演技で楽しませてくれ。
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