吉田朝ひとり芝居「オ・カ・ピ」
＠大塚・萬スタジオ (1994/8/24-28 5ステージ) 全指定前売り2800当日3000
作・構成・出演：吉田朝
1994/8/27(土)2:00-3:50PM 晴 ほぼ満員（140）
細かくなった人物設定＋持ち前の凄味で、手応え。次回が楽しみ。
隠れてのは別にして、通算７回目、改名後２回目の一人芝居。オムニバス５＋１
の構成。
吉田さんの一人芝居って、形態模写じゃない。どんな人物でも、吉田さんがいる。
だから、あのこわい顔と高じる奇天烈さのいきるキャラがとてもいい。今回だと
４のパニックものや、３の定番き○がいものがそう。
昔は、体の勢いで見せてた。けど、前回から設定が細かくなって、芝居らしくなっ
て、なかなか○。特に後半がよかった。
今日のねた
０．オカピ
きんきらキリン？のかぶりもの。青きドナウ♪にあわせて、棒にテープを巻き
きゅきゅと音出す。面白いのははじめだけかな。ちなみに、オカピはアフリカ
ザイールのキリンのことらしい。太地企画で現地いってるからね。
１．オカさん
お掃除おばさん？。名古屋弁で、でよー。仲間と下世話話。実は、息子の嫁の
出産待ち。問い合わせるときは、標準語。殊勝なばあさんぶり、ちらがいい味。
ところで、赤ん坊の名が、海（うみ）で変だという場面あり。ねこの妹の子供
は、海（かい：女の子）って言うんですよ。あいやと思う。
２．１億２千万
ちとやくざな工員風あんちゃん。給料全部ジャンボくじに。泣く嫁さんに、当た
ったらどうするの夢ばなし。景気のいい脳天気さのあと、実家にいる子供を引き
取ったらなど、いいとこあるあんちゃん。外にはＵＦＯ。空元気も不安になって。
３．チョップ・カレ・ママ
サイコもの。よどんだ空気の部屋。男が椅子に座らせたのは、すでに死んだ少女
か。セーラー服を来て、死体とフォークダンスを踊る男。やがて、ナイフで肉を
そぎ、口に。電話、ノック音など、外とつながっているの設定がこわい。
４．とかげ
サラリーマン。とかげの水槽を持ったマンションの隣人とエレベーターへ。突然
止まり、隣人は発作、音信不通、明かりも消え、パニックに。狂うにつれ、すご
みが増すのがいい。消える隣人。大人にならないトカゲ。皆殺しのはだかの王様
の本。とロゴスとパトス、幼児性、根源の恐怖などと暗喩を勘繰りねこ。
５．正木先生
ア○ア大学教授。正木アイゾウ。教え子の結婚式の祝辞。えへへ、おほほと、終
わることなし。とんでもばなし。実は、不治の病と告白。恐いものなし？。と、
周囲にかまうことなく、スピーチは終わらない。
１から５でみな蝿が飛び、いらいらを演出。キャラで反応が違うのも面白い。
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