結城座 糸あやつり人形芝居「アリス どんどんお家が遠くなる」
＠三鷹芸術文化センター (1996/7/24-28 5ステージ）前売当日3000
原作：ルイス・キャロル 脚本・演出：加藤 直
1996/7/28(日)3:00-5:00PM(休憩15） 晴 最前列から 客席超満員(250人）
舞台。縁取りがついた人形劇な舞台。上手下手にドア。どれも歪んだ形。後方
に大きな懐中時計の絵。客入れ音楽。ソプラノでイギリス民謡曲。汗ひいて○。
子供客は1割くらいかしら。チラシも子供向は書いてなかったし。静かで安心。
お話。少女愛好家ドジスン。愛するアリスはヌードポートレートから逃走、
何者からか逃げているウサギを追い、リアルの無い世界へ。ドジスンの夢でも
あるそこ。アリスを追うドジスン。一方、もうひとりアリスを追う男が。
夢ある物語を探す劇団座長。はたして、アリスはどこかここじゃない場所に
行き着けるのか。アリスに三人（夢みがち、理性的、シニカル）の性格分
身をつけた趣向。面白い。
いつものように、人形と操り手が絡み合う舞台。人形の演出が素直に楽しい。
大きさが変わるのを即物的にやるのがいい。人形の手足が異様に伸びたり、
かと思うと人間が演じたり。イヌとかの動きも愛敬があって好き。写し絵も、
断片的な分、よけいイメージを喚起させて○。
ラストはさびしい。アリスがドジスンの手中に収まっちゃう。アリスに今時の子
なキャラつけるのなら、彼を「ぎゃふん」と言わせ、逃走に成功してほしかった。
そっちのが好き。ドジスンのなんかやらしさを思うと、後味わるいねこ。
あと、座長は物語を手に入れたのかしら。良くわからず。
役者。うさぎの着ぐるみも愛らしい、結城千恵さん。少年ぽい口調と明るい
笑みが好き。
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