遊劇体 第28回 「百夜の夢＃２」
＠新宿・タイニイアリス（1997/9/25-27 4ステージ） 全自由前売り2500当日2800
作・演出：キタモトマサヤ 音楽：谷風公一 出演：小谷大志、坂垣博人、
戸田ともよ、杉原淳平、由螺真一郎、木嶋茂雄、中嶋有啓、立石恵、
藤原さくら子、重松諭子、西原かおり、小西裕美子、平田美雪、山口茜
1997/9/28（日）晴れ｜雨 3:05-4:45PM 最前列より 客席７割（40人）
客層：老若男女。平均年齢高め。関係者多そう。
客入れ：全階段席。開演まで何分かをこまめアナウンスあり。
大阪の劇団。野外劇などで知られるらしい。昨年に続き、アリスフェス登場。
舞台。素舞台。四隅、天井から鎖。中央に中型水槽。下手に鉄製糸巻き車。上手
に岩積んだねこ車。桟敷部分も舞台として、目一杯の空間使用。
お話。夢うつつの内に彷徨う男。見知らぬ、が強く結ばれた妖しい女との出会い
少年期の両親への愛憎。自殺した兄の意志。手渡された、そのナイフで彼が
なしたことは一体なんだったのか。
夜、強い花の香りに目眩、するように妖しい、生理に訴えるイメージあれこれ。
透徹したクールな作品、多い昨今。こんなラム酒な味わいも一興。水槽を破る手
広がる血潮。目覚めた眠りの森の美女の哄笑。めめくらげの傷。舞台一面の蝋燭。
アジアな衣装のコロス。縁の紅い糸を男から絡め取る女。マジックハンドの機械
人間。下卑た白雪姫と七人のこびと。高揚と男根なミサイルにまたがる女達。
ぶちまける岩石、放つ本火、削岩される石、飛ぶ火花。低音が持続する音楽・・。
翻弄される男は脆い生のメタファーかしらん。主役（小谷さん？）男性は、とほほな
哀しさと凄みの両面を魅せてくれて○。ディープなお話にも、ギャグやすっとんきょな
あほぶりが結構。サービスなの？。駄洒落とか、ほどほどにしてほしかったねこ。
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