劇団山の手事情社＋渋谷ジァン・ジァン提携公演 「カタログ」シリーズ「ぴん」
＠渋谷・ジァン・ジァン(1999/1/21-24 6ステージ)
全自由前売り当日共2500 「男の冬 女の森」との通し券4000
構成・演出：安田雅弘 照明：関口祐二（Air Power Supply）音響：江村桂吾
舞台監督：浦弘毅 助成：芸術文化振興基金 共同制作：大村冬彦（渋谷ジァン
・ジァン）制作：典林啓史ほか
出演：山本芳郎、三村 聡、山田宏平、村上哲也、水寄真弓、内藤千恵子
大久保美知子、井上奈保未、丸山朋子、倉品淳子
1999/1/24(日)雨 7:00-8:55PM(1'50) 下手中段より 客席超満員(120人)
客層：20（〜30）才代中心。女性過半数。
客入れ：折込パンフに安田さんのジァンジァンとの関わりが書かれ、高校時代に入
り浸りになった訳とか。開場当初は空席結構数、開演まじかは通路にもぽちぽち
お客をいれる混みように。誘導は適時あり。
舞台。白壁なギリシャなシェイスタの午後な、クールな趣。
稽古法公開シリーズ。今回は１人芝居な「ぴん」芸？集。定期的に劇団でしてる発
表会のお披露目版。本公演だと、アンサンブルの一部として見てる「ぴん」。
集めてみると、個性や苦労しどころやらが伺えて、役者個々に親近感ねこ。
懐かしいねたに歴史感じたり、当たり前は×、捻らなきゃな独特路線へのこだわり
に苦笑したり。パターンが知られて、意外性に乏しいのは△。互いにコメントしあい
変容しちゃうとか（即興になっちゃうけど）あると、もっと楽しめたかも。
●第１部「導入ものまね編」
1「声優」倉品淳子
声優志願。国語？の授業、朗読はアニメ声、アニメがかった演技いれて。
2「ビデオ屋」村上哲也
こだわりのビデオ店員、エキスパートなしょった声で応対。
3「エステの人」大久保美知子
いいのかデブ？と周囲の目を気にしてのおやつもｏｋ。訛り声でスリムの効能を。
4「教習所教官」山本芳郎
できない生徒にすぐバカ呼ばわり。涙に妙に優しいとこ見せたりして、変。
●第２部「ぴんの変遷編」
安田説明。個人のレベルアップが劇団全体のレベルを上げるの考え。身近で印象に
残った人を題材。ちゃんと全体的に化けているか、世界をイメージしているかが
ポイント。長くやってると真似る人がいなくなる、でどうするかというと。
○［いない人系］
5「オヤジ」水寄真弓
椅子で膝上げ緊縛ポーズと声。身近の変なおやじにコメント。
6「トオサン」村上哲也
入院中の小学生子供にSEXしろ！とか。すっとこどっこい、でも腰は低いお父さん。
安田説明。普通ないキャラで自己紹介するとどうなるか。
○［自己紹介系］
7「自己紹介」三村 聡
ハイテンション侍キャラでやりたい放題の自己紹介。
8「自己紹介」井上奈保未
身体を揺り動かし、リズミカルに歌うように自己紹介。
安田説明。複数のキャラをやる。
○[物語系]
9「一人カップル」内藤千恵子
電車でいちゃつく甘えん坊過多の困った女性とその彼氏。手の動きで演技。
10「太郎くん」山田宏平
友達の彼女を寝取っちゃう猫田。彼氏はいつまでたっても到着せず。
安田説明。（先日公演した）「夏の夜の夢」パックの台詞をさまざまな声で。
○[声系]
11「パックのセリフ」倉品淳子
こわばった震え声で。
12「パックのセリフ」大久保美知子
まるで音声合成な不自然な声で。
安田説明。声を使わないものとして。
○[身体系]
13「情報と私」丸山朋子
手の動き中心にダンスのようなマイムのような動きで。
14「アルバイト」三村 聡
滑らかな動きで働く様を以下同文。
●休憩〜俳優が語る「ぴん」の秘密
苦労話座談会（山田、山本、倉品、水寄）
・大変だったこと
ありすぎ。公園で稽古してたら、木刀をもった（危ない！？）人に殴られそうに
なり、逃げた（倉品）奇声を発したりするから、警察がきたりする。「3分でフランス
革命」はまじめに受験勉強のようにねたを覚えた。自転車にのって（変な声だし
たり）ねたをつくる。家に帰って、台本にすると面白くもなんともない（山田）。
ぴんは１００本あった。稽古発表の日は、稽古場周辺のあちこちで奇声を発する
人がいたり、稽古の場所とりで大変。
・こんなところで公演
代々木公園。お客も走りながら見に行くねた。ゴミ缶の中で演技、通行人びっくり。
新人を木の上にあげてへんな芝居、芸能の稽古と偽るとみな信じた。
・作る前に気合をいれるためにすること。
ベートーベンを聞く。手紙を昔好きだった子とかに書く。
安田説明。一気呵成にみせてゆく。
●第３部「華麗なるぴんの世界編」
15「マリー・アントワネット」水寄真弓
これって運命だよねー、と自分が↑の生まれ変わりであると信じるに足る根拠を。
16「赤ちゃん」三村 聡
母親の浮気も知ってる胎内の赤ん坊、生まれ出たくないがやむなく。
17「町の大統領」山本芳郎
文脈めちゃくちゃ、相手にばか連呼、なんでも知っている？男。
18「こども」村上哲也
夢のような話しばかりする子供。
19「料理」大久保美知子
身体系。料理する仕草を大きくリズミカルな動きで。
20「ポッキーくん」山田宏平
ＤＪ。おかま声。タクシー運転手にケンタウロスと言われ、まんざらでもなし。
21「都市生活者」山田宏平
ダンス？な身体系の動きで。
22「手紙」井上奈保未
身体系のリズム、ばくてんしたり、手話のような動きで。
23「一人暮らしじゃん」水寄真弓
一人暮しだとするじゃ〜ん、なとほほなあれこれ。
24「女の子ちゃん」内藤千恵子
ＤＪ。かわいげなお便りをかわいげに読んだ後、鼻で笑ったり。結構酷いやつ。
25「空中戦」三村聡
手で飛行機空中戦〜キングコング、まであれこれ映画視点展開。
26「仕事をしないじいさん」倉品淳子
荷物もつ、すぐ休憩。小言はいうし、働けよ。顔、なんか怖いよ。
27「松田優作」村上哲也
出演映画の名場面集。「太陽に吠えろ」のあれはあえてやらない。
28「まんまるの石」丸山朋子
（どんなか忘れました）
29「歌」山本芳郎
ひざ打ちリズムとり、とほほブルース。きたない部屋が。掛かってこない電話、
誰も用がないらしい自分って一体が。自転車ぼろぼろで。なんか歌い終わるたび
笑ってるよ、この人。
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