指輪ホテル「情熱」
＠空中庭球園[池袋「ロサ会館」屋上テニスコート](2003/5/1-5 8ステージ)
全自由 前売3300円 ペアチケ6200円 グループチケ（5枚）15000円 当日3800円
原作：如月小春「DOLL」 作・演出：羊屋白玉
舞台監督：海老澤栄 音楽監督：栗原正己 演奏：鳩野信二
音響：小俣佳久 美術監督：神田サオリ 衣装監督：飯島真弓
照明：近藤隆文[A.P.S] 所作:佐々木絢子 ヘア・メイク：定森正人、佐々木香織
映像記録：佐々木誠 チラシデザイン：梅澤篤
プロデューサー：上田茂 制作：ビーグル株式会社
協力：池袋ロサ会館、GROOVE 後援：セゾン文化財団
公式hp http://www.yubiwahotel.com/
出演：
文人[R.S.H.B.]
生田和余
稲毛礼子
緒田果南
鬼頭典子[文学座］
酒井由貴
志甫真弓子
高橋ちづ
田松絵美
千木良悠子
中村小枝
南波圭
長谷川有希子
MAMI
ヨコイタエコ
2003/5/4(日)晴 2:06-3:45PM(1'36) 後方より 客席ほぼ満員(160人)
客層：20歳代最多に女性7割。ほか、老若種々。
客入れ：ロサ会館のエレベータで屋上、すぐ受け付け。整理券は20番台までで、後は
列んだ順。開場時で30人強。トイレは同階か下の階にて。ビルの屋上のテニスコート
2面の片側に青天井のスタジアム。ベンチ７列（ゆったりで24人がけ）。コートいっ
ぱいに散開するので後方上段が○。参加小道具をいれた、小箱を渡され。ベンチ下に
落とさないよう、またパンフが風でとばされないよう注意。開演後しばらくは日差し
が強く、特に女性は帽子をもってきたほうが○。後半は客席自身の影に入り、快適。
ビールほかアルコール類販売。客席持ち込み可。野外だしね。
折り込みパンフ。A4 3ページ。主宰挨拶代わりの劇中唄楽譜、プロデューサー挨拶。
スタッフ、キャスト掲載。次回公演10月。女性国際演劇フェス参加作品。来年3月。
今「情熱」の前橋公演。場所は？。物販。ビデオほか。
20年前作品・故如月小春「DOLL」をモチーフにした作品とか。
会場、舞台。池袋西口の歓楽街ビル屋上のテニスコ−ト。客席スタジアムからは池袋の
東口側が一望。右にサンシャイン、東武とPARCO。左に高い煙突。中央のビル谷間から
山の手線が走るのがみえ。夜ならば、一面ネオンになろう場所。
お話。女子校演劇部の子らの悲喜こもごも。犬をつれた少女が熊と出会う芝居を稽古。
内容で思ってること、いいだせないことの悩み。夢と自由がなくなっていく、漠とした
不安。ああ、青空ひとりきり（って仲間と一緒だけど）。空に叫ぶよ、聞こえなくた
っていい、私の声なんか。ちょっと自傷ぎみ。
生の感触をスポーツな動きにのせ、無邪気にちとセンチに綴る。男子学生服、帽子〜
上着を脱ぎ、プリントタンクトップで少女変身などフォーメイションダンス。２，３
人のグループになって、部室の放課後のマイクに向かってのモノローグや会話。コー
トのみならず、事務棟の屋根にものぼって、展開。
青空の下、汗を流す女性たちはむやみにキュート。ラスト、沈んだ目で無表情な
「DOLL」役（如月作品現出？）の現役女子高生たちと、亡霊と生者な対照。健康的な
エロティズムを無意識に振りまく、彼女たち。半人前の未来への不安を口にしても
どこか楽天的。リメイクではあるけど、如月小春作品のように死にはしないと劇中
明言するし。これは、可能性としてのもうひとつの「DOLL」なのかしら。茫洋と
広大な世界で何ものでもない自分が、空（如月作品は海だったかな）に放つ叫びを
起点とした人生の。ベクトルは違うけど、死と生の旅へと向かう、処女達の瑞々しさ
と逞しさは、共通して感じたねこ。
役者。高橋ちづさん。久しぶりに観たねこ。頼りになりそう、金髪も「男らしく」て
素敵。MAMIさん。あけっぴろげな明るさのムードメイカー。救われた思い（おおげさ）
がしたねこ。
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