＠神楽坂 シアターイワト(2010/1/8-11 6ステージ)
http://www.theatre-iwato.com/
前売 2500円 当日2800円 学生1500円 当日1800円
＠宮崎 メディキット県民文化センター1/28 1ステージ
作・演出：羊屋白玉 美術: 坂田有希子、石川ゆうや
衣装: 岡崎イクコ (ROCCA WORKS) 音楽: スカンク／SKANK（ニブロール、MEXI）
照明: 伊藤馨 映像: 高橋啓祐 ドラマツルグ: 樅山智子 舞台監督: 糸山義則
(ステージクルー・ネットワーク) 企画制作：指輪ホテル、NPO法人アートマネージ
メントセンター福岡 糸山裕子 壁村真理 王丸あすか
主催 指輪ホテル 共催：ＮＰＯ法人 アートマネージメントセンター福財団法人
宮崎県立芸術劇場 助成：平成２１年度文化芸術振興費補助金（芸術創造活動特別
推進事業）
出演:
羊屋白玉、スカンク／SKANK
声の出演: クリスティン・ハルナ・リー、岩田摩由璃
2010/1/8(金)晴 7:15-8:23PM(1'06)前方中央 客席5割(40人)
客層：20-30才中心、おじさんもちらほら。最前列は男性ばかり。
客入れ：来た順入場、開場開演ちと押し。ひな壇にベンチ6列。下にでかい荷物は
置けないので預かり要。最前列は御相伴に預かるなど、美味しい場面あり。
折り込みチラシ少々 パンフ A5 3ページ。次回公演 3/4-7「CANDIES」＠d-倉庫。
物販なし。カーテンコール1回 演奏付き。
ニブロールから、轟音(音楽)・スカンク、奔流(映像)・高橋啓祐を迎えての新作。
冒頭部分は英国でのソロ作品をそのままとか。
舞台。コンクリートの劇場を素で使用。正面壁前に紗幕。上手手前に出入口斜路。
下手上方に枯れ枝飛び出し。
構成。ゾンビのうさぎとスカンク。互いにお茶、食事でおもてなし。
・ゾンビ・ウサギが野菜と墓石を積んだショッピングカートを押して入場。よろよろ
とぼとぼの訳は片足スケート靴のせい。片足キノコ、毛皮はぼろぼろ、目尻に隈と
気色悪いこことこの上なし。墓石をまな板、スケート靴の片割れで野菜切り、ボウル
にいれてブン回す「調理」。枝の輪はうさぎを殺した罠、これにも野菜が鈴なり。
枝に輪を投げて遊び、きわどく引っかかり。客に墓石毎、野菜振る舞い。その間、
ナレーション。生きていたときは、生きるってことがわかってなかったのです。
今がどうかもわかっていないのだろけど…。
・ヘルメット・ウサギ達が紗幕を前に引き出して、テキパキとハウス展開。
中にテーブルと椅子。ショッピングカートに、寸胴鍋、フライパンと卓上コンロ、
パスタ製麺機。燕尾服から尻尾を立てたスカンク演じるスカンクと料理。パスタ生地
を製麺機で延べて、麺作り。ゆでてる間に下手では道具だし。白いカバーを外すと
紅いアコーディオン。中央紗幕には映像。蜘蛛と蜘蛛の巣、蝶が巣にかかる。
並行してパスタソースとあえて調理。映像。蜘蛛は花に変わり、無数に増殖。蝶を
食べるヤモリ、ヤモリを食べる蛇、鷹と食物連鎖。その間、お客にパスタごちそう。
うさぎの耳からチーズふりかけ。映像、ステージ、客席、それぞれの生と死が
重なる。・下手でギターケースを開くと、蝶のような内張。吊って飾り。
・スカンク、ウサギをお持てなし。お酒をどうぞと、でかいティーポットからウサギ
のティーカップに無造作にどぼどぼ注ぎ。ウサギ、こぼしておわらわ。五目寿司は
クッキーと出鱈目？。外を見ると湖畔、そこに（生前の）自分の姿をみるウサギ。
火山が噴火して火山灰が降ってくる、とＳＥで使っていたポップコーンをフライパン
毎、ヘルメットウサギがもってくる。
・ウサギはスカンクにいろいろ質問。私たち同じくらい美味しい？。
・スカンク、空を指でなぞると牛の絵（ハウスの紗幕に投影）。火山灰が降り積もっ
ていく映像。
・スカンクとウサギ、会話をするように演奏。ウサギ＝アコーディオン、スカンク＝
ギター。ウサギの足が3本になってステップ。ぼろっと取れちゃう(ゾンビだから)。
・ウサギ、スカンクに質問いろいろ。ワニがげっぷ、効く飲み物はどこかないか。
とか。自分が死んだとこをみたのかとか。交代してスカンクに質問してもらう。
お腹が空いた人がいたら？、自分が鍋に飛び込みます。昨日、死んでるとみたと
互いに。
・映像、天から巨大な手（のシルエット）が降りてくて掴む。人みたいのがいるぞと
声がして暗転。
ゆるやかにゾンビファンタジー、生きてるようで死んでいるな奇妙奇天烈。轟音と
怒濤な男子が参加、これはパンク必至と思いきや、肩すかし。スカンクが立派な尾を
つけたスカンクに扮し、ウサギとへたれ会話、演奏を交わす童話仕立て。童話といっ
ても、大人と世紀末を冠した内容。
コスプレはボロボロのゾンビかフリークス然。ウサギは地に足がつかず（ゾンビ
だし）、スカンクとの茶話は噛み合わず。音楽も御同様。ウサギの顛末をしたり顔で
語るナレーション、勢いある高橋氏の映像が雄弁でこれまた不協和音。と、案配の
悪くも、逆に独特のユーモアとなって面白くみることができ。ダーク脱力ファンタジ
ーというか。
劇中調理した新鮮なサラダとパスタをお客に振る舞い。給仕はゾンビ、背景は食物
連鎖映像。食と生、そして死を重ね合わせてて、ニヤリねこ。
新春座談会 8:28-8:48PM(20)
羊屋白玉、スカンク、高橋啓祐
白玉 見に来た友人がイメージと違う、スプラッタを予想していたとかと前振。
高橋 最初は映像を提供する予定ではなく、ゆったりしていた。クリスマス頃、映像
を頼まれた（そんな短期であんなに高いクオリティ！と場内拍手）
高橋 質問 なぜ「洪水」。
白玉 洪水前後の世界に興味がある。聖書にあるノアの箱船の洪水Floodでなく、
massive waterにした（広い意味で）。
高橋 実は洪水にはまっている。YOUTUBEの映像をよくみる。（不謹慎だが）勢いが
あるのがいい。「岸辺のアルバム」（山田太一脚本）の押し流される家、崩壊
した家族が再生するストーリーについて。
白玉 （何故、ウサギはスケート靴をはいているのか）不安定感を出したかった、
（実は道産子でスケートはかなりできるとか。）
スカンク 人生初でパフォーマとして出演。おろおろしてしまった。尻尾は自分で
リクエストした。
高橋 尻尾がほしい、スカンクがうらやましい。
スカンク フラットに演技をしてといわれていて。自分はこうと稽古場で再発見
できたのがよかった。
白玉 本当はスクリプトなし、歌舞伎みたいにしたかった（口立てでしたかった）。
スカンク 初舞台なのに、そこはインプロ(即興）でやってといわれた、キャラもまだ
確立していないのに…。
白玉 普段猫背で演奏して、そこがかっこいい。今回、尻尾をつけると背筋が伸びる
、外すとまた猫背に戻る。
質問 横浜ダンスかいわいの続きなのですか？。
答え 最初の20分はイギリスでつくった。横浜の船でスカンクとやったときのキャラ
クタと同じ、ただスカンクはあのときは尻尾がなかった。
質問 輪投げの成功率（劇中、小枝に輪投げする）
答え 5回に1回はかかる。今日はギリギリでびっくりした。
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