＠神楽坂 セッションハウス地下スタジオ（2003/8/30-31 3ステージ）
http://www.interq.or.jp/tokyo/session/webRoom/index.html
全自由 前売2300円 当日2500円
作り手：康本雅子 演り手：三浦宏之、康本雅子 禁じ手：後追い
照明：若尾美穂 音響：相原美紀 企画制作：セッションハウス企画室
2003/8/31(日)晴 4:04-5:10PM(1'06) 前方より 客席7割（30人）
客層：20才代男女中心、女性過半数。伊藤ヨタロウ氏の姿もあり。
客入れ：高低差あるクッション席３列、後方椅子席。とくに誘導なし。
折り込みパンフ。「脱心プロｇ」A5 3ページ 手書き。物販なし。
松尾スズキ作品「業音」「キレイ」で気になるダンスをみせてた康本雅子、初の
単独公演。
構成。関連性ない三本立て。ビデオ女性と不毛なコミュニケーションをとる男性と
のコラボダンス「昆虫編」。意味不明な男女のやり取りに、ダンスやマイムがつく
「ワルつる編」。ASA-CHANG &
巡礼「花」にノリ、伸びやかな純ダンスをみせる
「ナ花ハ編」。その後、照れ隠しなのか、偽コンサートなギャグオチをつけて。
まさに非凡。出鱈目と作意が混在する不明に置いてきぼりを食らうねこ。「ワルつる
編」。男女のモノローグと絡みあいが意味と意図不明、クスリやってるんじゃないか
な奇天烈な飛躍は恐いほど。かと思うと「昆虫編」では巧みな作意をみせ。ビデオの
女性と必至にコミュニケーションをとる男性。ついには、昆虫の交尾をみて、女性と
代替えし、興奮するあんまりな不毛ぶり。己のそんなバカぶりを自覚させる場面を
いれて毒吐きまくり。観客（男子）のスケベ心まで手玉にとって、嫌らしいほど。
なにを考えてるわかんないけど、構成力は◎と思うねこ。ダンサーな動きは長い手足
とその柔軟性を活かして、見栄えよし。次回公演も注目したいねこ。
主な構成
１「昆虫編」
男性がハンズの大袋をもってくる。中には女性。これがヒトガタマシンらしく、取説を
みながらビデオのように、プロジェクタの脇にセッティング。三つ又の部分を押して
平らになったら軽いものをのせるとか、ぶつぶついいながら。で、映像を壁に投影。
会議室みたいな処で女性が画面越しに動きをレクチャー。男性がこれに一生懸命、
しかし、とぼとぼと追従していく。なぜか、女性が服を脱ぎはじめ、男も従い。
突然、爽やかなサンバがかかり、画面は公園の芝生で寝そべる女性。なんか恥ずかし
げなポーズをあれこれ、男性また懸命に追従。突然、画面は種々昆虫の交尾場面。
男性興奮気味。また唐突に映像は会議室に戻り、女性は元のように着衣。脱いでいた
男性は慌てて着衣。なんかこっぱずかしげに。暗転。映像は海原。男性を船にみたて、
手をオールにして漕ぐ女性。なんか物憂げに。イスラム圏の歌。女性は空を飛んでる
風、男性は彼女を肩に担いでひっこみ。
２「ワルつる編」
男性が女性に首輪をつけて、犬のように公園を散歩する映像。舞台。トレーナーを
きた男女が、自分の顔写真をお面につけて登場。映像と同様に犬と飼い主になって
なにをやっているかわからないやり取りダンス。お面をとると、無表情な顔から
不気味な笑顔のお面が現れる。また、わからないやり取りダンス。お面をとって
素顔。「桃太郎」と「舌切り雀」を同時に語りながら、派手にマイムとダンス。
３「ナ花ハ編」
ASA-CHANG & 巡礼「花」が流れる。花が咲イタヨ/ひどく風ニ怯エタ/誰も見タコト
無イ花が...と詩の朗読、ストリングス、タブラの連打が重なるループ音楽。女性が
両目に白い花をつけ、曲にあわせ、回転も多用し踊る。終演の挨拶後、男性をギター
にみたてて、女性はプレスリーを弾き語り。プレスリーのコンサートでしたとすっこ
けをいれておしまい。
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