遊気舎プロデュース 「魔界はじめました」
＠大阪天王寺 一心寺シアター倶楽（2003/11/7-9 5ステージ）
http://www.isshinji.or.jp/theater/
全自由（整理番号付） 前売り3000円 当日3300円
作・演出・構成：魔人ハンターミツルギ
舞台監督：永易健介 照明：池田哲朗 音響：Alain Nouveau 美術：池田ともゆき
装置：西浦財団 運送：ひがパラー！自転車送業
衣裳：みきあすか＋IKUKO-KUDO 衣裳協力：田中千香子、かとうきよみ、井元真理愛
小道具：根岸千里、有山さつき
宣伝美術：福島康之
宣伝写真：バカボン 演出助手：斉藤明子
制作：竹下里美、岡田美子ほか プロデューサー：大木裕子
出演：
西うらしんじ：轟ポン作（今回の主人公・ホームレス。「鬼」志願者）
魔人ハンターミツルギ ：猿渡（魔界受付事務員）
久保田浩 ：式部守（潔癖性の引きこもり）
西田政彦 ：小西ヒマ定（保父）
魔 瑠 ：柳桃子（アーティスト）
稲田真理 ：エミュー（新興宗教教祖）
みきあすか ：堅切リン（社長）
小川十紀子 ：乾猛（オカマバー ホステス）
森岩宏文 ：木村良夫（オカマバー ホステス）
信平エステベス：佐藤琢磨（オカマバーのおじさん客）
峯 素子 ：木村淑子（自殺志願者）
うべん ：豊川シメ子（老婆）
大河まさひろ：塚田惣三郎（老人）
木村 剛 ：ウジャメナ（外国人）
エル・ニンジャ：本人
2003/11/8(土)晴 7:05-8:50PM(1'43) 後方より 客席8割(120人)
客層：20-30才代中心、女性過半数。女性の2,3人連れ多し。
客入れ：開場時不明。地階ホール。エントランス、ロビーとも広め。靴を脱いで入場。
入口でおみくじ配布、冒頭で使用。前後に余裕がある段にクッションをおいたベンチ席
15人×10段。白木が目に心地よし。下に小荷物がおける隙間あり。折り込みパンフ。A3
両面の「ズビズバ」。主人公日替わりの趣向の説明。ちなみ、初日は峯素子、本日昼は
稲田真理、で今回は西うらしんじ。顔写真つき役者一言。役者コーナーあれこれ。
うべんさんは病気療養のため、一年休団とか。復帰後のうべんの会を楽しみに待ちた
いねこ。次回公演。1-2月魔人ハンターミツルギ新作＠東京、大阪。物販。ゴーリキ
ビデオ ？円ほか。
くじ引きで主人公を決定、役者分の台本は用意しました企画。開演前に入口で渡した
おみくじ当選者（だっけ）に舞台に上がってもらい、あみだくじ。オムニバスの繋ぎ
役みたいな主人公を決定。
舞台。素舞台。箱をみたてたりのシンプル。
お話。地獄へ鬼志願にきたホームレスの男。受付係にまずは見学と言われてぶらぶら
現世の地獄の沙汰やら、先輩鬼から決して楽しくない仕事の話を聞いて…。
お馴染みの趣向。当たりによって、当たりはずれがあるかも？な。その辺のリスクを
転じて、面白さに繋げてないのがもの足りず。それぞれのシークエンスは、役者持ち
寄りねたをエチュードで造り込んだとか。濃さは少なめのワンアイディアもの。さらっと
気軽に楽しめるのは○。ミツルギ色をあまり感じさせないのは△。
主な場面
１女社長を請われて、車に乗せた男。見ず知らずなのにすっかり使われ。とんだ方向
違いに走る内、いつのまにかおかしな場所に迷い込んでしまう。
・見学中のホームレス男、自称アーチスト鬼と出会う。
２オカマバーに、頭から角をはやしたおじさん客が。洒落かと思い、リアクションする
がまじ困っているらしく、それこそ洒落にならない。
３鬼から逃げて、シェルターで恐怖する人達。様子を見に外へ出る人が決まらず、侃々
諤々。
・見学中のホームレス男、鬼に現世に帰った方がいいと言われる。
４公園のベンチに老人男女。お互いに言葉を掛け合い、繋げる遊び。しりとりのルール
を知らずにやっていた？！。
・見学中のホームレス男はエルニンジャに呼び止められる。なんかきちがいじみてる、
１人勝手ぶりのエルニンジャ。地獄でもやっかいものらしい。
５絵画教室。外国人の若者をスケッチする男女。女性は教祖様らしく、邪魔者は消せな
指令。男性は保父らしいが、浮気が相手の旦那にばれて修羅場。仕事の電話とうそ
ぶくが、どうにも怪しい、モデルの青年は気になってしょうがない。男女とももう
嫌気がさし、人生をやりなおしたいと意気投合。そのために、この世界を終わらせる
こととする。
・見学中のホームレス男、人間のまま見学を続けている男に帰れと言われる。
６喫茶店。１−６の登場人物達の会話。事故死した宇宙飛行士の話。宇宙死に憧れる、
苦しいだけだろといろいろと。でも、その瞬間は笑うしかないか。事故直前の宇宙船
内、笑うしかない船員達。
・見学中のホームレス男、選択の時。鬼になるのは早計だったと、出直すことに。
しかし、現世に戻っておらず。それもホームレス冥利に尽きるかと、運命に身を
任せることとする。
お寺さんらしく、黒板白墨掲示 劇場入口への大階段上からの眺め
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