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 吉本興業「0.5ミリの遠距離恋愛」
 ピクチュアトリカル・映像(DVD)と舞台公演のコラボレーションエンタテインメント

 @ラフォーレミュージアム原宿(2003/11/26-30 5ステージ)
 http://www.lapnet.jp/event_space/lmh/index2.html
 全指定(DVD付きチケット)前売7350円

 作・演出:ウォーリー木下[劇団世界一団]
 舞台監督:中山宣義 音響:児島塁 照明:三浦あさこ 衣装:金崎めぐみ
 舞台美術:倉橋里衣 企画協力:高見健次[劇団赤鬼]
 プロデューサー:磯塚晋治ほか 製作:吉本興業、Fandango!
 特別協賛:TULLY'S COFFEE
 公式HP http://www.fandango.co.jp/pictri/

 出演:パンフ未購入につき、役名と配役不明。
 一色紗英:神原?空(小説家)
 保村大和:平山??(郵便配達人)
 
 赤星マサノリ[劇団世界一団]:アカボシ(猫)
 藤沢大悟:蜂之巣?(郵便配達人)
 
 希ノボリコ[劇団世界一団]:?(空のファン、友人)
 武内由紀子:?(空の担当編集)

 野村恵里:スピカ?(劇中劇の盲目の女性)
 宮川大輔:ドッグ(劇中劇の詐欺師)

 副島新五[劇団赤鬼]:サブ?(ビデオ屋店員、劇中劇の売人)
 兵頭祐香:?(ビデオ屋店員、劇中劇の覆面捜査員)

 DVD映像部分(picture part)
 監督:永田琴恵 脚本:ウォーリー木下
 出演:伊藤歩、坂本あきら、太平シロー、松永博史、宮迫博之、なべおさみ、
    真理アンヌ、なかやまきんに君、平山あや

 2003/11/29(土)小雨 5:10?-7:18PM(2'08?) 中段上手より 客席7?割(270?人)
 客層:20才代女性中心(前方の見えた範囲)。
 客入れ:大遅刻したので、もろもろ詳細不明。全椅子席、平床に25×16列位。前列に
 倣って列べた、ラフォーレで一番見難い座席配置。舞台は高めだけど、視界が遮られ
 る席が結構あると思われ。せめて千鳥配置にしてほしかったねこ。見えた範囲では
 上手前方に空席多数あり。カーテンコールはたぶん1回。
 折り込みパンフなし。配役表くらいいれてクレヨン。帰りにTULLY'S COFFEEの無料
 進呈あり。物販。一色紗英オリジナルTシャツ付きパンフ 4500円。パンフだけ売って
 クレヨン。

 事前にDVDを観てもらってから、舞台をみてもらおう企画。DVDは主人公達
 の「約束」に関連した学生時代の我が町ルポもの。

 舞台。ポップな配色のテーブル、椅子、壁が全て移動式。背景壁に大小モニタ
 15コ。雑踏や野原の風景、イメージ映像を同時投影。

 お話。郵便屋は行き先不明の封書をうっかり開けてしまう。ある女性から男性に
 送られた手紙、切なさに囚われ、つい手紙に返事を書いてしまう郵便屋。もちろん
 男性になりすまして。それが2人のラブレターズの始まり。女性は小説家。約束の
 指輪を巡った、ミステリーを書いている。郵便屋は嘘をつくことに耐えられなく
 なってくる、女性に本気で恋をしたからだ。往復書簡、とりまく猫を含めた友人
 との日常と小説世界を併行。2人の恋の行方、女性が知る男性の運命、そして夢の
 ような再開を物語っていく。

 らしいけど、物足りない。緩やかに綴って後の飛躍にはうーんねこ。動く美術は
 世界一団同様。役者をのせたまま、テーブル、椅子が移動。八角形の枠を組み合
 わせて、トンネルや棚とか種々変化させ。劇団でみせるスムーズさやスピード感
 はなく、段取りにみえるのは致し方なしか。平易で親しみやすい会話、とくに
 郵便屋と皮肉屋の猫の会話は愉快。終盤急展開する物語。登場人物の本意は
 不明か煮え切らず、ムードに流れた感あり。郵便屋との再会は、生き別れた真相
 を告げれた後では飛躍に思え。小説とともに、それもまた女性の創作だったと
 いうことかしらん。

 役者。保村大和。シャイな男性役というのは、ありそうでない。好感がもてる
 飾らない演技だけど、ちょっともったいない感じもするねこ。