＠下北沢 本多劇場(2006/9/8-10 5ステージ)9/10M追加
http://www.honda-geki.com/honda.html
全指定 前売4500円 当日4800円
作・演出：鈴木おさむ[おさむショー]
舞台監督：中西輝彦 音響：三森啓弘[サウンドマン]
照明：五十嵐正夫[シアターブレーン] 衣装：牧野純子［ダダグラム］
メイク：有吉奈津子 宣伝美術：池田ふじ恵 宣伝写真：飯田かずな
制作：杉田佳子 プロデューサー：奥谷達夫ほか
主催・企画・製作：吉本興業(株)、舞台製作ファクトリー「カルカル」
公式HP http://osamushow.com/
出演：
劇団ひとり ：山崎太一（ピン芸人 涙男爵 実は法務省更正官）
山崎静代[南海キャンディーズ]：河合愛子（恋愛不自由）
町田マリー[毛皮族] ：相沢華子（愛子の実姉。身を隠すため改名）
和倉義樹 [毛皮族] ：ヒロト（ピン芸人・ブルータイツヒロト 実は華子が雇った探偵）
村上大樹 [拙者ムニエル]：上田（法務省役人）
平田敦子 ：松本（法務省役人）
2006/9/8(金)曇 7:12-9:10PM(1'57) 前方下手 客席超満員(440人)
客層：20歳代最多に幅広く、中年層もちらほらと。女性7割。
客入れ：ロビーは花園。SMAP、タモリのとか下北沢では滅多に観られず。開演定時
20分前で当日券完売、20人ほどキャンセル待ち？。前方通路・補助椅子30、後方
通路・座布団32、前方壁際・立ち見16。開演定時5分前まで入場しないとジャングル
かき分け状態、早め着席が吉。混雑の中も親切に誘導あり。折り込みチラシ1.5cm厚、
シャンプー試供品付き。折り込みパンフなし。アンケートを書いてくれた人から、
抽選で100名に集合生写真をプレゼントとか、しずちゃんがぼっさりとアナウンス。
物販。パンフ B5 14ページ 1000円。挨拶、役者と稽古場写真、、主役2人のぼやき？
対談。薄手写真集の体。公演DVD予約4000円。 カーテンコール2回1分。
ライブ活動も盛んな、放送作家・鈴木おさむ新作。人気芸人さん2人と小劇場演劇の
個性派を迎えての吉本興業・本格芝居製作企画。チケット即完売につき、当日券に
長蛇の話題と人気。
舞台。前方、両側に後ろ向きの劇場客席。後方一段高く、机２のオフィス。
お話。中学時代、恋人の未来の苦悩を憂う余り、殺してしまった恋愛不自由な女性。
罪を負った彼女のため、生活を奪われた家族。少年犯罪再犯の防止、対価としての
完全な更正を目指す役所キャリア。夫婦、恋人ら男女の苦悩、少年犯罪の諸問題が
織りなす悲恋物語。
過去に恋人を殺し、罪に服した女性は1人静かに暮らしていた。とある日、言葉を交
わした芸人に次第心を開いてゆく。芸人の正体は役所の更正担当官。女性に近づいた
のは、恋愛を通じての更正・加療がためだった。いつのまにか彼は、一女性として
愛するようになるが、幸せは長くは続かない。恋愛感情をコントロールできない女性
の病は治っていなかったのだ。
チクリと胸痛む、男女の幸せの果て。恋を知る人ほどに感慨深い舞台（じゃないかし
らん）。素の役者個性を活かし。実際、恋愛べたそうな、しずちゃん。ぼっさりした
不自由なさまが役柄に合い。相手方の劇団ひとりさん。自然体で笑いを交えつ、
器用にこなし。好感度高め。
俗世を離れ、やっとこ素直に愛の言葉を交わすラスト（冒頭に同じ）に、せつなくも
暖かな感触あり。客席の善男善女の涙を誘い。辛い現実と夢のような幕切れな
演劇王道なり。純朴な2人の様をよしとして、感情の動きや狂気がみえないとか
（作演出含む）、目くじらは立てないねこ。うんでも、単調な舞台２面の切り換え、
感動を煽るような音楽（ハナミズキ♪）の演出には、うーんねこ。
脇役は自分の持ち役をしっかり。抑えても抑えきれないギャグ魂・村上さん。怖面
も気持ちの温かさを伝える・平田さん。華やかさにどす黒い憎しみ、人の弱さが
覗いて印象・マリーさん。キテてもおかしみ忘れず・和倉さん。
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