＠下北沢 駅前劇場(2006/10/18-23 8ステージ)
http://www.honda-geki.com/ekimae.html
全指定 前売3800円 当日4000円
作・演出：山内ケンジ
舞台監督：佐藤昭子 舞台美術：原田恭明 装置：福田暢秀[F.A.T STUDIO]
照明：佐藤啓 音響：藤平美保子 衣装：加藤和恵、平野里子
宣伝美術：手島領[蛍光TOKYO] 宣伝写真：RIN 制作：城島和加乃
主催：城山羊の会
出演：
原金太郎 ：クレブス・ペルオス（ファーレルレキスタの領主)
岡部たかし ：フェルナンド・タカーシ・オカーベ
金谷真由美 ：イザベル・ミゲル・オカーベ（小間使い）
渡部友一郎 ：ワタナベ（クレブスの従者）
初音映莉子 ：マリア（クレブスの妻）
大沢健 ：ジョゼ・カステラオ（農夫）
2006/10/22(日)小雨 7:36-9:19PM(1'42) 前方中央 客席満員(110人）
客層：業界人風からご近所までとりどり、女性過半数。
客入れ：誘導随時あり。ゆったり7列、通路縦横に配置。前方は中央向きに斜に
おいて親切。折り込みチラシそれなり、パンフA41枚。配役、スタッフ、予定。
次回公演。4/25-30＠三鷹芸術センター 出演：深浦加奈子、大沢健、初音映莉子
ほか。カーテンコール1回1分
CMディレクター・山内健二さんの演劇作品第３弾。
舞台。中東ムードの大きな瓶が中央。下手奧の段は、海原写真を背景に岬に見立て。
お話。悪魔と領民におそれられる暴君クレブス。野卑で暴力的、でも結構理性的、
実のところ若い妻マリアにはメロメロ。さらわれてきた13番目の妻であるマリアは
毎日が針のむしろ、優しい農夫ジョゼにつれて逃げてと懇願（ついで恋）。
小間使いの手助けで駆け落ち（小間使いの息子を殺し、贖わせる暴君）も、なにかと
浮世離れのマリアが足止め、追いつかれて×。絶望したマリアは自死。暴君を返り
討ちにした農夫（実は暴君の息子）は、父とそっくりの暴君に成り上がり、シニカル
に終幕。
ステレオタイプをどう物語るかで面白味。まじめ顔で自由にやりたい放題に遊び。
時々下世話台詞とか、どうでもよいこと（短眠でどれだけお得、それって長生き！？
とか）に執着して外し。美男美女、ベテラン俳優を前に悪戯心が抑えらないって
ことかしらん。とりわけ、美少女・初音さんのすっとこどっこいぶりがチャーミング
役者仕込みで客席巻き込み、物語の虚実を壊したり、素知らぬ顔で続けたり。人を
くった面白さにくすくす笑い絶えず、嫌みならない毒気の散りばめ含めて、愛情を
感じるねこ。
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