＠吉祥寺 吉祥寺シアター(2008/3/20-21 3ステージ)
http://www.musashino-culture.or.jp
全席自由 前売3000円 当日3500円 学生2500円
振付・演出：山田うん
舞台監督：原口佳子(officeモリブデン) 照明：関根有紀子(ぐれこはうす)
音楽：金野由之 衣裳：川口知美（COSTUME+80） 宣伝美術：永野ヒロコ
プロデュース：菊丸喜美子 制作：遠山麻由、上原聴子、川﨑陽子
出演：
伊藤知奈美、岩渕貞太、王下貴司、尾形直子、小沢 剛、
川合啓史、櫻井健太、城俊彦、高須賀千江子、田畑真希、森将雄、山田うん
2008/3/21(金)曇 7:37-8:38PM(60)中段中央 客席超満員(170人)
客層：20才代中心に女性8,9割。姫カジ少なからず。
客入れ：前売り完売。当日券のバルコニー席10と立ち見12は満員。A列撤去、ひな壇
で見やすい劇場。折り込みチラシそれなり。パンフA5 3ページ。挨拶、解説、
プロフィール、予定。次回公演。9/6-8 新作＠新国立劇場 物販なし。
カーテンコール4回1分。
年一新作公演。パンフに創作経緯。11人のダンサーと一対一で稽古をはじめ、それ
ぞれに短編のソロダンスを振付製作～二ヶ月集積したいくつかの素材を最近なんと
なく編集構成した」とか。
舞台。素舞台。大きめのクッション3、飛び込んだり、でんぐり返りしたり。
構成。前半ソロ中心にとりどり、後半、暗がりの群舞。
山田うん、最新にして最高作。個々素材と、不連続な振付構成の妙が楽しめる面白
ダンス。不連続でながらシーケンシャルな複雑な動きと、珍奇なフォルムは非凡。
いつものながらユニーク。冒頭、じっくりとコンタクトダンス。外しまくるプロレス
みたい、組みながら崩れていく連綿。脱力しているようで、フォルムと動きは芯を
もって揺るがず、なんかすごい。とりわけて山田うん自身。
次はソロダンスが散開。とりどり服装、それぞれのテーマダンスの体。バレエぶりと
解体、その場で自分に執着、蛙跳び、トッポジージョの歌で弾む、歩行と震え など
時折集まり団子状となり、コンタクト。いずれもフォルムと形にこだわりまくり
印象。終盤は照明を落とし、群舞。一転ユニゾンを多様、うごめく感じが怪しい
魅力。その中にソロダンスの動きも覗かせ、執着。
音楽は、夜想曲らピアノソナタと昭和な日本語ポップス、静かさと賑わいの2面。
取っつきやすくも、スクラッチらノイズ混じり。ダンスが音楽の高揚と静謐さに
必ずしも同調するわけではないのがユニーク。
構成覚書
・ピアノソナタ。夜想曲？。山田と岩淵のまさにコンタクト。組みつほぐれずのレス
リング、超スローモーション。ぽつねんと佇み、女性一人がやってくる。手を振る、
小さくふるえる、こしだめて動く。
・青シャツで蛙跳びの男性。大きく動く、飛ぶ、止まってのけぞる。転がる5人が
加わり。やがて、11人がそれぞれソロダンス。バレエぶりを入れて崩す、複雑な
動きの女性。蛙跳び1人。歩行する1人。スーツで自分と格闘するもの。いつまにか
連なる数人、我関せずの人々。ノイズ混じりのラテン。
・一転ピアノソナタ。ソロとデュオのとりどり。
・一転 マンボ。男性3人のコンタクト、かまわぬ歩行２、床２。トッポジョージの歌
にのり、弾けるソロ男性。
・一転ピアノソナタ。照明薄暗く。下手歩行、倒立。無音、3つのグループに分かれて
ユニゾン。ピアノソナタ。同じ方向を向き、やがて散開。またユニゾン3グループ。
女性3人、1人はじける。スミレの花咲く頃～♪。手振り、倒立幾人か。コード奏法の
レッスン。さまざまな曲。ソロ、集まって固まる、崩れる。下手で捌けた数人が戻り
ボックスを踏む。3名が残り、1人ずつ去っていく。
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