＠原宿 リトルモア地下(2011/1/19-24 7ステージ)
http://www.littlemore.co.jp/chika/
全自由(整理番号付) 前売3000円 当日3500円
＠京都 元・立誠小学校 1/12-16 9ステージ
作・演出：永野宗典
舞台監督：シロサキユウジ 映像：大見康裕 撮影：喜多春仁、中野遼、北見理
音響：池田野歩 主催：リトルモア地下、OPOSS 後援：ニッポン放送
企画：ヨーロッパ企画、オポス
出演：
永野宗典
加藤啓[拙者ムニエル／モッカモッカ]
池浦さだ夢[男肉 du Soleil]
2011/1/23(日)晴 6:05-7:32PM(1'28)中段より 客席満員(60人)
客層：20歳代女性7，8割。単独客多め。
客入れ：整理番号順呼び出し。ベンチ2、丸椅子2、パイプ椅子3列。大きな荷物は
預けた方が○。折り込みチラシそれなり。パンフ A4 1枚。挨拶、出演者、スタッフ、
予定。物販なし。カーテンコールなし。
よしもと芸人達としたアングラ・プログレ芝居「ムネリンピック」以来、永野宗典
作演出舞台をみるねこ。会場は彼の女子ファンで一杯。
舞台。スクリーン（役者名と会場内外のライブ映像投影）と持ち込み式のちゃぶ台。
構成。前説で哲学用語の不条理、演じることなど講釈。ついで、未来の永野宗典から
説教をされる体たらくを2パターン。いつまでプロレタリア演劇を、80年代なとこを
、演劇とは虚業でしかない。10数分でカーテンコール。日々カットされてこの時間。
ついで、加藤啓とはと、自分の人生を問う。ここでも未来の自分が説教。演劇を
辞めて、点描画を描いている（後ほど、街を埋めていく点描画ビデオあり）。
さだ夢の犯罪者人生年表は、善人のそれに書き換えられてしまう。
後半は、犯罪者永野、さだ夢と連れ去られた女性・加藤の逃避行。家庭外で戦争が
おこななわれ中、永野は孤独死。自分史こそ演劇史と言い放つ。虚業へといたる経緯
原宿から劇場へと至る映像は会場内で固定。
演劇の虚構性を演劇で描き、日常な演劇へと拡張する試み。生真面目な実験精神で
冒頭から、虚実の曖昧な境界をひた走り。笑いがないというおかしみ、隠せない愛嬌
、ポケットモンキー永野、むっちりさだ夢、お姉芝居もお似合い加藤 で面白さ一層。
永野さんの正確故、かっちり理屈だった虚構、出鱈目の気があり、ちょっと崩すとか
飛躍するとか、甘くしろとかではなく、あったほうがもっと楽しめたかも。
アフタートーク 7:39-8:08PM(29)ほぼ居残り
出演3人、土佐和成［ヨーロッパ企画］
覚え書きにつき、抜けと不正確さはご了承願い。
ちゃぶ台トーク。芝居がまた始まる気配があるため、MCに土佐君に入ってもらう。
土佐 本当に芝居が終わっているのか、疑心暗鬼。歯切れの悪い芝居なのは
相変わらず。拍手のタイミングがわからないと京都でいわれた。会場に入ると、
お客さんのクエスチョンマークがみえた。何をしゃべってもダメなので、観てよう
かなと。
永野 これで考えてもらおうではない。劇を観た後、風景がいつもと変わって見え
たらなと。
土佐 自分は答えがほしいと、と父親がなぜ死んだかわからない。
永野 死をえらだとしかいえない。何故かは俳優が見つけるもの。答えはない。
永野 不条理劇との出会い。京都で不条理劇にでたとき（これかな？）、勉強したが
わからない。自分がつくっていた映像とかが、不条理がことに気付いた。それから
段々作り始めた。
加藤 不条理芝居はみるが、コントとなにが違うのかなと。今回は演劇がテーマと
はっきりあるし。
永野 不条理劇だが、哲学よりの不条理にした。ただ噛み合わない会話では表面的。
自分は不条理劇が気持ちがいい。
土佐 自分のことがつくづく好きだなと。気分を変えてさいころトークをします
「客から一言」 自主的発言がないので、メンバーの誕生付きの人に呼びかける。
質問１ 不条理じゃなかった、わかりやすい。
永野 劇を観る行為そのものが不条理だと思う。全ての演劇は不条理といえる。
今回では未来の自分が現れるのは不条理。定義が難しいが。
質問２ 人生を演じるというのは、自分も感じているので不条理ではなかった。
永野 泣く行為も演じていることになるとか。シェイクスピアは人生劇場といって
いた。自分はお客さんのクエスチョンをとりたいとは考えていない。
加藤 素の芝居は自意識があるから難しい。
永野 概念で考え始めると、どんどん深くなってやばい。考えるのはともかく好き。
加藤 宗典は台詞通りにしゃべらない。さだ夢は台本通り。
さだ夢 ここ２，３回、永野さんは好き勝手をしている。自分はダンサーなので
台詞を変えられたりすると、しゃべれない。
加藤 宗典は普段もこんな感じでセミナーになってしまう。
永野 よく宗教家といわれる。
不条理演劇の今後
永野 不条理人情劇をやりたい。その前に、アパートのまじ大家と人情芝居を
したい。まじ引越の様子を台本に書いて、アパートで演じる。10年住んでいて
引っ越せない、これは演劇にしないとだめだなと。6月頃に1ステージでやりたい。
土佐 それはお客をいれる必要があるのか？。
永野 これが自分が好きということか(苦笑)。本当のことを嘘でかためる面白さ。
引っ越し先でもやったらどうかの話、住所ばれるけど。劇は終わらない話。
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