＠大阪・in→dependent theatre 2nd(2012/5/31-6/3 5ステージ)
http://itheatre.jp/
全指定 前売3000円 当日3500円 学生2500円
作・演出：久保田浩 舞台監督：永易健介 照明：池田哲朗 音響：Alain Noveau
舞台美術：堀容子、池田ともゆき 宣伝美術：岩本博 映像：井上志
制作：峯素子、宮崎由美
出演：
出演
魔瑠 ：天宮美津子（京都の呉服屋の二女。夫が失踪中。）
万年香奈 ：天宮まどか（美津子の一人娘）
谷省吾 ：天宮俊夫（美津子の夫。滋賀の持ち山を愛する男）
西田政彦 ：子安健生（愛する女性を亡くす。約束の日食を待つ）
小川十紀子：椎名静香（愛する男性を亡くす。約束の日食を待つ）
宿南麻衣 ：伴野マキ（天宮美津子の姉の娘）
あゆみ ：伴野雪枝（マキの妹）
峯素子 ：大沢由美（母を亡くし、だめ父をもつヘルパー）
長尾ジョージ：福條敏勝（万引きした先輩を匿うダメ男）
岸千尋 ：西村由加里（福條に誘われてくる）
久保田浩 ：堀越隆（ダメ男。おばあちゃん子で豆知識豊富）
羽曳野の伊藤：本人
2012/6/3（日）曇 1:05-2:56PM(1'46)前方中央 客席9割(100人)
客層：20ｰ30才代と中年層。男女半々。子供連れもあり。
客入れ：全指定ひな壇に椅子9列。折り込みチラシはビニール袋入り。5部作スタート
とのことでスタンプカード同梱。パンフ A4 3ページ。開演前から板付きなので
勘違いしないよう注意書き。役者手書きコメントあれこれ。キャラ説明付き配役表。
次回公演。11/1-4「続・剥製の猿」＠同劇場。物販。Ｔシャツ1500円、DVDなど。
カーテンコール2回3分。ダブルコールに慣れてないと座長挨拶。
年2回公演、新人起用とやる気の5部作スタート。
舞台。ハイキング路の途中に山小屋。中央から上手半分に小屋内。木製テーブルと
丸椅子、壁際に棚。下手が野外。中央奥に向かって段々傾斜路。藪の中に赤い竹が
まじり、月に関わる物語象徴。
お話。月にいけば亡くなった大切な人に出会える。その手助けをするのが、雲母星人
と懇意の羽曳野の伊藤。という、一風変わった人情芝居シリーズの最新。
突然月に連れて行かれた4人の男女。夫や父が失踪したり、愛するものに先立たれ
たり、喪失感を抱えているの者ばかり。夢でも見たのかと呆然。訪ねて山にきた
親戚の子と友人、軽犯罪から逃走中の男に巻き込まれた男女も、聞いてみれば寂しい
訳あり。呼ばれればやってくる羽曳野の伊藤、思いのままのはずが今回、
立ちふさがる者あり。山の神、天狗とも呼ばれる能力をもつ男。どうも失踪した亭主
らしい。
不思議な縁で出会って、勘違いと思いこみでどたばた、やがてしんみり。大阪弁全編
の現代口語会話劇。断片、言いよどむなど、リアルな話し言葉、説明せりふは一切
なしで、物語パズルがハマるまで！？とか！！。なれどだからこそ、心の壁やひだを
よく感じさせて、しみじみ聞き入ってしまうねこ。とぼけたやりとりや、ダメ男らの
捲き起こす笑いも結構あり、沈ませることないさじ加減○。
お馴染みの羽曳野の伊藤、物語はそっちのけの奇天烈な言動も楽しいところ。
今回、山の神役谷省吾が人ならずの存在感で圧倒。故人と再会の援助をする伊藤に、
胸に手、心で出会えばよいと対峙、物語に厚みもたせる役どころとなり。もっとも
渋く演じても、伊藤に調子を狂わされて、愛嬌もみせ。2部は「続」と冠している
けど、谷×伊藤は見られるのかしらん。カーテンコールで久保田座長、伊藤はあまり
出さないようにしたいと発言、ブーイングを浴びていたけど。気になるところでは
あり。
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