＠大阪日本橋 in→dependent theatre 2nd（2012/11/1-4 5ステージ）
http://itheatre.jp/
全指定 前売3000円 当日3500円 学生2500円 初日500円引き
作・演出：久保田浩 舞台監督：永易健介 照明：池田哲朗 音響：Alain Noveau
舞台美術：堀容子、池田ともゆき 宣伝美術：岩本博 映像：井上志
制作：峯素子、宮崎由美
出演：
出演
魔瑠 ：天宮美津子（京都の呉服屋二女。夫が失踪中。半年前の出来事に遭遇）、
伴野みちえ（マキの母。美津子の姉。呉服屋の女将）
万年香奈 ：天宮まどか（美津子の一人娘。半年前の出来事に遭遇）
谷省吾 ：天宮俊夫（美津子の夫。滋賀の持ち山を愛する男）
西田政彦 ：子安健生（愛する女性を亡くす。半年前の出来事に遭遇）
小川十紀子：椎名静香（愛する男性を亡くす。半年前の出来事に遭遇。）
宿南麻衣 ：伴野マキ（天宮美津子の姉の娘）
あゆみ ：伴野雪枝（マキの妹）
峯素子 ：大沢由美（母を亡くし、だめ父をもつヘルパー）
長尾ジョージ：福條敏勝（天涯孤独。境遇が似た西村由加里と生きる）
岸千尋 ：西村由加里（福條に誘われてくる）
久保田浩 ：堀越隆（福條の兄貴的存在。妻子を事故で亡くし、一人で暮らす）
TETSU ：前田武三郞（伴野の丁稚）
2012/11/3(土)晴 1:04-2:50PM(1'45)最前方より 客席ほぼ満席（90人）
客層：大人中心、男女半々。
客入れ：全指定。舞台が高めなので見やすし。客入時から谷さん演じる天宮が
板付き。箱ベンチをブルースリーの体で釘打ちしたりサービス。折り込みチラシ
それなり。パンフレット A4 4ページ。配役に似顔絵と役柄説明付き。次回公演。
5/9-12 新・剥製の猿＠同劇場。物販。ポスター500円ほか。DVD予約特典は
劇団忘年会への招待。劇団員お好み焼き対決ほかアトラクションあり。
カーテンコール１回1分。
5部作の2作目。猿の惑星シリーズのもじりだが、内容はもちろん無関係。
大切な人を失った人たちが死者が住む月の世界に連れられて、な前作の「出来事」
から半年後を描く。
舞台。前回と同じ山の遊歩道と、中途に作られた山小屋設定、ただし小屋は取り
壊されかけている。
お話。山に隠遁するように暮らす天宮一家。変わり者の父親は行方不明、その衣服が
発見されたことを機に通夜が行われる。半年前の出来事に遭遇した人等が参列の
ため、集うところから舞台は始まる。残された娘は自分の行く末に決心がつかず、
伴侶を喪った女は新しい恋を告げられずにいる。また、新たに家族を失ったもの
（堀越）もいて、弟分は気がかりではある。
第二作は奇想も奇跡もない、まったくのストレートプレイ。大切な人を喪ったものの
心理を暖かく、心ほぐすような笑いをまぶして描く。得意？の煙にまく、トリッキー
なことはせず、奇跡を起こす・羽曳野の伊藤を待ち望んでも現れず、痛烈な現実を
直視する。なればこそ、思いやる人の温かさと、自ら歩きだそうとする力強さが
じんわりと伝わり。思いを台詞断片を連ねる終盤シーンは客席、役者ともポロポロと
涙涙。
キャラ・役者では、小川さん演じる新しい恋をみつけた女性、滑り気味のさまが
愛らしく、素敵に輝き。相手となる西田さんの少年な照れ笑いもまた。魔瑠さんは
姉妹を一人二役。天然ぼけのおかんとゴジラな女傑を演じ分けて愉快。意外は
長尾さん。おちゃらけのひょうきんものキャラ。それが突然断ち切られた兄貴の死を
オドケるように受けていく場面の痛ましさには涙涙。5月はまたリアルタイムに
時間が経るのかしらん、彼らとの再開が待たれるねこ。
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