＠大坂 八尾市文化会館プリズムホール小ホール(2020/12/11-13 3ステージ)
全指定 一般3000円 学生2000円
作・演出：久保田浩
舞台監督：永易健介、宮田重雄 照明：池田哲朗（PAC west）
音響：Alain Nouveau（Alain Nouveau音楽事務所）舞台美術：宮田重雄
振付：米澤百奈 宣伝美術：岩本博（IWAMOTO CREATIVE ELEMENT）
制作：宮崎由美（スタッフステーション）、峯素子
共催：公益財団法人八尾市文化振興事業〈八尾プリズムホール演劇助成事業
Prism Partner's Produce〉 主催：遊気舎
出演：
隈本晃俊[未来探偵社]：松田豊吉(動物園飼育員）
魔瑠 ：松田幸子（豊吉の妻）
・松田家の親類
峯素子 ：猿渡みえ（長男？方の孫娘・次女）
岸千尋 ：大熊ななえ（長男？方の孫娘・四女）
坂ノ上竜也：虎本マモル（次女？方の孫息子）
西田政彦 ：大神アキラ（三女？方の孫息子）
宇佐美朋花：小林和子（次女？方のひ孫）
・集会所利用者
松本祐子 ：上連雀けいこ（東京から。理学療法士？）
・小学校の同級生
小川十紀子 ：犬山かおり
長尾ジョージ：猪瀬シンゴ
要小飴 ：小鳩くるみ（長崎から）
中川崇秀 ：白鷺ヨシオ（名古屋から）
中迎由貴子 ：鹿取なぎさ
近藤ヒデシ[COMPLETE爆弾]：鷹野タカシ
久保田浩 ：羽曳野じゃない伊藤
米澤百奈 ：フェアリー
2020/12/13（日）曇 2:05ｰ4:03PM(1'56）前方中央 客席7割(90人）
客層：学生〜20才台女性とベテランの2世代。
客入れ：感染対策。検温、手指消毒、1席空け。最前Ｃ列。
折り込みパンフ A4オールカラー 3ページ。写真付き相関図付き。
物販。Ｔシャツ、過去公演ＤＶＤ。カーテンコール2回1分。
7月公演はコロナ過中止も、こちらは予定通り開催。よかった。
舞台。黒地。上手半分にコンクリブロックの高見、下にベンチ。鉄パイプで柵、
一部透明ビニールホース集めた帯を渡し。下手は三段、やはりビニールを短い幅で
渡し。
お話。戦時下の1944年、飼育員・松田豊吉は動物たちの行く末を案じている。
2020年、豊吉のひ孫にあたる和子は部活試合での痛恨のミスを引きづりながら、
八尾に帰っていた。祖父の話をしておきたいと叔母達が呼んだのだ。
時同じくして、さまざまな事情を抱えた人々（とけもの達）が八尾にやってくる。
寒天におでん、辛い人生に厚情、共に流す涙もまた温かい。大切なものはなにかを
気づかせてくれる群像人間ドラマ。久保田浩作品らしく、軽妙な関西弁会話や
キャラ・ネタ笑いをまぶして、重い背景も沈ませず。賑やかにしながら、心象や
孤独を抱えた人達のぽっかり空いた穴がふいに現れて揺すぶられ。そこからの
寄り添い語る描き方がとても優しくて、泣いてしまうねこ。装うことなく、
ただそこにいるだけでもいいという。戦時下と現代、苦難の時代をつなぐけど、
お馴染みのマジカルな伊藤が橋渡しに一役買い。面白いし、ホントいい人だし、
大好きなり。若手からベテランまでそれぞれにいい芝居、気持ちいい後味を残し。
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