＠日本大通り KAAT神奈川芸術劇場 大スタジオ（2023/08/19-20 2ステージ）
全自由 前売 一般3800円 学生2500円 高校生以下1000円
作・演出・振付：康本雅子 音楽提供：オオルタイチ 舞台監督：原口佳子
舞台部：前田淳 音響：牛川紀政 照明：森規幸（balance,inc.DESIGN）
美術：松本成弘 衣装：南野詩恵 宣伝美術：丹下紘希 デザイン：浦上悠平
企画・制作：奥野将徳（ペーハー） 制作：丸田鞠衣絵 当日運営：柴田聡子
主催：康本雅子、ペーハー 提携：KAAT神奈川芸術劇場
助成：芸術文化振興基金、公益財団法人セゾン文化財団
出演：小倉笑、菊沢将憲、小林萌、小山まさし、鈴木春香、辻本佳、村上渉、
康本雅子
2023/08/20(日)猛暑 2:05-4:52PM(1'46）中段上手 客席ほぼ満員(220人)
客層：20-30才代最多の2世代、子供連れちらほら、女性過半数。
客入れ：感染対策。劇場入口で検温、手指消毒任意。開場時40人ほど。
最前A〜通常客席。空席誘導まめにあり。当日パンフ 初演からの横長。
カーテンコール3回。
2020年ロームシアター京都初演、同年リクリエーション版上演。
舞台。畳道場を朱で縁取り。とこどこ草が生えて年月実感。客席手前のテーブルは
開演まで置物無し（種々精霊馬置き）。上手袖にエレピ仕込み、小倉さん演奏。
天空のトイレットペーパーにお尻カバー(あったっけ？）。角上手にラッパスピーカー
下手に逆立ち片足（実はメトロノーム）追加し。
構成。増補改訂、構成と内容を半分以上替え。客電落とすまでのパフォーマンスが
たっぷり。赤ちゃん声→あえぎ声の各自スマホ録りはラストで使用。包丁で黙らす、
包丁を玩ぶ、デュオする。腰だけでなく全身動作の震えと体位替えのモブとデュオ。
柔道、マーシャルアーツめき。女体を喰らい散らす。笑子が京女の体で案内、
増殖する。出演者事に光の道であれこれ〜官能の絵面、それを余所に外でキュウリ
連呼。女が馬乗りで、一方トリオで走る。触れると声を出す。康本ソロ。2組が発話。
数にたとえると問答、3と3を向かい合わせで8、身もだえる、隙間という隙間に入り
込むという。4，5人で横並びで壁のようにして迫る。イヌがついて回る。笑子、
リリカルに生ピアノ演奏。壁を拒絶、歌う、私を美味しく食べました♪。
テーブル囲む5人は麻痺動、座る家族？2人は憮然顔。入れ替わり、明暗表情。
阿鼻叫喚。ピアノリリカル。水音、トイレットペーパー引き延ばし。衣装脱ぎ、
半裸で絡まり、客席前に横並び、麻痺動。それらを余所に隅でラーメン喰らう男。
横たわる1人を残し、音だしスマホを置いて皆去り。
ノンストップ140分超、生と性、男女、親子を巡る、ほの暗いところにあった欲望と
真情を引きづり出して見せる、ご開帳次第。ガムランで麻痺が終わり無く、その中で
昇華しえない愛憎が立ち現れて味わい。独特のダンサー言語と言葉使いで、隙間無く
追い込んでいく、思い切りのいい技術と個性あるダンサーとパフォーマが見もの、
聞きもの。これで最終再演なのかしらん、名残惜しいねこ。
[月間一覧］