大人計画 ウーマンリブvol.5 「グレープフルーツちょうだい」
＠新宿 シアタートップス (2000/9/23-10/13 25ステージ)
全指定 前売3800円 当日4000円
作・演出：宮藤官九郎 舞台監督：福沢論志＋至福団 照明：佐藤啓
音響：半田充[MMS] 舞台美術：加藤ちか 衣裳：田中亜紀 写真：滝本淳助
宣伝美術：吉澤正美 イラスト：篠崎真紀
演出助手：大掘光威、近藤和義、佐藤涼子 制作：長坂まき子
出演：
皆川猿時：猿時（断酒道場・寮長） ユセフ・ロットフィ：ヨセフ（職員）
平岩紙 ：平岩（学生ボランティア）
阿部サダヲ：阿部 猫背椿：椿 荒川良々：良々 宮藤官九郎：宮藤
岩松了：岩松 （以上、患者）
2000/9/24(日)曇 7:05-9:00PM(1'50) 最前方より 客席超満員（150人)
客層：20才代中心、女性過半数。ときどきおじさん。
客入れ：当日券状況不明。立ち見４名。折り込みパンフ。役者、スタッフ、今後の
予定掲載。物販。戯曲、「キレイ」ＣＤ。
舞台。病院な無機質空間に居酒屋ゲリラ。「断酒！！」の張り紙で知られるように
治療所。なぜか一本梁が置かれ、天井しつらえ。上手、瓢箪柄のれん、脇に鏡、
丸椅子。ラガービールの立て札。悪戯書きされ、恐い顔になってるビキニお姉さん
ポスター。墨書のスローガンが大きく壁貼り付け。「飲んだら殴る！殴るから
飲むな！」「お酒は２０になっても殴る」（大小）。「酒と暴力の日々」「半年待って
半年ビール」「禁酒！禁酒！禁酒！」「六時起床、十時就寝、規則正しく生活
しよう。」。など。下手奧にガラスブース状喫煙所。幕にウーマンリブ５のロゴ投影。
下にベンチと雑誌で待合い場所。その脇にエレキギター、入口ドア。転じて、
上手。手前に白い折り畳みテーブルと椅子。奧にニス塗りの机。脇の壁に週間
予定表と色とりどりの「帯」（柔道の）。中央奧に淡い色の仕切と「ドア」。
お話。アルコール依存症・私設治療所。暴力で治療方針。怯えつつ、だから飲まず
にいられない患者達。なんかどっちもダメダメ。なんか怪しい中年男（岩松）
来訪。妻が依存症で？、なんか本人が居ついてますけど。ますますダメな日常に
掃き溜めに鶴な美少女来訪。学生ボランティア。男どもはスケベ心に火をつけ、
禁酒。患者女性はむかつき。でも、それだけじゃ収まらなくて…。
カット割り短い映画みたい、とっぴょうもなさが疾走。それぞれのどろどろ、
修羅場が流しそうめん状態で展開。愛されていない、飢えた人物ばかり。もう
荒くれて、狂いすぎ、情けなさがラブリーな台詞とキャラ。体現するできていない
役者の身体。今回ドキュメンタリー趣向。まんまな展開で面白し。実はミステリー
でもあり。いきなり妄想！？の内から現実を覗かせるブラックなラスト。劇的で
ほよよ。唐突にそこだけ定番なのがちと不満ねこ。
役者。あくが強い人ばかり。岩松さん。キャラもそうだけど演技にしてやられたり
唐組で唐十郎が１人自由に余裕にしてるよに、飄々と演技。胡散臭い面白さ◎。
阿部さん。ラブリーにクレイジー。
［月間一覧］ |