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 R.U.P. プロデュース つかこうへいダブルス「幕末純情伝」

 @渋谷 青山劇場(2003/11/14-23 12ステージ)
 http://www.aoyama.org/
 全指定 前売り当日とも S席8500円 A席7500円

 作:つかこうへい 演出:杉田成道
 企画:山田良明 美術:川口夏江 音響:山本能久 照明:松林克明
 衣装:三大寺志保美[幕末純情伝]、菊田光次郎 音楽:からさき昌一
 殺陣:石垣広文 舞台監督:菅野将機[幕末純情伝]、芳谷 研[飛龍伝]

 宣伝美術:河野真一 宣伝写真:シ首(みなもと)忠之
 宣伝スタイリスト:平野真智子 宣伝ヘアメイク:大平忠明
 制作:岩間多佳子、大金ふみよ、伊藤達哉 プロデュース:岡村俊一
 主催:フジテレビジョン、関西テレビ放送 制作協力:キョードー大阪
 製作:アール・ユー・ピー

      幕末純情伝   新・幕末純情伝   ←(未見)     今回
      @PARCO劇場  @シアターコクーン @銀座セゾン劇場  @青山劇場
      1989/8/9-9/27 1998/3/12-29    1999/7/1-11    2003/11/14-23
      ステージ    21ステージ               12ステージ
              S席7350円               S席8500円
              2時間30分
 
   演出:つかこうへい  岡村俊一      ←         杉田成道
   出演:
 沖田総司:平栗あつみ   藤谷美和子     ←         広末涼子
 坂本龍馬:西岡徳間    筧 利夫      ←         ←
 近藤 勇:塩見三省?   こぐれ修      ←         ←
 桂小五郎:石井愃一    木下浩之      ←         鈴木ユウジ
 岡田以蔵:岡森締?    山本亨       吉田智則      山本亨
 土方歳三:酒井敏也?   山崎銀之丞     ←         吉田智則
 勝 海舟:春田純一    ←         ←         ←
 岩倉具視:若林ケン    北島義明      デビット伊東    武田義春

 新撰組隊士:村木仁、清家利一、黒川恭佑、なすび、大竹篤
 志士:吉浦陽二、山本哲也、赤塚篤紀、チョウ成河、大前光範、藤榮史哉、
    山口喜生、岩倉啓太、西海智也、山崎広嗣、津村雅之

 2003/11/22(土)晴 1:33-4:05PM(2'29) 2階最前方より 客席ほぼ満員(1100人)
 客層:20才代最多に老若男女、女性6割。カップルと単独男子、おじさん結構多め。
 客入れ:当日券あり、開場時もまだ販売中。2階最後尾に立ち見一列、ほか未確認。
 休憩がないこと、ほぼ定時開演なのでトイレほか用足しは留意方。
 カーテンコール3回?、3分。
 折り込みパンフなし。物販。パンフ(A4 50ページ 2000円) 飛龍伝とコンビ、表裏
 表紙からそれぞれ読める趣向。両主演のロングインタビュー、つかこうへい×杉田成道
 対談など収録。ポスター1000円。

 89年初演内容でなく、岡村俊一演出・再構成の「新」版の上演。「北の国から」など
 演出の杉田成道が続投する形。
 
 舞台。大階段が3方向、登りきった背景はバリケード然とした棒切れが打ち付けられ
 た壁。
 お話。幕末、動乱の京都。女・沖田総司をめぐる、愛と争い、運命の痛々しさに
 満ちた物語。筧利夫演じる坂本龍馬との壮絶なラブストーリに特化した舞台。

 ブライテストな女殺し、筧利夫の魅力爆裂。兎にも角にも、舞台で彼が見られること
 がうれしいねこ。構成はほとんど先行といっしょ。演出は「つか芝居」正統派、我を
 張らず、先輩に倣って正攻法。終盤の重要シーン目白押しなぞ、勢いに流されず、
 丁寧に語らせてるのには好感ねこ。音楽は記憶にある分はいっしょ。竜馬登場シーン
 とか、わくわくしちゃったねこ。「日の丸」の巨大幕どーんの幕切れはありそうで
 ないかも。お上の志を問い直したい今への訴えかけともとれ。殺陣なぞ、シンメトリ
 に配置したり、美しさへの配慮もみせ。

 筧・龍馬は、加齢と反比例にパワーアップ。ほんとに良く動いて、演じまくって、
 清々しい。こんな龍馬像は彼をなくしてあり得ず、リアルを超えた役者芝居の素敵さ
 があり。声枯れ少し、なんとかもつかしら、としてもしょうがない心配ねこ。
 広末・総司は、大健闘。線は細いけど、それがさだめの悲しさを醸して○。啖呵を
 切りまくっても愛らしさ失わず、慕われる訳がよくわかり、好感ねこ。
 ほか。吉田・土方。男の艶に凄味が加わり、いい感じ。これでいじましさもでると、
 いうことなし。山本・以蔵。殺陣にしろ、さすがの安定感。春田・勝。舞台が一段と
 締まる存在感はさすが重鎮。

 劇場前の筧・広末柱。         この写真はなぜかパンダ顔。ホントはこれ
 劇場前 筧柱

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