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 青年団リンク 青☆組 vol.8「うちのだりあの咲いた日に」

 @駒場東大前 うちのだりあの咲いた日に(2008/4/5-13 12ステージ)
 http://www.komaba-agora.com/
 全自由 (整理番号付)予約2800円 当日3000円 ペアチケット5000円

 作・演出 吉田小夏 舞台監督:喜久田吉蔵 美術:濱崎賢二
 照明:伊藤泰行 音響:泉田雄太 振り付け:本居蓮
 宣伝美術:空 制作:宮永琢生・中嶋英樹
 総合プロデューサー:平田オリザ http://www.aogumi.org/
 出演:
 福寿奈央 :森田由紀(祖母の介護ヘルパー)

 藤原進一朗:犬山弘幸(隣家の主人)
 天明留理子:犬山智子(その妻)  [青年団]

 堀夏子  :山内貴美子(長女)   [青年団]
 足立誠  :山内健太郎(長女の夫) [青年団]
 長井明日美:山内美帆 (その娘)

 郡司直樹 :寺内武士 (長男)
 小林亮子 :寺内江美子(次女)  [青年団]
 小笠原大 :松本陽介 (その恋人)

 荒井志郎 :山本夏樹 (江美子の同級生)

 陽茂弥  :小坊主ポチ [ねねむ]
 林竜三  :小坊主シロ
 岡ア貴宏 :小坊主タマ [アンティークス]
 藤一平  :大僧正

 志賀廣太郎(声の出演):ニュースキャスター・男
 吉田小夏 (声の出演):ニュースキャスター・女

 2008/4/9(水)晴 7:32-9:14(1'42)後方中央 客席満員(40人)
 客層:20-30才代中心に幅広く。お友達多め。声がでかいおじさん1。
 客入れ:整理番号付きだけど、まったり埋まる客席。桟敷、ひな壇に椅子3列、
 後列の追加席なし。演技は左右に振られるので、後方で観た方が○。でも手前が
 見えないんだよな、うーん。折り込みチラシそれなり。パンフ A5 3ページ 
 挨拶、配役、スタッフ、予定。劇中のタバコは、無害なタバコ型の医薬品で代替と
 ことわり。 物販、なし?。 カーテンコール1回。
 
 繊細な会話劇で評価の作家処女作再演。ほとんど脚本を変えてないとか。

 舞台。斜におかれた木造民家。海に近く、白砂の庭に縁側2箇所。10畳間に座卓、
 古い大型TV。調度類も最小限ですっきり。白漆喰の壁、格子戸の向こうに廊下。
 下手から上手に向かい、一部屈曲。上手側が玄関設定、下手障子戸から病床にある
 おばあさんの部屋設定。

 お話。法事に集まる家族とご近所の人達。疎遠の長女は、連れ子のある夫とともに
 勘違い含みで来訪。隣家の夫婦は親密なつきあい故、菓子持参で参加。次女はコンプ
 レックスを抱きがちな芸人の恋人連れ。家と病床の祖母を守る次男と介護ヘルパー。
 家族や飼い犬の想い出語りの内、抱えている思いがぽつぽつ現れていく。

 人にみな光を当てる、優しく細やかな会話劇。なにかしら不安と不満、孤独を抱えている
 それぞれ。血縁や家族の隔たりを重ね、心傷を人としての結びつきに包み、優しく
 描く。モノローグ会話な、言葉の量がちと多めに感じる時あれど、その分親切。
 読経シーンのキャラとダンスは意外性ある楽しさ。真剣な法事が飼い犬のもの、その
 名の花が早咲きするラスト。それぞれの痛み、祖母の病ら現実を置きながら、
 ささやかな奇跡を希望とみせて、ほっこりするねこ。
 

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