＠浅草 アサヒ・アートスクエア(2010/7/16-18 4ステージ)
http://arts-npo.org/aas/map.htm
全自由(整理番号あり １ドリンク付)一般3500円 学生3000円 当日4000円
キュレーター：桜井圭介 舞台監督：鈴木康郎、田中翼
照明：森規幸(balance,inc.DESIGN) 照明操作：小沢葉月
音響：原崎紘平(SONICWAVE) 宣伝美術：Loggla（おかざき乾じろ＋中山雄一郎)
制作：ブリコグ(中村茜、奥野将徳、山崎奈玲子、黄木多美子、門田美和)
主催:吾妻橋ダンスクロッシング実行委員会
助成:アサヒビール芸術文化財団、財団法人セゾン文化財団
協賛:アサヒビール株式会社 提携：すみだ川アートプロジェクト実行委員会
2010/7/18(土)晴 7:05-9:48PM(1'09/休18/1'13)中央前方 客席満員(180?人)
客層：女子率高め、学生ぽい多め。おじさんおばさん2割。
客入れ：屋外広場に30ずつ、210番まで整列。開場時で30ー40人。いつものセンター
ステージをハの字に囲む客席。座布団1,2列、中央ベンチ1、雛壇に椅子4,5列。
折り込みチラシそれなり。パンフ A4 3ページ。プロフィールと予定。
物販。出演者それぞれ。フード。自家製塩味コロッケパン 500円、トマトのおひたし
500円、濃厚枝豆 300円。 カーテンコール終わりに1回3分。
1.宇治野宗輝「Duet」10分
作・演出：宇治野宗輝 オペレーター：トマツタカヒロ、つばさ屋
構成。明滅する照明は一面赤色、歪んだ音楽。ドレス2体をバトンでつり上げ。
腕を動かしたりで空中戦。
ものものしいインスタレーション。ゴリゴリと操るワイヤーが意味深。
2.車AB（三浦康嗣×篠田千明[快快]）「スカイツリー」16分
作・演出：三浦康嗣、篠田千明 演奏：三浦康嗣、伊藤豊
映像：伊藤ガビン、細金卓矢、宮本拓馬、いしいこうた
グラフィックデザイン：いすたえこ
出演：環Roy(16,18)、鈴木燦(17)
舞台。後方スクリーンに車窓の光景など。床に大きなテキスト紙点在。
構成。いくつかのテキストを部分読み。Ｗ杯見た、猫が、昨日の。グーグルマップな
ナビゲーション映像投影。時刻音。ポストイットに書かれた生活テキストの一部を
語ってはテキスト紙に貼り、即興。生活音ら雑多な男。夢でねこがワールドカップ？。
ちとカオスな中、スムースな口ロロの音楽、車窓の光景が流れる。スカイツリー、
ビルは模型のよう。
混沌から導かれるグルーブ感が心地よい一片。雑多な生活断片のテキストは観客それ
ぞれに物語を生む自由度あり。音楽と映像のナビゲーションに素直に乗せられれば、
そのスピードが生む高揚感やよし。
3.東京ELECTROCK STAIRS「東京ライク」23分
演出・振付：KENTARO!! 音楽(ほぼ)：KENTARO!!
協賛：TOYOTA創造空間プロジェクト
出演：
高柵奉平、伊藤知奈美、松浦羽伽子、川口真知、横山彰乃、KENTARO!!
構成。モブとソロ。肩を上下して行進。はぐれてデュオら、フォーメイション種々。
総員ユニゾン、ヒップホップ弾むステップ。
男性ソロ、時折絡む2人。叫びながラケンタローと激しくデュオ。
静穏リズム。集合、うなづき。女子デュオ。叫び、気どる。女子２＋１。
リリカルなピアノ。女子ソロ〜デュオら、全然嫌いだよなど対話まじり。
ケンタローソロ。人形めきながら加速。スピードをあげながら、デュオとソロ。
女子５、女子１。男子１がなぎ払い、後なかよし。
集合、マナカナどこなど語り、休憩、おにぎりを食べる。
メルヘンに彫像、ケンタローソロ。ユニゾン、手こぶしあげ、ステップ。
物語めきながら、ほとばしる叙情ダンス。とまらないスピード感、黙せない思いが
あふれ出し、時折言いよどんだりで緩急豊か。駆られるものが、まっすぐに感じ
取れて、すがすがしい気持ちになるねこ。女優・松浦羽伽子の参加にはほよよねこ。
らしいところは読み取れず、次回期待。
4.チェルフィッチュ「「お別れの挨拶」を振り返って」17分
作・演出：岡田利規 出演：南波圭
舞台。スクリーンに前回公演・「お別れの挨拶」の公演ビデオ。下手に演じた女優が
立ち。
構成。ビデオの登場人物から説明。以前つとめていた職場の様子です。かしこまって
聞いてくれたいい人達で恐縮。職場の紹介。不要レシートを入れる箱のメリット調査
をしていた。事業仕訳の対象になってしまい…、と自分が辞めたわけ絡みの辛み説明。
ことの顛末を語る、本公演特別付録なスピンオフ企画。本公演での主人公の奇妙な
性行、圧倒的な持続力をみせるパフォーマの魅力は削がれて、ちと脱力ねこ。
暴露トークは世知辛い世を映して、しゃれにならず。にしても片足通しのヒール恋を
延々語る自分で見ながら、恐縮の弁に苦笑ねこ。
休憩18分
5.Line京急（17sのみ）「ミシェルファイフー」15分
作・演出・振付・作詞：山懸太一、大谷能生 音楽：大谷能生
スペシャルサンクス:小浜正寛(ボクデス)
出演：
山懸太一 ：ラブトーカー
大谷能生 ：女に優しいＤＪ
端田新菜、山本圭祐：彼氏が年下カップル。
安藤真理 ：アラサーなんですけど。遠距離恋愛中。
三科喜代 ：アラフォーなんですけど。ゴドーを待つ。
田中美希恵 ：こう見えて20才代。
特居奉(yummydance)：ダンサー
構成。DJ音楽を背景に、若くもない男女のモノローグ群雄割拠。心はさておき肉体が
ままならぬ、着物姿の40歳女優はついついゴドー待ち。彼氏に会えないというか、
逃げられていないかな30最女子は飲めばラーメン（だっけ）。実の彼氏はもっと
かっこいいですと、カップル幸せ芝居をする女優。恋愛はバンド活動、
（たかるなら）若い子はダメと熟女押し、で「2本ギター」もダメと軽い笑顔の
山懸太一。で、ボクデスの放射状に広がったラーメン食いパフォーマンス。DJは
素麺が食べたいとぽつり。
駄目と勝手を言ったものがちと、自由スタイルでみせるシリーズ。とほほと無責任の
困ったおかしさをまったり眺めるねこ。時々むかつかせて、面白し。
パンフのボクデス謝辞はネタ借用ということね。最近、小浜さんは食べ物ねたにせよ
パフォーマンスをやってない（？）ので、ラブコールかも。
6.off-Nibroll「ギブ・ミー・チョコレート」14分
振付：矢内原美邦[Nibroll] 映像：高橋啓祐[Nibroll]
出演：カスヤマリコ、小山衣美、黒田杏菜、矢内原美邦
舞台。後方スクリーン。２葉の額縁が置かれ、大戦当時写真を投影。
構成。黒衣の4人。手を取り合うビデオなど。それぞれ乱丁後、しばしユニゾン。
写真は爆弾、空爆。ソロ。2人見合って後ずさり、またそれぞれのソロ。高速で
ロール、ステップ。4人から2組。空爆の写真、アニメ画像が続き。歪んだ動きを
リレーして倒れる。叫ぶ矢内原。爆撃アニメ、飛沫映像。
一転、ゴールドベルグ変奏曲で静謐。映像に蝶。女1人倒れたまま。女4人、仰向けで
両足をあげる。軍人の写真を抱えて前進。Are You Alive？ I am still Alive の
文字投影。
デュオダンス・レパートリー「チョコレート」を第二次大戦背景に拡張アレンジの
体。友人らとのひりつくような関係性と別離を激しい動き、仕草に映し。映像は物語
り補完で世界を拡げ、意欲的。強烈に迫るけど、親密さは後退、それも戦禍ゆえと
いうことかしらん。
7.飴屋法水「つるとんたん」25分
演出：飴屋法水 出演：安ハンセム(出生を語る)、くるみちゃん（その娘）、
立川貴一(命の瀬戸際体験を語る）、村田麗薫（ポエトリー・リーディング）、
飴屋法水（ボタンという娘のことを語る）
舞台。マイクスタンド、椅子4。
構成。自死と恋人の中絶トラブル、在日外国人としての半生、魚のありさま。3人の
自分語りの末、飴屋氏がモノローグを添える。時折音楽や鐘の効果音。背景に赤ん坊
の手画像、雪景色とか。終盤は3人の物語、映像がシンクロ。
日常と連なった死、死から思い描く生のありさまを重層。声質と口調が異なる3つの
人生が同時語り。ポリファニーな響きがばらばらも協和して聞こえてくるから
不思議。生と死の普遍性が浮かんでくるよう。
8. 遠藤一郎「元気いっぱいいきましょう」13分
パフォーマンス：遠藤一郎
構成。正面壁に水ペイント、Hello、Now For Future 元気いっぱい 吹き飛ばせと
声かけと仕草。ジブリのハウル曲…あなたが教えてくれた 夜にひそむ やさしさ♪
をうたいあげる。
ディープで長い夜な演目が続いて、夜明けの一番鶏の体。ポジティブに繰り返し
呼びかけるけど、押し付け感はなし。そんなインスタレーションにも見えて、
微笑ましくみるねこ。
ほか 場内インスタレーション 泉太郎
「月のある日没／割れ虹／ファイティング・フォームラン」＠2Fバルコニー
「シークレット・リハーサル」＠1F
スプツニ子（18mのみ）「寿司ボーグ☆ゆかり／グーグルのうた／
スカイプのうた／ 生理マシーン、タカシの場合」
作詞・作曲・出演：スプツニ子
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