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 iaku「流れんな」

 @下北沢 ザ・スズナリ(2024/07/11-21 14ステージ)
 全指定 一般前売5500円 当日6000円 U-25(25歳以下) 前売・当日共2200円
 高校生以下 前売・当日共1100円
  @大坂 in→dependent theatre 2nd 7/25-29
  @名古屋 メニコン シアターAoi 8/3-4
  @広島 JMSアステールプラザ 多目的スタジオ 9/6-8

 作・演出:横山拓也 舞台美術:柴田隆弘 照明:葛西健一 音楽:山根美和子
 音響:星野大輔 音響オペ:今里愛(Sugar Sound) 衣裳:今井由希
 演出助手:朝倉エリ 舞台監督:青野守浩 宣伝:吉田プロモーション
 宣伝美術:下元浩人(EIGHTYONE) 映像収録:堀川高志(kutowans studio)
 鑑賞サポートコーディネート:舞台ナビLAMP ラインプロデューサー:笠原希
 主催:一般社団法人iaku

             初演     再演       今回
            @八尾プリズム @三鷹市芸術文化 @ザ・スズナリ
             2013/6/29-30 2014/10/25-11/2  2024/7/11-21
             2ステージ   11ステージ    14ステージ
            @ほんプラザ  @三重県文化会館 ほか
             7/5-6     11/8-9
             3ステージ   2ステージ
             1時間30分   ←        1時間36分        
          演出:上田一軒   ←        横山拓也

 睦美(食堂とまりぎ看板娘)峯素子    ←        異儀田夏葉[KAKUTA]
 サツキ(睦美の妹。翔の夫)橋爪未萠里  ←        宮地綾
 司(漁師。睦美の幼なじみ)緒方晋    ←         今村裕次郎[小松小松台東]
 翔(サツキの夫)     酒井善史   ←        松尾敢太郎[劇団あはひ]
 駒田(食品会社企画部)  北村守    ←        近藤フク[PPPP


 2024/07/15(月・祝)曇 7:05-8:42PM(1'36)前方中央 客席ほぼ満員(130人)
 客層:2世代 20-30才代最多 男女半々。
 客入れ:感染対策 手指消毒任意。最前XA(低椅子)以降10列、クッション追加した
 パイプ椅子。当日パンフ A5 3ページ。物販。上演台本ほか。カーテンコール2回。

 2013年初演 演出を作家自身、配役入れ替え、全編広島弁での再演。
 舞台。大衆食堂。下手入口引き戸。中央にトイレ。テーブル2+1、上手端に畳座敷。
 お話。高級食材・平貝(たいらぎ)で知られた漁村、地元料理も出す町食堂一家に
 押し寄せるトラブルの数々。

 横山演出でより緊密に、厳しい人生模様を容赦なく描き。中途まではシニカル
 コメディとして面白く楽しめ、最後1/3のカチコミがハードで俗に息もできないほど。
 スズナリの密な空間で一層感。広島弁がというか、妹・サツキ厳しすぎ。漁師・司の
 雑さ鈍感さは中和役だけど、沈黙に至らしめられたとき、八方塞がりの深刻さが逆に
 知られるという。負荷が一番高い、お姉さん役に異儀田さん、全身全霊とはこのことか
 という、心震わす演技、有様で応えてて◎。

 トーク 8:46-9:17PM(31)
 森元隆樹((公財)三鷹市スポーツと文化財団 演劇企画員)、横山拓也

 横山(経緯)初演の翌年東京でやるに当たり、知り合いの制作に森元さんを紹介して
  もらった。
 森元 観に行った劇団から、企画書を出して通れば、となるが、時々ぜひ公演したい
  がと質問がくる。時間が許せば、一度公演を見させてと。
 横山 池袋の小さな劇場でエダニクを観てもらった。
 森元 ファンタジック書きされる作品だなと。集客は150人と。以前やっておられた
  売込隊ビームは2回みていた。再演に耐える作品をと言う。売込隊ビームとは
  繋がらなかったので….。三鷹のネクストの公演期間2週間だとワンステ10人。
  評判になって2週で伸びるのが美しい、祈るような気持ちで。いい芝居をつくって
  いる、全米が泣いたなんてことは言えない、あとは祈りましょうと。
 横山 三鷹で公演をして、iakuが東京の俳優にも知られるようになった。
 森元 今日も素晴らしかったけど。三鷹の集客、覚えてますか。400人、もっと観て
  ほしかった、力足らずだった。iakuが評価されて、多くの作品として再演に耐える
  が実現して素晴らしい。
 森元(舞台の感想)舞台装置がキュッとなった。客席と距離が近くて、密度が濃く
  なった。入口は逆でなど。10年前のいい芝居が別物として楽しかった。
  俳優を巧く配置すれば、再演していかれる。他の作品は一つのテーマをずっと
  だけど、この作品は多いよね?。
 横山 盛り沢山なのは気負いから。(どのテーマから着想したの?。)着想は、
  トイレで倒れた知り合いのお母さんの実話から。姉妹の話しで母親を巡る確執が
  ある、から思いついた(AIは初演になかった)あと、脳の記憶の映像化と出生前
  検査は最新のものにした。(広島弁になったのは?)広島ゆかりの俳優さんから。
  森元さんも広島出身者なのでわかる〜今村さんが一番合っているなど。
 森元 広島弁はきつい。なんでこんなにと思う。
 横山 関西弁だとリズムがいい柔らかいと言われる。稽古場でお客さんが感じてる
  ようにするのもいいかなと。アステールプラザの繋がりもあって。単純について
  受け取れる土着のものがリアルな、出演者に沿った言葉で。異儀田さんが広島弁
  喋れるというのでいけると。色々な方言でやれたらいいなと。
 森元 最後にトイレに入って、あと流す。あれは、お姉ちゃんがやっている?。
 横山 お姉ちゃんがやっているんでしょ。
 森元 あれだけ大泣きしてるのに冷静で居られるのか。タンクを壊すくらいやってる
  でしょ。妹の言うことを聞いている?。台詞には他の色々な意味が掛かっている。
  幾つかの流れが掛かっているけど。
 横山 水洗、そして波。飲み込まれる中で生きていると、水音を流している。
 森元 自分で流すなら救いはあるが。横山さんには全て理由があるのだと思うが、
  今村さんがお姉さんにした過去の事件は理由がないじゃないでダメなのか、
  理由が無いことは無いのか?。 ここで時間切れ。

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