ホリプロ 「新ピーターパン ’９９」
＠初台 新国立劇場 オペラ劇場 (1999/8/3-9 18ステージ)
※貸切=8/2,3 11:30AM。全指定 前売当日共S-8000 A-5000
B-3000
原作：J･M･バリ 演出･潤色･訳詞：釜紹人 翻訳：秋島百合子
美術：堀尾幸男 音楽監督･指揮：宮川彬良 衣装：小峰リリー
照明：原田保 振付：玉野和典 音響：大坪正仁 声楽指導：泉 忠道
ヘアメイク：服部真樹 ファイティングコーディネーター：渥美博、亀山ゆうみ
レーザープランニング：波田野和廣、山田裕二
ティンカーベル･アニメーション：八島善孝 演出補：北村直子 舞台監督：廣田進
フライングデザイン：ピーター･フォイ フライングディレクター：ブラッド･アレン
1999/8/7(土)晴・猛暑 4:05-6:45pm(35/休20/55/休10/40) 4Fより 客席1F9割
客層：家族連れ７割（幼児３割：推定） 後は20才代女性２人連れとか。
客入れ：当日券。４Ｆ（がらがら）のみ、A席以上はほとんど発売なし（開演間際
でも余裕）。パンフ(1500)。資料あれこれ入れたのもつくってほしい。Ｔシャツ
とかグッズいろいろ。50枚限定、デジカメでプリクラ(300)あり。休憩時間のロビー
ではピーター、フック船長の着ぐるみ達が子供と握手。
舞台。大型の移動機構を使った場面のスペクタクル、昨年同様◎。ウェンディの
お家を後にするフライング。★が蛍光に輝く家が即物的に彼方に去り、奈落が
ずんと空いて、ホント飛んでるよう。海賊船が彼方から来る場面もそう（４Ｆだと
前方に来てからしか観れないのが淋しい）。ネバーランドの隠れ家。動物頭部を
あしらい、夜に目やキノコが光る美術は、幻想的できれい。
お話。ディズニーのじゃなく、原作に近いものらしい。母親への思慕の念を強く持つ
ピーター。母親が窓を閉ざしたために、家に帰れなかった淋しい子供。ウェンディの
母親代役を一時の慰めと知り、それが大人になったウェンディから子供に引き
継がれ、永遠に続くだろうことを飲みこみ生きてゆく。「大人にならない」は
「なれない」現実へのせめてもの反抗。胸高鳴る愉快な冒険に、悲しみが裏打ち
された物語。
と切ないとこあれど、あれこれ楽しい娯楽作。古田フック船長ら海賊達は、まんま
劇団★新感線のり。足りないくらいの悪乗りおふざけ、切れ過ぎない悪者キャラの
ゆるさががホリプロしてて安心ねこ。後半のノンストップ展開、モップやバケツを
楽器にしての「ＳＴＯＭＰ」なタップリズムも快調。昨年の２幕から３幕構成へ。
ネバーランドにいくな時間経過はわかりやすい。けど、３５分後２０分の休憩は興
が削がれるようで△。周囲の家族連れも、ここでなんだよー？ってな反応。
結構ある、劇的処理にはうーん。しなくてもいいよな。フック/ダーリングの一人二役
は、家庭との疎外要因＝父親との確執メタファー？。どの役でもひょうきんで
憎めない古田キャラと相容れなくてよくわかんなくなってるけど。受け狙い？つま
んないギャグは△。フック＝禿げエピソードとか、ちとお下品。そんな人にそういっちゃ
だめだよと、臨席の父親は子供にいってたりして（反面教師？）。
役者。ピーター役、笹本玲奈。なんか余裕がでてきて、いい感じ。14歳には見えない
よな、成長ぶり。ウェンディ役、小沢真珠。お姉さんしてる、おちつきが○。
出演：
前回 今回
'98-8
ピーターパン・・・・・・：笹本玲奈 ←
ウェンディ・・・・・・・：今村雅美 小沢真珠（まじゅ）[PARCO-P 子供の一生ほか]
タイガー・リリー・・・・：福島桂子 梅村陽子
ダーリング夫人・・・・・：幸和希 福麻むつ美
フック船長、ダーリング氏：古田新太 ←[劇団★新感線]
ジョン・・・・・・・・・：箭野麻里 鹿嶋優子
マイケル・・・・・・・・：平野裕也 高橋隆大
鎌田啓祐 ← （ダブルキャスト）
ナナ・・・・・・・・・・：竹鼻千恵子 ←
ワニ・・・・・・・・・・：西貴史 ←[劇団DOGHOUSE] 海賊
マリンズ、大人マイケル・：池上竜馬 ←
スミー・・・・・・・・・：村木仁 ←[つかこうへい作品]
スターキー・・・・・・・：久ケ沢徹 ←[元夢の遊眠社、現サモアリナンズ]
ヌードラー・・・・・・・：和田大法 ←
ジェークス、大人ジョン・：咲野俊介 ←[青年座]
チェッコ・・・・・・・・：西村新治 ←[燃えよDTフィール] 迷子・・・・・・・・・・：明羽美姫 箭野麻里
白神直子 ← [３○○、プラチナペーパーズほか]
井関佳子 安部真琴
山下知子 森藤則子
志村愛 ←
インディアン（女）・・・：千里あかり 山内順子
岩村薫 ←
奥山桃子 ←
中島暢子 ←
中原志麻 ←
インディアン（男）・・・：阿知尚康 白井雅士
芦原由幸 ←
井面猛志 ←
日比野啓一 ←
松上じゅんや ←
ピーターパンの影、ジェーン：奥山桃子 ←
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