ベターポーヅ〈別冊オトメチック
ルネッサンス（別ルネ）〉「接吻は愛の速記術」
＠渋谷 ジァン・ジァン(1999/8/20-22 5ステージ)
全自由前売り当日共2500
作・演出：西島明 振付：永谷亜紀 装置：志田原貴子 舞台監督：小嶋次郎
音響：水元健一、高橋秀雄 照明：川原敬貴、高橋夕香 衣装：吉田美奈子
宣伝美術：東大路道恵 制作：小林和泉、川端宏美 協賛：高原書店
出演：
猿飛佐助・：篠田（Ｈを考察中。昔、新田ちゃんを振った怖いものしらず）
阿部光代・：乙骨（おしぼり工場の女工。新田ちゃんの友達）
渡辺道子・：新田（と申す者。失恋してとち狂ってる）
松浦和香子；九笹（お屋敷の家政婦。舌足らず）
加藤直美・：相良（直美よ。下足番。弟思いのいいやつ）
山崎和如・：立花（下足番、相良の弟。フルートがほしくてしょうがない）
市川菜穂・：耳塚（おしぼり工場の女工。誰かを脅したくてしょうがない）
西島 明・：んっん少女（座敷牢に閉じ込められていた少女）
1998/8/22(日)晴 2:05-3:05PM(1'00) 最前列より 客席超満員（140人)
客層：20才代中心、男女半々。かわいい子も多し。
客入れ：開場時で40人ほど列。ゆっくり埋まる客席。下手に座蒲団席追加。誘導
それなり。パンフは会誌なB5４ページ。字が一杯。
舞台。二面壁はコバルトブルー、風船頭な雲がぼこぼこと点在。1箇所とって顔を
覗かせたりして。床はモスグリーン、土色の水玉が点在。
お話。Ｈなことを考え中の篠田。シュールに話が拡大しかけに、乙骨君登場。
なんかバーベキュー〜と思えど、二人きりじゃね。友達の新田君を呼ぼうと乙骨、
彼女を振ったことがある篠田うろたえ。る間もなく、頭だけ古風（な日本髪）の新田
ちゃん、どこを見てるの？？な顔で通りすがり。篠田となんかひ・み・つ、の話っ
て困惑顔の彼をつれて雲隠れ。そのころ人を陥れることに熱心な女工・耳塚と友達
の九笹は見た目より仲良しにしてあれこれ。仲良しといえば、お屋敷下足番の相良
なぜか苗字が違う弟の立花にフルート買ってあげようと、猛暑に涼しい「冷凍靴下」
商売で資金稼ぎ。人知れず、その弟・立花は篠田と妙にラブラブを醸しつつ、馬に
乗って遊んだりして姉の苦労、弟知らず。おしぼり工場がつぶれて、女工の乙骨は
はてさて。退職金代わりがおしぼりでは、おまけに汚れてたりして。お屋敷のまち
こさんはご病気。使用人の九笹はばたばた、りんごは体にいいとジュースつくり。
知らず失恋の新田と申す者は、愛が転じての衝動殺人で篠田絞殺。資金難でクリッ
プで造ったフルートしか手に入らず、不満ストレスの立花。勢いで新田ちゃんを絞
殺しちゃっう、ものはついでと皆殺し。はずみって怖いね。それはさておき、座敷
牢から「んっん少女」生還。ごく一部しか知らない想い出話に、んっんと謎めいて
るんだかな表情で。・・うーん、なんか違うな。「失恋」「Ｈな妄想」のなんだか
わかんないエピソードではあるんだけど。
楽しくてしょうがない、わけわかんなさ。琴線くすぐられては、ばか笑いするねこ。
（みんなもっと笑ってもいいのになあ） 前回(98-12)のキャラ、展開を踏襲。思わせ
ぶりに女の子っぽいしぐさのテーマダンスとかも一緒。今回、エピソード（乙女ねた
か）より、キャラ芝居をより前面にな印象。一見礼儀正しくおしゃれなほどに、
一層すっとこどっこいさ際立ち。そのたがが外れた言動◎。ごきぶりを食べるのが
癖になった乙骨。食べてるものより食べてるとこを見られることを恥らったりとか
「物」系ねたに弱いねこ。「人形用冷凍ミニ靴下」をはんぺん？と即物に勘違いす
る場面とか大笑い。劇中、林檎が薬でどうこうの後、生ジュースその場絞りサービス
あり。最前列にいたのにハズレで、愕然（おおげさ）とするねこ。
役者。美人、かわいい、へんてこの三拍子揃って◎な女優達。阿部さんは一層美し
く、おばかさ際立ち。渡辺さんの明後日視線も相変わらず変。男優は人数限定。
猿飛さん。生活に必要が無いセクシーさを無駄に醸して◎。西島さん。今回も美味し
すぎな「キュートさ」。ヒキョウで○。
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