＠大阪吹田 メイシアター小ホール(2004/3/11-14 4ステージ)
http://www.maytheater.jp/
全指定 前売･当日とも一般2800円 学生2000円
＠駒場東大前 こまばアゴラ劇場 3/19-24 ステージ
作：松田正隆 演出：水沼健[MONO]
舞台監督：西田聖[GEKKEN staff room] 照明：吉本有輝子[GEKKEN staff room]
音響：堂岡俊弘 舞台美術：奥村泰彦 宣伝美術：清水俊洋
制作：垣脇純子、橋本裕介 助成：(財)セゾン文化財団 京都芸術センター支援事業
出演：
内田淳子 ：Ｍ
金替康博[MONO] ：Ｇ
2004/3/14(日)晴 2:05?-3:13PM(1'08) 最前方より 客席9割(90?人)
客層：老若男女、幅広い客層。男女半々。マナーモード携帯の困った人、数人あり。
客入れ：当日券不明。最前列は未使用、両翼に空席あり。横幅の広い装置、アゴラで
は客席配置を縦横入れ替え？。折り込みパンフ。A4 1枚。演出家挨拶、配役、スタ
ッフ、William Butler Yeatsのバラッド原文掲載。関連公演。松田正隆作演出 マレ
ビトの会5月京都、6月東京。水沼健作演出 壁ノ花団 5月京都。内田淳子出演
「演劇計画2004」5月京都。物販。MONOビデオほかいろいろ。
映画の脚本も書くし、精力的に作品を発表しつづけている松田正隆、最新作。氏が
主宰してた時空劇場出身の羊年生まれ3人でつくったユニット公演、四作目。
舞台。納屋？のよな、固められた土な床はわらな線維もみえ。四隅は折り紙のように
折れ曲がり。下手、地面を穿ち、石を積んで囲ったかまど。正面に宙に浮いたよな、
格子模様の木製ドア。何箇所か開閉式。ほか、同様に線維質な外装のトランク１、
大小スタンドランプ３が横倒しに置かれ。
お話。自分の子供100人を圧死させてしまった女。12年間兄に監禁、虐待されてきた
女。その隣家の通わない親子。理解されず、間違われ、すれ違い、また自失しながら
も、そこに現としている人々の光景を描く。
内容を一貫して語れぬという難物。1作目のエリコな聖書モチーフ？。勝負な観劇に
屈して、音楽や絵画（図像な読解も不可）に有様を眺めるねこ。時空を変転しながら
、自覚不自覚な罪を抱えた人々の刹那な会話を連ねる。危うく脆い行き交いは切々と
した生の営みを感じさせ、その印象だけを積み重ねてく。とらまえられない内容も、
役者芝居は剛速球の手ごたえあり。特にスイッチを切替えるように、天使な少女と
鬼気迫る女を演じ分ける内田淳子はものすごい。いつもながら、阿修羅がごとき演技
に衝撃をうけるねこ。
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