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 ポツドール vol.16「激情」

 @下北沢 本多劇場(2007/3/4-11 9ステージ)
 http://www.honda-geki.com/honda.html
 全指定 前売3900円 当日4400円

 脚本・演出:三浦大輔
 照明:伊藤孝(ART CORE design) 音響:中村嘉宏(atSound) 舞台監督:清沢伸也
 舞台美術:田中敏恵 映像・宣伝美術:冨田中理(selfimage produkts)
 演出助手:富田恭史(jorro) 小道具:大橋路代(パワープラトン)
 衣装:金子千尋 写真撮影:曳野若菜 制作:木下京子 広報:石井裕太
 当日運営:山田恵理子(Y.e.P)  企画・制作:ポツドール
 出演:下記

 2007/3/11(日)晴 5:07-7:17PM(2'10)前方中央より 客席超満員(400人)
 客層:20-30歳代中心、おじさん結構。いままでより女子割合高め(4割)
 客入れ:当日券あり。前方通路と最後尾に補助22、階段座布団席12×2。開演定時
 5分前から入場。場内が暗めなことの注意あり。折り込みチラシ 仮チラシとシベ
 リア少女鉄道の2枚のみとしがらみなし。パンフ A6 3ページ。本多劇場進出も
 ここらは気張らず。一言挨拶、配役、スタッフ、予定。次回公演。7月上旬@三鷹
 芸術文化「人間(ハートマーク)失格(仮題)」 太宰治をモチーフにした演劇祭
 4回目に参加。 物販なし。 カーテンコールなし。
 
 2004年初演作再演。中規模劇場進出。

 舞台。リアルに造り込まれた田舎の一軒家、庭先と雑木林。上手が神棚がある居間。
 窓下にテレビ、壁になんかの賞状、カレンダー。ガラス引き戸の向こうに冷蔵庫が
 みえる台所。ガラス引き戸で仕切った下手に仏壇、遺影がある寝室。押し入れ前に
 安いパイプベット、隅に衣服が吊られ。

 お話。借金苦から自殺した親の借財を背負わされた息子。いじめていた同級生まで
 救いの手を差し伸べてくるが、感謝の気持ちなし。世話された勤めもやめて、不倫、
 友人の女と関係。なんだかなあ。裏切り平気、欲望公然の愛憎劇。底に理不尽な同和
 問題を潜め。

 荒野を俯瞰する装置は完成度をあげ、見事な箱庭となり。淡々とした四季の移ろいの
 中、荒くれた光景を覗かせて鮮やか。ポツドールでは珍しいドラマ志向の作品も、
 役者はより演技っぽさを廃して自然体に徹し。台詞をすべて伝えねならぬな、旧態の
 プロパガンダ演劇とは一線を画し。緻密な演技と演出で、本生の人間群像を見事に
 みせつけてくれ。ただ、本多劇場サイズの後方席だと判りがたいかも。

        vol.11     vol.16
        2004/6/23-29  2007/3/4-11
        10ステージ   9ステージ
        駅前劇場    本多劇場
        全自由2800円  全指定3900円
   上演時間: 1時間39分   2時間10分

   舞台美術:田中敏恵    ←
     照明:伊藤孝     ←
     音響:中村嘉宏    ←
 出演:
 菅原(債務者):米村亮太朗   ←
 遠藤(同級生):仁志園泰博   脇坂圭一郎
 久保(先輩) :小林康浩    ←
 杉山(同級生):古澤裕介    ←

 岩田(不倫人妻):大西智子   安藤玉恵
 関根(遠藤恋人):坪内有子   町田マリー[毛皮族]
 江口(売春同級生):安藤玉恵  玄覺悠子

 男1(東京):富田恭史    鷲尾英彰
 男2(同上):石井裕太    美館智範
 男3(同上):鷲尾英彰    河西裕介
 
 田嶋(借金取り):タニノクロウ 井上幸太郎
 岩田の夫  :高多康一郎   仗桐安[RONNIE ROCKET]

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