＠池袋 シアターグリーン BIG TREE THEATER(2007/6/22-24 5ステージ)
http://www.theater-green.com/
全自由 一般前売・予約3500円 一般当日3800円 学生前売・予約1000円
学生当日1500円
＠札幌 シアターＺＯＯ 6/9-10 4ステージ
＠弘前 スタジオ・デネガ 6/16-17 3ステージ
作・演出：長谷川孝治
舞台監督:野村眞仁 照明:中村昭一郎 音響:田中昇 舞台美術プラン:青木淳
セットコンストラクト：高橋淳 装置：鈴木徳人 宣伝美術:デザイン工房エスパス
制作:弘前劇場 助成:平成19年度文化庁芸術創造活動重点支援事業
出演：下記
初演 再演 TIF企画公演 第14回青山演劇フェスティバル 2000/10/27-29 2007/6/22-24 4ステージ 5ステージ 青山円形劇場 シアターグリーン ほか 浪岡、大阪、弘前、小倉 札幌、弘前 2800円 3500円 1時間35分 1時間37分 出演： 大友勝俊（中村屋書店専務・長男） ：福士賢治 ← 大友俊勝（味の中村屋店長・次男） ：畑澤聖悟 山田百次 板垣正人（味の中村屋料理長） ：長谷川等 ← 長島光太郎（俳句・短歌結社幹事・教員）：後藤伸也 鈴木眞 久保レミコ（俳句・短歌結社同人・教員）：佐藤友美 青海衣央里 榊 豊 （斎場主任） ：伊藤哲哉 永井浩仁 鷺澤友晴（斎場係長） ：永井浩仁 鷺澤友子：鳴海まりか
大友京平（東京からの弔問客） ：佐藤 誠 平間宏忠 大友美佳（京平の妻） ：杉浦文子 工藤早希子 別所一郎（中村屋書店外販部長） ：なかじょうのぶ 高橋淳 蛯名道夫（中村屋書店外販部） ：山田竜大(現百次) 林久志 斉藤一子（中村屋書店事務員） ：藤本一喜 平塚麻似子 河合 司（中村屋書店出版部） ：中島 剛 大友まゆみ（勝俊の妻） ：佐藤てるみ 石橋はな 大友 萌（俊勝の妻） ：大作 綾 斉藤蘭 佐々木由美子（教育委員会主事） ：濱野有希 ←
2007/6/22(金)曇 7:35-9:13PM(1'37)前方中央 客席6割(110？人)
客層：老若男女幅広く、親類縁者お友達と演劇ファン半々？。男女半々。
客入れ：全自由、誘導なし。4､5列目がちょうどいいかな、なひな壇客席。
雨天のせいかお客遅れ気味とかで若干開演遅らせるとアナウンス。雨というか、
ＪＲ架線事故の影響かしらん。隣のお寺では渋谷の温泉事故でなくなられた方の通夜
あり、群がる報道陣になにごとかと思ったねこ。
折り込みチラシそれなり。折り込みパンフ A5 3ページ。あらすじ、キャスト、
配役。活字が見にくいねこ。次回公演。9-10日韓合同公演「ソウルの雨」
来演2月 新作「檸檬/蜜柑」 物販。脚本1000円。カーテンコール1回。
7年ぶり、新キャストでの再演。
舞台。紗のカーテン越しに白壁3方。上手に枯れた立木、正面下方の開口から庭、
上方窓から立木一部、下手アーチを描く細い開口。舞台中央、斜に置かれたＬ字
組みのオーク地会議机。木製の丸椅子12個が周囲、内2個は濃い茶色。正面奧の
壁際に畳の平台、上手壁際に湾曲した背もたれの椅子。客席側に湖を望む大窓が
ある設定。
お話。地方都市。歌人で実業家である家父が亡くなり、火葬場に集う家族と縁者。
トラブルが起きたり、もともと抱えていたりでバタバタとせわしない。時折、しの
ぶ言葉にシミジミと思われる故人の不在、残された我が身のこと。
苦楽絶えぬ普通の日常、ほのかな陰影を負って生きる人々を描いて、味わい深い
佳作。口の減らない会話、標準語メインに津軽弁、関西弁、九州弁？、北海道弁？、
がぽんぽん飛び交い、活気づき。仏教、映画、処世訓…、広範なうんちくは、ゆく
川の流れはうんたらと留まらず、軽く語られるも意味深。山田百次×鈴木眞の掛け
合いバトル、饒舌ぶりは見物。
しだい、不在の故人を中心、隠された現実の苦みが現れ。陰影を増すも、穏やかな
活気はやまず。地に足をつけ、言葉に人生をのせた登場人物と演じる役者の充実。
勝ち負けではない豊かさ、生き続ける人の力強さを感じさせて、じんわりくるねこ。
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