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 ポツドールvol.18「愛の渦」再演

 @新宿 THEATER/TOPS(2009/2/19-3/15 29ステージ)
 http://theatertops.at.infoseek.co.jp/
 全指定 前売4000円 当日4500円

 脚本・演出:三浦大輔 照明:伊藤孝(ART CORE) 音響:中村嘉宏
 舞台監督:矢島健 舞台美術:田中敏恵
 映像・宣伝美術:冨田中理(SelfimageProdukts)
 小道具:大橋路代(パワープラトン) 衣装:中西瑞美 写真撮影:曵野若菜
 制作:木下京子 広報:石井裕太 運営:山田恵理子(Y.e.P)
 企画・製作:ポツドール

     初演vol.13 今回vol.18
    2005/4/20-27 2009/2/19-3/15
     11ステージ 29ステージ
    THEATER /TOPS ←
     2時間15分  
     前売3000円 4000円

 男1  米村亮太朗  ←
 男2  富田恭史   ←
 男3  仁志園泰博 岩瀬亮  
 男4  古澤裕介   ←
 男5  小林康浩  美館智範  
 女1  安藤玉恵  江本純子[毛皮族] 
 女2  岩本えり  内田慈 
 女3  小倉ちひろ 佐々木幸子[野鳩] 
 女4  遠藤留奈  ←
 女5  佐山和泉  山本裕子[青年団]
 店員1 青木宏幸  井上幸太郎 
 店員2 鷲尾英彰  脇坂圭一郎

 2009/3/1(日)曇 7:33-9:54PM(2'20)後方中央 客席満員(120?人)
 客層:20-30才代中心、中高年の姿もちらほら。男性過半数。
 客入れ:当日券あり、補助椅子はなさそう。上演時間2時間20分であることなど、
 大きな声で再三アナウンス。誘導随時あり。折り込みチラシそれなり。パンフ
 A5 3ページ。挨拶、配役、スタッフ、予定。次回公演。10/9-18 プロデュース
 公演 脚本・演出:富田恭史 物販。パンフ A5 39ページ 1000円。寄稿多数、
 役者座談会、コメント付き公演記録、インタビューなど盛りだくさん。
 カーテンコールなし。

 岸田賞受賞、ポツドールの集大成的作品、ロングラン公演。閉館するTOPSの最後を
 飾るにふさわしい傑作の再演となり。
 
 舞台。初演より光り物度合いを増して、見栄っ張りゴージャス。1F上手2面ソファ
 と白黒チェックカーテン、ピアノブラックのトイレドア。下手は同様バスルーム
 ドアと大型TV。正面、リビングカウンター、AV機器が傍ら、壁は多重円が
 連なり。下手の階段からロフト、SEXルーム。壁に放射状のムード照明。3つの
 デザインバラバラベットが前後に置かれ、各覆い幕が付き。

 お話。裏風俗、乱交パーティー。男性3万、女性千円、カップル5千円。ぎこちない
 会話と、あられもないSEX。愚かでグロテスク、儚く哀しい一夜の物語。
 
 荒くれもまっこと叙情派、精緻な造り込みには感動再び。これを観た後は、他は
 物足りなくなっちゃう、困っちゃうほどに傑出。せっかくのロングラン、みなきゃ
 損と思うねこ。
 
 赤裸々で理不尽さが募るやり取りは、無常感またヒステリックな笑いを誘い。そん
 な言葉の暴力、切実な欲望が実はなんでできているか、を表立たずも、きちんと
 心に響かせていく。日常のしがらみ、孤独と痛み、幸福を希求する想い…。鋭い
 人間観察眼に、愚かさ等へ注ぐ愛情が裏打ちされていて、沁みてきちゃうねこ。

 役者。適材適所度アップ。役者一人だけでも、おかわりできますな美味しさ。しれ
 っと感がたまらない、常連役・江本純子様。異臭も玉に瑕な一番候補、健気さに
 涙な、遠藤留奈様。ずけずけした物言いが素敵な、内田慈様。危うさに心惹かれる
 危うさをもつ、佐々木幸子様。ダイナミックに体当たり演技、物腰は柔らか京都
 人?・山本裕子さん。じれったくて、そのくせ向こう見ず、不器用さが魅力の古澤
 裕介。

  

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