＠西巣鴨 にしすがも創造舎(2009/11/15-20 5ステージ)
http://sozosha.anj.or.jp/index.html
全自由（整理番号付）一般4000円 学生3000円 高校生以下1000円
構成・演出・振付：黒田育世 照明デザイン：森島都絵 音響：山田恭子
舞台監督：寅川英司＋鴉屋、鈴木康郎＋鴉屋
協賛：トヨタ創造空間プロジェクト 協力：財団法人セゾン文化財団
制作：ハイウッド 主催：フェスティバル/トーキョー
出演：
BATIK （伊佐千明、植木美奈子、大江麻美子、梶本はるか、田中美沙子、
寺西理恵、中津留絢香、西田弥生、矢嶋久美子、黒田育世）
2009/11/15(日)快晴 5:05-6:36PM(1'28)中段中央 客席満員(240人)
客層：20才代最多に幅広く、単独客多め、女性過半数。
客入れ：開演定時25分前に20番区切りで入場。当日券は10？分前。前方詰めを
誘導、最前列に水が掛かるかも注意掲示。折り込みチラシそれなり。パンフ
A4 3ページ。出演、スタッフ、演出ノート。別紙で乗越たかお特別寄稿。
次回公演 12/19 飴屋法水×黒田育世×山川冬樹＠F/Tステーション 1ドリンク
オーダー 無料公演。物販、公演DVDなど。 カーテンコール3回3分。
04年初演作、およそ20分伸張した増補改訂版。
舞台。一面白、手前舞台幅に水路、後方壁に2段小部屋がならぶイントレ。門型の
電飾が照り並び。
構成。・麻痺、その場ステップ、重力を感じて立てないソロ。
・クローン6人、水しぶきを上げ。子供1、泣き。花を水路へ、かがんで口にくわえ。
クラップ、ユニゾンの動き。水しぶきを上げ、狂乱。
・カーニバルめき。立位と地を這う各１。ステップ、じたんだ。幕内から黒田。
・旋回する黒田ソロ。4人がパレード、慟哭。舞い散る花を水路に片付ける。
・笑い、泣く子供1。4人は舞い、自ら首を絞め、倒れる。
・後ろ向きでねえと呼びかけ続ける子供。ステップ、クラップ、走り回る。
・上半身裸、手を胸にぴくぴく。ラテンリズム。泣き叫ぶ。無音。青に染まる空間。
・旋回、水中でもがく、ユニゾンと散乱のとりどり。ねえ呼びかけに応えるもの。
・顔に手をあて慟哭。自分で首を絞める、花を散らす、クラップして前進。
・舞台装置をかぶった劇場パフォーマがやってきて見渡す。
・幕の向こうから黒田は劇場に入る。歓声、カーニバル。無音、ステップ、旋回。
・後方、小部屋から落ちては上がりを繰り返す6人。手前、黒田ソロ、水中で花を
散らす。
作意なき無邪気さ、トラウマの発露を祭りな狂乱の中浮かばせる。叫び、走り周り、
ぶっ倒れる。可愛いお嬢さん達にやらせるべきではない、とSHOKU大阪公演トークで
オカン観客が苦言を呈した、自棄気味の激しい動き連綿。構成と演出あれこれ、散り
ばめ。亡霊が現れる蒼茫空間、艶めかしい入水、はかなくも朽ちない花、不格好な
脱衣、バカ哀しい自殺と復活落下の繰り返し。舞台装置のカリカチュアな模型パフォ
ーマが白河夜船と登場も、自虐の暗さはなく、危うさは笑いを誘う。これらすべてが
黒田育世という素直さ、私ダンス一直線ぶりは、天晴れという他なし。
[月間一覧］