＠下北沢 ザ・スズナリ（2010/2/5−7 4ステージ）
http://www.honda-geki.com/suzunari.html
全自由 一般前売3500円 当日3800円 学生前売1000円 当日1500円
＠札幌 シアターＺＯＯ 1/29-31 4ステージ
＠弘前 スタジオ・デネガ 2/12-14 4ステージ
作・演出：長谷川孝治 舞台監督：野村眞仁 照明：中村昭一郎 音響：伊藤和人
舞台美術：鈴木徳人 宣伝美術：デザイン工房エスパス 制作：弘前劇場
協力：原島正治（囃組）
平成21年文化芸術振興費補助金（芸術創造活動特別推進事業）
初演 今回 ザ・スズナリ ← 2000/5/3-7 2010/2/5−7 7ステージ 4ステージ スタジオ・デネガ ほか 5/20-28 1時間30分 ← 2,800円 3,500円 出演： 大石俊夫 （前科二十三犯） ：福士賢治 ← 元木将兵 （大学講師。社会学専攻）：畑澤聖悟 柴山大樹 木下和太郎（自称探偵） ：永井浩仁 ← 一戸進 （三日月堂書店店主） ：後藤伸也 高橋淳 中本透 （高校教員、中本の息子）：佐藤誠 林久志 千葉春男 （大学生） ：山田竜大 田邊克彦 中本隆司 ：長谷川等 ← 工藤さなえ（一戸と同居中の女） ：佐藤てるみ 小笠原真理子 浜中香織 （大学助手） ：濱野有希 ← 山田喜美子（大学生） ：大作綾 平塚麻似子 大石めぐみ（高校教員、大石の娘） ：藤本一喜 国柄絵里子 緑川純子 （大学生） ：赤刎泰子 東雲律子 （大学講師） ：高橋聡子
2010/2/7(日)快晴 2:06-3:36PM(1'30)中段中央 客席5割(60人)
客層：大人よりに幅広く、男女半々。
客入れ：ベンチ、ひな壇に椅子10、ベンチ。もひとつ薄く、もったいないお化けが
でそう。折り込みチラシ少々。パンフ A5 3ページ。粗筋、配役、スタッフ、予定。
なんと今年は3本と精力的。3/19-24新作「夜のプラタナス」＠赤坂レッドシアター。
6月「春の光」再演。10月新作「地域演劇の人々」。物販。台本1000円。
カーテンコール 熱く1回。
10年ぶり、ほぼ配役を入れ替えての再演。
お話。地方のカフェのある古書店。隣接する大学講師、学生のたまり場でもあり、
人の出入りは結構。元映画館、劇場であった店舗から掘り出し物を探す研究者も
いる。いつもの日常が流れるその日に、無銭飲食を繰り返す前科多数犯が訪ねて
くる。店主と旧知の常連客であるようだ。結婚を控えたその男の娘と婿は、自由な
彼のさまに苛立ちを隠せない。
遠くを見つめる癖のある人物、その自分探しに巻き込まれて悲喜こもごもの会話劇。
穏やかな古書店の日常に、程度様々な社会不適合者が登場。自分の居場所をもとめて
やまぬありさまが、苛烈も普遍。切実で滑稽で、味わいあり。地方色たっぷりなのも
また。独特のうんちく台詞をハイスピードに繰り出しながらも淡々と描いて、知的
刺激的な魅力あり。
役者。得体の知られない無銭飲食男に福士賢治。不合理きわまりない性行を確かな
存在感をもって演じて流石。実は困った人な店主の相棒役・小笠原真理子。しっかり
と生活を感じさせながらの危ういありさま、心の叫びに、胸が痛むねこ。
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