黒が指定席(黒のクッションが目印)
＠横浜 KAAT神奈川芸術劇場大スタジオ(2013/09/20-26 9ステージ)
http://www.kaat.jp/
〜9/22 前売 指定3300円 自由3000円 当日（自由）3500円
前売 指定3800円 自由3500円 当日（自由）4000円
(学生) 前売・当日共 2500円 高校生以下 前売・当日共 1000円
作:岩松了 演出:岩井秀人 舞台監督:谷澤拓巳 舞台美術:秋山光洋 照明:松本大介
照明操作:和田東史子 音響:中村嘉宏・高橋真衣 衣裳:小松陽佳留(une chrysantheme)
記録写真:曳野若菜 宣伝写真:平岩亨 宣伝美術:土谷朋子(citron works)
WEB:斎藤拓 票券:冨永直子(quinada) 制作:三好佐智子(quinada)、
坂田厚子(quinada)、藤木やよい、西村和晃 企画:岩井秀人、三好佐智子
主催:ハイバイ、有限会社quinada 提携:KAAT神奈川芸術劇場
助成: 平成25年度 文化芸術振興費補助金（トップレベルの舞台芸術創造事業）
出演:
能島瑞穂［青年団］：姉・直子
松井周 ［サンプル］：弟・民男
上田遥 ：民男の妻・若葉
平原テツ ：宮口ヒデユキ
永井若葉 ：ヒデユキの婚約者・牧子
坂口辰平 ：田中
参照＞ 竹中直人の会 初演(94年)、再演(2002年)のキャスト
2013/09/20(金)晴 7:33-9:44PM(2'11)最前方中央 客席ほぼ満員(210？人)
客層：20-30才代中心、あと中年層。男性過半数かな。
客入れ：自由席10番ずつ、指定席とも入場。指定より自由席の方が多め。最前B列。
自由席は前2列とサイド、最後尾2列。前方中央よりが見易し。折り込みチラシそれなり
パンフ A4両面。長い挨拶。配役。予定。次回公演 来演6月-7月新作＠東京、愛知、
福岡。物販。戯曲本、DVD。 カーテンコール1回。
岩井秀人さんがスタッフ参加、演劇人生の転機になってという作品を自ら演出。
舞台。オープンスタジオ風に装置点在。中央リビング、ローテーブルと収納棚。
3段階段から正面奥にシンクと窓枠。中央から奥でクランク、上手に向かう廊下。
上手半分にカーテンで仕切られた姉部屋。 階段装置とか見えないところが妙かと
思いきや、すべて晒すという珍しい岩松作品美術。
お話。城下町で生まれ育った姉弟。市役所つとめの弟は若い娘と結婚。姉が突然
帰郷し、教員を辞めたと居候を始める。婚約者を伴い幼なじみの男が訪ねてくる。
ただでは済まない、夜が始まる。
共鳴するうっせき、うっ屈、伝染する狂気。負のエネルギーにしてやられる愚かしさ
と哀しさが、ヒステリックな笑いを呼び。桃井、竹中の強烈なキャラ芸イメージを
無くし、よりフラットに演出。人間関係の底に横たわる、何か整理のつけようのない
重く、切ないものを透かし見せ。そこらこの場、この俳優達でしか味わえない
演劇体験はまったく岩松作品の真髄に迫ってるようで、唸っちゃうねこ。
姉役・能島瑞穂。あっちの世界にいってしまうのでは、日常生活は無事に過ごして
いるのか心配になるほど憑かれて演じ。弟・松井周。相当消耗してる感、以下同文。
アフタートーク 9:51-10:12PM(21)ほぼ居残り
岩松了、岩井秀人
思い出話ばかりに(岩松さんが怖かったとか)、になるので劇団公演と同じ
質問形式で。
Ｑ１ 「ホクロ」はどんな思いで。
今回唯一演出したのがホクロ。僕は人がしゃべるのは能動的ではなく、他人の影響を
受けたから、動物的なものとおもっている。姉の怒りからでなく場に力がある。
それがたまたま、溜まって、払ったのが牧子という思いがある。
（岩松 付け替えたとこ観たかった。）ほんとになにげに付け替えてます。
Ｑ２ ホクロは嫉妬ですか。
そうともとれる。
Ｑ３ どこの話ですか。
岩松 金沢。初演をみた篠井英介（金沢出身）はわかるといっていた。城の跡が
大学とか。城下町にしたかった。金沢へいってみて自転車で回って、地名は
実在する。（訳）田舎ではできた姉弟がその後なんでもない。内的な何かを
つけるのには「城下町」がいい。
岩井 気位の高さをもった二人を桃井、竹中にやらせたのはよくわかった。
かわいそうという。
岩松 直接（城下町に）関係あるのはまずいけど。
Ｑ３ 壁がない装置
壁のある方が違和感がある。いかにもここは劇場がして、バカらしく思っちゃう。
Ｑ４ なぜこの作品。
再演したいと思った、他に理由が浮かばない。10年前の衝撃は何か。稽古を
始めたら、姉のアプローチの仕方がわからない。岩松さん、桃井さんを呪った。
おそらく桃井さんは声をだしてしゃべりたかっただけと思うようにしたらできた。
（姉の女優へは本人もおそうだけど、岩井さんから注文つけたの？）彼女は役を
つくってきた。脚本にびっしり書き込みをして。それが大きかった。本人は
全部無駄になったといっていたが、そんなことはない（岩松 無駄ではなかった
ですね）。
Ｑ５ 桃井さんの姉はブランチのよう。
岩松 かなりあちこちで言ったり書いたりしたが、あの役は桃井さんにブランチを
やらせようと思ってつくった。出演交渉で、姉弟で、弟には年が離れた嫁さんが
いて。姉は弟へこの少女趣味といったりすると説明して、快諾された。実際そんな
台詞はないが。
岩井 そんな少女趣味にはみえない。
岩松 そこは大事なところではない。
Ｑ６ （舞台のすったもんだをみて）まったく知らない人とお見合いしようと
している私はこれからの生活を耐えられるのでしょうか。
二人とも絶句。岩松 いいのをみたのか、わるかったのか判らないが。
Ｑ７ 作品のぐっときたところ。
初演ではともかく稽古場でずっと笑っていた。周りはさぞかし嫌な思いをしていた
だろうが。全面でぐっときた。きっちり新劇を学んでいた自分には意味のない
会話など衝撃だった。
Ｑ８ ラスト（嫁の足だけみえるよか）は悩んだか。
装置から足だけにはならないから、そのまま。
岩松 下がみえる装置だったから。
Ｑ９ 岩井さん、岩松さんの舞台に出演したい。
岩松 僕もオーディションはするが、逆恨みされるから避けている（そんなことは
ないけどね）
Ｑ１０ 自分の作品と違う点
全く違う、今は言葉にできない。
Ｑ１１ コメディかホラーか
岩井 両方。笑うときが怖い。何が可笑しいのか判らない怖さがある。
Ｑ１２ 年齢の高い素人は役者になれないか。
岩松 遅くて、それまでちょこちょこ書いてはいたが35才から。（必要なこと）
とりあえず時間、時間がないと書けない。
・座席表
黒が指定席(黒のクッションが目印)
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