故林広志プロデュース 「薄着知らずの女」
＠梅ヶ丘・梅ヶ丘BOX (1999/7/16-18 5ステージ) 全自由前売2000当日2200
作・演出：故林広志 照明：天野耕平 音効：堀川恭子 制作：松本謙一郎
出演 村岡希美[ナイロン100℃]、廣川三憲[ナイロン100℃]、竹井亮介、
大石丈太郎[木霊＝こだま]
1999/7/18(日)晴れ 3:07-4:00PM(55) 中段より 客席ほぼ満員（48？人）
客層：ばらばら。20ｰ30才代、おじさんおばさん。傾向？。身内客？。男女半々。
客入れ：ガバメントオブドックスの犬飼さん、桃唄３０９の嶋村さんが客入れ。
嶋村さんがやたら朗らかで腰低い。レストランのボーイさん？みたい。前説を結婚
二次会の司会よろしく。２人で分担して喋ることじゃないだろ、と客席からくすくす
笑い。スタッフが多め、スズナリ公演並の人数なり。
わかりやすくも、一ひねりの面白さ。いいセンスな笑いで光る・故林広志Ｐ公演。
もっと人気でてもいいのに、なんか今回もこじんまりと。次回は松尾貴史、
猫ニャーの小村裕次郎ほかの客演で、９月THEATER/TOPS。期待したいねこ。
ナイロンの２人、特に女性の村岡さんにやってもらいましょう企画。なかなか面白く
て、楽しめたねこ。恩返しはする、けど鶴なのに機を織らないのが気になってしょう
がない、などをワンシチュエーションの面白さで見せてく。足りないくらいの短さは
いつもながら○。
村岡さん。４役４態の演じ分け。ナイロンのかたつむり役でなんでもできるとこを
みせた彼女。器用なとこ再確認ねこ。ただ巧いじゃなく、醸すものがちゃんとあり。
役に対してクールなのもいい感じ。廣川さん。小心者、小役人な薄い役柄を濃い
存在感で演じて○。しかもなぜかやたらいい声で。第三話、勇者とは名ばかりの
とぼとぼした演技には笑い。第四話、大人と混在した子供キャラを器用に演じて
面白し。この２人でシリーズ化してほしい。新人役者の大石さん。他の役者が
口跡良いせいか、どうもさえない。うーん、がんばってね。
第一話「パートだけ」
和風の女、実は「鶴」（村岡）、陶芸芸術家（廣川）、洋風な男１・美術館学芸員
（竹井）、洋風な男２・キャラクターグッズ会社員（大石）
売れない芸術家に一条の光。助けた鶴が恩返しの機を織っているのだ。でも出来て
きたのは自分と同じような陶芸品。なんなんだあ。まあそれからパート仕事で助け
てくれる女。でも、鶴のはずなのに機を織らない。いまや、割り切ってトレンドな
売れ線商品を手がけている芸術家は、それが気になってしょうがない。ミステリ
アスな佇まい、白い和服をいつも着ているし。どうして？、鶴じゃないの？。鶴、鶴
とうるさいので鶴ではない！と怒る女。機嫌を取ろうと、夏祭りの話題をもちだすと、
夏はシベリアへ渡るので行けませんと女。おーい。
第二話「木更津」
稲葉（村岡）、立っている方の役人（廣川）、座ってる方の役人（大石）、
課長の勝山（竹井）
町内会の苦情をまとめて、市役所に陳嬢にきた稲葉・もとレディース。集団をまと
めてらっしゃった・・と恐縮する職員。煮えきらない行政に怒る稲葉。そんな内、
座ってる役人家庭の悲惨な現状が明らかに。なんとかしなきゃいけないのは、
この職員じゃないのか。どうしたらいい、何がほしい？と聞く、稲葉。取りあえず、
生活費の保証、１人でいいから愛人、と職員。つったく、甘えてんじゃねえぞ！と
怒る稲葉。
ショートコント「火災通報１」
通報者（竹井）、消防署員（大石）
火事通報。慌てないで、こういうときは友達口調で話すといいんですよと消防署員。
２人はタメ口会話。うん、あっ、キャッチ入ったからまっててと消防職員。待ってる
間に、火の手が広がってるんですけど。
第三話「いいんだよ佐伯さん」
ＧＩピンク（村岡）、勇者（廣川）、悪役（竹井）、ディレクター（大石）
ＴＶ番組アフレコ。元エリート、いまはなぜか悪役の男は、理屈ぽく割に中身がない
会話のためか相手にされず。そこにアイドルの子がやってくる。謙虚な物言いとは
逆にやたら目立つ演技。陰に隠れちゃう悪役。おまけに勇者役は人見知りが酷く
こそこそした様はまるで小動物。ディレクターも彼女を立てて、目立つようにして
進む稽古。でも、勇者役者が自作自演脚本を書くほど、力入れているのを知って
いるアイドルはチャンスを与える提案を。でも、これが・・演技がくさくてだめだわ。
ショートコント「火災通報２」
またタメ口の２人。今度は父さんみたいに通報してと消防署員。やってみると無愛想
、あげくに切られてしまう始末。反抗期なんだね、って納得してる場合じゃないでしょ。
周り火の海だし。
第四話「駅長室」
妻（村岡）、怒りっぽい男（廣川）、夫（竹井）、駅員（大石）
喪服姿の夫婦。駅長から忘れ物があったと呼ばれたらしい。駅長不在に手持ちぶた
さに待つ間、話しかけてくる男あり。商社マンという彼は、なんかやたら怒りっぽい。
おまけに子供じみてる。好きな女子の名前を言いふらすとか。ウンコプーというと
なんか機嫌治っちゃうし。子供だ。実は彼、夫婦が亡くばかりの母親の息子〜
大分昔に電車事故で死んだ（母親に殺された）、だというのだ。
［月間一覧］ |