故林広志プロデュース 当時はポピュラー２「北沢順一さん(39才、医師)」
＠THEATER/TOPS（1999/9/28-10/3 8ステージ）前売り指定3200自由3000 当日3500
作・演出：故林広志 照明：大川貴啓 音響：堂岡俊弘 美術：加藤ちか
舞台監督：前田悟史 進行・撮影：松本謙一郎 演出助手：天野耕平
映像：故林広志 制作：深沢香 プロデューサー：渡辺順子
出演
松尾貴史[キッチュ]、高山広[NON GATE THEATRE] Wキャスト：梅庵先生、営業部長
犬飼若浩 [ガバメント・オブ・ドッグス] ：影山先生
小村裕次郎 [猫ニャー] ：鳩谷？だっけ先生
近藤道治[MUSCLE DOCKING] ：三沢先生
三谷智子 ：テキパキした小型看護婦
井上貴子[双数姉妹] ：元ヤンキーの看護婦
安沢千草[ナイロン100℃] ：かったるそうな、愛嬌あるよに練習したりする看護婦
永滝元太郎[劇団M.O.P.] ：被害者の会ボランティア
仁田原早苗[ナイロン100℃] ：被害者の会ボランティア
嶋村太一[桃唄309] [親族代表]
：製薬会社営業・伴内丸だっけ
野間口徹[rust-Kindergarten] [親族代表] ：製薬会社営業・亀崎、ボランティアほか
竹井亮介 [親族代表] ：黄色が好きな患者・沼田
1999/9/29(水)曇り 7:05-9:00pm(1'50) 中段より 客席ほぼ満員(150人)
客層：20-30才代中心、男女半々。関係者多そう。スーツ客が少なのが不思議。
客入れ：当日券不明。ネヴュラの前日予約あり。物販なし。「全部、特集」という
１２頁もの無料パンフが盛り沢山。とりどり関係者の寄稿、インタビューが肩凝らず
楽しめて○。
関西でガバメントオブドックス主宰、関東ではナイロン100℃に作品提供したり、
なんか地味にしてるコントライブも好評の故林広志。トップスはやはり進出という
ところかな公演。高山広、松尾貴史ダブルキャストにて。高山さん初日を見たねこ。
舞台。上手にＯＡ色が涼しげな事務机、下手に同じ色合いの衝立、病院にあるよな。
お話。薬害事件でヤバイことなってた病院、製薬会社。あれから15年で被害者の会
も支援して、お互い仲良し？な今。事件当時の病院のヤバイ状況もいれつつ、
笑ける人間模様をオムニバス形式で。
そんな気はないけど悪人が沢山。お惚け顔の不謹慎、悪行が横行するブラック・
ユーモア。あくまで、クールな真顔でおまぬけにする、可笑しさ。ありげでなさげな
、ナンセンス加味のさじ加減が旨し。
ねた（というのか）はわかり易く一捻り。くすくす笑いな。楽したがりのボランティア。
何気に隠蔽交錯、愛嬌ある看護婦。変な名前の名医と間抜けな名前の医療器具。
後遺症で微妙に狂ってる教授、それが覇権争いに関わるから困る医師。
なんか「奉られる」製薬社員。心もとないマニュアル医療とか。質は変わらない
けど、同じトーンが継続。後半ゆるく単調に感じたねこ。
役者。でたらめをきっちり稽古して演技。ポイント押さえて○。高山さん。過ぎる
ほど役作り。ホントまじめな人なり。そんなきっちりさがまた可笑しい、ずれてる
おじさんキャラを好演。猫ニャー・小村さん。板ばさみでこまっちゃう役。なんか
いつも悲しげな表情が可笑しい。
おもな、ねたと場面。
・薬害事件、被害者支援の会。ボランティアは15周年の集まり準備中。とりとめなく
やるきなく、まあまあ、なあまあそれなりに。知らない人に似ているといわれて、
困惑する人、面白がる周囲とか。
・看護婦詰め所？。言いたい放題、やさぐれてる看護婦2人。まじめ顔の看護婦はと
いえば、改ざん作業（おひおひ）。昔のレントゲン写真をみては、なつかしい恋人を
連想したり、嫌な思いでの蘇り方したりして。
・ロシア帰りの名医が大手術。てきはき、やり手。と容態悪化。「ハラキール」を早く
（メスじゃなくて）。「麻酔すいすい」「ゆきえやります」「やすこさん」「脈太郎」・・。
なんだよ一体？？、わかるやつもわかるやつで。
・製薬会社。仕事ができない亀崎に、部長はできる伴内丸を例にして説教。得意先
の子供の面倒まで（少女の）みてるんだよとか。ばればれしてく、ロリコンな所業。
部長は、ロリコンも伴内丸のやってることも無自覚、なんか勘違い。勘弁してくれと
みなの前で誉められるたび、泣く伴内丸。変態ですね、と同僚にいわれる始末。 ・ボランティア。やるきなし。座りこみはいやだけど、その後に温泉かよ。ゆれる決心。
・覇権争いの鍵を握る教授・梅庵と、運転していた虎視眈々医師・鳩谷が自動車事故
教授に万一のことがあったら、自分の栄達も×と不安な医師。副作用なんてないで
すよね、あるんだなこれが、困った困った。
・製薬会社。「奉られる」製薬社員。ご利益だあ？。
・患者のレントゲン。でかい腫瘍に大喜びする医師。だれが執刀する？、いっそ２人
でやっちゃう？。もう少し、大きくしてからしましょうか。末期でもないしね。
・マニュアルで、マニュアルもよく知らずに治療。多数決で決めるなよ。怒る患者。
・患者と被害者の会の話し合い、舞台裏。被害者の会の顔・時平は、みんな他人事の
ように徹底して無責任に会話、病気なんですか。
・自己注射療法で副作用発覚。大騒ぎ。実験を繰り返してたと噂の医師のこととか。
てんやわんやを、ヴォサノバなリズムに乗せて。
・医師、看護婦、みんなでヴァカンス。海辺でのんびり休暇。
・浜辺の映像、クレジット。
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