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 加藤健一事務所 Vol.48「セイムタイム・ネクストイヤー」

 @下北沢 本多劇場(2001/6/1-17 20ステージ)
 http://www.honda-geki.com/honda.html
 全指定 前売4000円 当日4300円 高校生2500円(当日のみ)

 作:バーナード・スレイド 訳:青井陽治 演出:宮田慶子[青年座
 美術:石井強司 照明:五十嵐正夫 音響:松崎俊章 衣裳:加納豊美
 舞台監督:高橋春樹 古林天 制作:阿部悦子ほか
 出演
 加藤健一:ジュージ
 高畑淳子:ドリス

 2001/6/17(日)晴 1:05-3:30pm(70/休15/60) 中段より 客席超満員(450人)
 客層:老若男女。女性過半数。2人連れ多し。
 客入れ:最前列ベンチ、通路補助、階段座布団とも一杯(60-70人?)。
 いつも通り、発声くっきりの若手が諸注意。折り込みパンフなし。物販。
 パンフ(A4 800円 加藤健一のサイン入)役者2人の役者人生15年。2人
 芝居について(市村政親・ミザリー、宮本牧子・リタの教育、すまけい・父と暮らせば
 ほか掲載。次回公演は9月。すべて世は事もなし(ポール・オズボーン、
 演出:加藤健一)

 初演からもう16年の5演。カトケンは最終幕の初老・主人公の年齢に追い
 ついちゃったとか。こんなに続くと、舞台に立ち会うな、証人になるな感じも
 あって、ちょっと特別な気分ねこ。

 舞台。海が見晴らせるバルコニー付スペイン風コテージ。リゾート気分。鄙びた
 加減がなんとも落ち着き。いつものように本物のアンティーク家具ばかりの贅沢。
 中央、一段高く、ベランダに面した窓、木目のグランドピアノ。下手側下にダイ
 ヤル式電話。下手半分にベットスペース、壁際に鏡台。奥のアーチを描く開口、
 右手がクローゼット、左がバスルーム。中央にペイズリー?柄のソファ、テーブル
 上手にマントルピース、隣に緑青色の出入り口扉。

 お話。ふとしたことで浮気の夜を過ごした、二人。それが年に一度の逢瀬となって
 25年。時代と人生そのものをすったもんだしながら(5年ごと)たどる、同じ時同じ
 場所での変わらない恋物語。

 すっきり自然体、抑制された演技演出の今回。たとえば、前半のクライマックス、
 出産に立ち会うシーンは劇的高揚を煽らず。6年前のように俺がついてるぞ演技に
 号泣しちゃう女性客とか少なそう。翻訳臭いのはお約束とおいといて、ユーモアと
 ウィットにとんだ会話に微笑み。しがらみあれこれが笑いの陰にしみじみと感じら
 れ。わしも年食ったか?、ねこ。時代のBGM、ロバータフラックのメロウな歌
 とかはまり、これまたしみじみ。もう三昧なほどにして。

 役者。やっぱり、女性・高畑さんのが魅力。健気、元気、逞しくて優しいキャラを
 活き活きと好演。年は取っても、なおさらに輝いて○。カトケンはちょっと枯れ
 すぎ?。世の男どもを体現して?、る??のかな。

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