＠駒場東大前 こまばアゴラ劇場(2006/3/3-13 16ステージ)
＠京都 アトリエ劇研 5月下旬
http://www.komaba-agora.com/
全自由 予約・当日とも 1500円
作・演出 前田司郎
照明：前田司郎 照明アドバイザー：岩城保
宣伝美術：藤原未央子 制作：榎戸源胤ほか 主催：五反田団
助成：芸術文化振興基金助成事業
（アマチュア等の文化団体活動・現代舞台芸術創造普及活動）
3/6、7演出家と俳優によるアフタートーク
出演：
金替康博[ＭＯＮＯ] ：男
後藤飛鳥[五反田団] ：女１
立蔵葉子[青年団] ：女２
望月志津子[五反田団]：女３
2006/3/5(日)晴 7:34-8:58PM(1'24)正面前方 客席超満員（80人）
客層：20-30歳代のコアな演劇ファンとお友達。男女半々。
客入れ：いつものようにしだいに埋まる客席。2方向客席。ロビー側ベンチ2、雛壇
に椅子3、サイド ベンチ1椅子2。前側が見やすし。折り込みパンフ。A4 両面。
いつも通り手書き、挨拶は今回長文。次回公演。5月下旬 本作京都公演。6月アト
リエ公演。 物販。台本500円。 カーテンコール1回。
岸田賞２年連続ノミネート、ますます期待が募る前田司郎最新作。
舞台。並べて敷かれた万年床布団。乱雑な周囲、沢山の撮影済みフィルムとケース、
ちゃぶ台、小ケース、本とスタンド。上手奥が玄関と台所設定。
お話。確固とした意味がある何者かになりたくて、だらだらと荒行に励む男。自己
疎外してるダメ男が気がかりで、腹が立って、哀しい恋人。出入りする恋人の友人と
夢想の人物達。現実感を欠いた今時の、他者を通した動かない自分探しの物語。
と解釈もどきはともかく、生っぽくて切ない恋模様にふーみねこ。女性からみた
ダメ男の弱さ、情けなさ、ずるさあれこれ。丁寧に重ねる会話の内、憤りと共に、
理屈じゃない恋情が立ち上り。今までムード止まりだった男女の関係、幸福感と
残酷さが直裁に描かれてて、ほよよねこ。とりわけて、男性の有り様が客観的に
描かれてる印象。作家になにかあったのかしらん。
夢と現実がシームレスに、日常のトーンで交錯する展開はいつもながら。さらっと
した不思議さはユーモラスでもあり。そうしても登場人物のありさまや心理描写は
揺るぎなく、クリアなのはさすが。
役者。ダメ男役・金替さん。そこら閉塞、挫折感を突き抜けた先でのダメぶりに
味わい。困っちゃう恋人役・後藤さん。久方ぶり。一層綺麗になっているのに
ぺっくり。一見ぶっきらぼうも、内なる女性を繊細に見せて◎。
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